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前略 有働薫さま
お借りしたレジーヌ・ドゥタンベルの『閉ざされた庭』(東京創元社刊)と『ガラスの屋根』の翻訳を読み終えました。久しぶりの純文学で、最近はすっかりごぶさたしていた世界にどっぷりつかりました。
とくに、有働さんの翻訳ということもあり、興味深く読めたのはラッキーというところです。最近は視力の衰えとともに読書が苦痛になりつつあって、いつでも放り出せる軽い本ばかりを選んでいたように思います。でも、読んでよかったかもしれないと思っています。
ナンテ微妙な言い回し!
この微妙さは、最近若者の間で流行っている「ビミョー」にも通じているかもしれません。というのは、あー面白かったという話ではないのに、なにか奥がある。作者の仕掛けがある。そしてメッセージがある。でも今さら・・・という人生の最終章に差し掛かってしまった未熟人のビミョーな感想です。
このドゥタンベルの二つの本を読み終えてから、なぜか頭の中に「青春時代が夢なんて、後からしみじみ思うもの、青春時代の真ん中は道に迷っているばかり」という歌が浮かんできました。感性がまだとんがっていた時期にこの本と出会っていたら、どんな読み方をしたのかしらと、すでに居なくなってしまった若い自分を想像します。
レジーヌ・ドゥタンベルと直に会っていらしたとのこと、彼女のプロフィールなどと合わせて教えていただけますか。42歳の彼女が(この小説たちを書いたのはもっと若いころとは思いますが・・・)なぜ青春真っ只中の迷路のような若者の心を書いたのか、ちょっと興味があります。
From MARIKO
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