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【陰陽五行説を料理に取り入れる】
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平成13年2月26日から3月4日まで、主人と2人で韓国に行きました。主人が、韓国のソウル大学の全先生とお友だちになり、何度か全先生や奥さんの累美さん、先生の友人達が北海道に来て、世話になったからと招待されたからです。
累美(ヌミ)さんと仲良しになりました。話題は食べものの話が多かったです。彼女は画家のせいか、料理の盛りつけの色合いに特に関心があります。「色彩豊かに盛りつけた料理は、栄養のバランスもよい」というのです。
これは、陰陽五行説を料理にとり入れ、五味(辛味、甘味、酸味、塩味、苦味)と五色(白、黄、青=緑、黒、赤)の調和が混ざり合う食べ方が健康的という伝統的思想があるからです。
そして、料理の仕上げにも、五味五色のバランスを考えながら、ゴマ、ごま油、ニンニク、ネギ、コショウ、赤トウガラシなどの薬味を用いたヤンニョム(薬念・混合調味料)で調味します。
ヤンニョムは、調味料、香味野菜、香辛料またはそれを使ったたれやソースの総称です。料理法も、「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」「生もの」の5つの料理法をうまく調和させるようにします。
コミョン(飾り)は、飾りですが、コミョンで五色の彩りを調えるのです。よく使われるのは、赤(糸トウガラシ、干しナツメ)、黒(黒ごま、シイタケ、のり)、白(松の実、クルミ、卵白の薄焼き、栗)、黄(卵黄の薄焼き卵)、緑(ギンナン)などがあります。
陰陽五行を背景にした、バランス感覚がいまも家庭の料理の背景にあるようです。累美さんが描く絵にもこの思想が基本にあるせいか、色彩豊かで明るく、見るものの心を健康的な気分にさせてくれます。
ソウル市内を歩いていると、「占いをする店」の看板が目に付きます。「クンハ(宮合)」は陰陽五行に基づいた相性占いですが、食品の相性の良い組み合わせは健康によいという考えがあります。高麗人参と蜂蜜のお茶の接待を受けましたがこれも「クンハ」の相性がよいのです。焼き肉の漬けだれに梨を入れるのも、味だけでなく、クンハの相性がよいからだそうです。