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【第2回 味覚教育ワークショップ@台湾-1

第2回裕毛屋視察

第2回裕毛屋視察は、2005年11月5日〜8日に行われました。第1回は、生産者中心でしたが、第2回は、幅広い分野の産業界の人たちが参加しました。2回目の味覚教育ワークショップの主旨は、レストランへのメニューへの提案です。「サケを使った料理」と「松花堂弁当」を紹介しました。

1回目のワークショップで、台湾の人は、「魚の生臭さ」と「魚の骨」が苦手なことがわかりました。2回目の料理は、皮と骨を除いたサケの魚肉の部分だけを使用しました。そして、ショウガやニンニクを使ったり、油で揚げたり、あんかけにするなど、薄味でも魚の生臭さが消えるようなレシピの工夫をしました。

サケは「骨を除去しやすい、生臭さが少ない」ということで受け入れやすい魚だと思います。今回は、「シロザケ(アキアジ、アキザケ)」を使いました。シロザケは秋から冬に出回り安価に入手できますが、トキシラズやメジカに比べて、魚肉がパサパサしています。北海道の一般家庭では、焼いて食べるほかに、サケのマリネ、サケと野菜の麹の漬け物、そして石狩鍋や三平汁など野菜と一緒に食べます。

裕毛屋では、北海道の乳製品をつかった「鮭のクリームシチュー」を紹介しました。ジャガイモ、タマネギ、ブロッコリー、ニンジン、それに、エビ、ホタテを入れ、カルシウム、ビタミンD、たんぱく質、コラーゲン、ビタミンC、鉄、亜鉛などの入った栄養満点料理として紹介しました。骨粗鬆症予防に適した料理であることも強調しました。台湾の台南名物「棺材板(フルサーロー)」は油で焼いた角食パンをくりぬいて、中にクリームシチューをつめた料理だそうです。汁物や野菜が多い魚介料理が受け入れやすいようです。

生のサケは一般家庭ではなじみのない魚ですので、サケの栄養に関するレクチャーをしました。マグロの赤身の色素とは異なり、サケの身の色は抗酸化物質のアスタキサンチンですあること、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富で、鮭は抗加齢(アンチエイジング)に役立つ優秀な食材であり、煮汁ごと食べる料理は、DHAやEPA、カリウムを効率よく摂取できる理にかなった料理法として紹介しました。 「サケの栄養」に関しては、北京語に翻訳したプリントを配りました。裕毛屋スタッフから「料理実習が理解しやすかった」と感想を述べられ、主旨が理解されて良かったと思いました。

〔台湾料理〕

台湾料理の背景には、中国大陸の漢民族の食文化に源流があります。「米食文化」を継承したものです。
台湾は周りを海に囲まれ、気候が温暖で土地が肥沃であり、「魚米之郷」、海や川に近い肥沃な土地で、水産物も米もよくとれる地理気候です。清朝時代に、大陸から移り住んだ人びとが、農業中心の生活を営み、家畜(豚)、家禽(鶏、鴨)を利用した家庭料理が台湾料理の基本です。
貧富の差や、宗教によって料理の材料が変化しますが、共通の料理文化が基盤にあります。レストランと家庭料理には共通点も多く、違いは、味の洗練、高級素材、盛りつけ、特殊な調理器具や加熱調理方法などです。
年中行事や祝祭日等の伝統的食べ物は、あまり外来文化の影響をうけていないようですが、異文化の食材も上手に受け入れているのも台湾料理の特徴といえます。
「食べるは生きると同じ意味」と人びとが食事をきちんとできるように保障されているか否かが、社会秩序を象徴した政治哲学が台湾人の食生活に生きているといえます。「食べること」を重んじる文化です。






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