【はじめに…】
栄養素摂取に関しては「何を食べるか」だけでなく、ライフスタイル、食パタンなど「いかに食べるか」が健康に与える影響も大きいことがわかってきました。毎日の食事が最大の関心事になる高齢者に、栄養素のバランスの大切を知ってもらえますね。医食同源、不老長生を基本姿勢にした中国食文化の「点心の食習慣」の提案です。
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【天心の歴史】
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中国人の食生活に大きな影響を与えたものは、「道教」です。道教の目標は「不老長生」です。永遠に健康で長生きしたいという願望なのです。
点心を食べる習慣が長期にわたって発展した原動力は、道教の説く養生術の5つの項の実践のうち、「辟穀(へきこく)」「服餌(ふくじ)」と考えられます。「日常の食物は偏食を避け、特定のものだけを大量に摂取することなく、不老長生のために有益な食べ物を少量まんべんなく摂取して栄養のバランスをはかること」、これが中国人の点心を食すことの基本姿勢です。
「辟穀」は穀物を少量にとどめ、また粒食をさけて粉食にしたところに、様々な点心の発達につながっています。「服餌」は、長生のため、養生に効果のあるものなら、森羅万象、草根木皮から動物、鉱物にいたるまで、あらゆるものを熱処理して薬にして服用し、さらに粉末や軟膏として摂取するというものです。
中国人の日常の食べ方には、「吃飯(食事、ご飯とおかず)」と「吃点心(軽食、小食、小吃)」があります。「吃点心」の食習慣は、1500年以上たった今も続いて降ります。「吃点心」は、早点(朝の点心)、午点(3時のおやつ)、宵夜、晩点(夜食)です。
以上まとめると「点心」の特徴は1.少量 2.経済事情に合わせた内容 3.老長生が基本姿勢のメニューなのです。また、常饌(通常の食事)のおかずを少量食べることも「吃点心、小食、小吃」なのです。
宋代から始まった小食(点心)の食習慣の歴史は長く、都市部に暮らす貧しい人々にとって、簡便に食べることの出来る小食(点心、小吃)の食文化は、非常に都合の良い食べ方だったようです。こうして、軽食・小食(小吃)でも立派な食事の満足感が得られるという食生活体系が確立していったのでしょう。
コンビニエンスストア、スーパーマーケットの少人数用の調理済み食品やレトルトパウチ食品の活用は「吃点心」に共通した食べ方かもしれません。
一人暮らしの男性の高齢者は「満足に食事ができない」という精神的ストレスや若いころのように一度にたくさん食べられない不安があるようです。また、お年寄り一般に自分だけ家族と違う食事をするのは申し訳ないという気持ち、一度に沢山食べられなくなったが余っても「もったいない」から捨てられない等、通常のレシピでは多すぎるので食品ロス率の少ない工夫がほしいという希望があります。
「吃点心」の考え方を取り入れたレシピはこのようなお年寄りの気がかりを少しは解消してくれると思います。