VIVA ASOBIST

vol.25:荒井眞理子
とにかく、芝居が好き!

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【プロフィール】
【プロフィール】 俳優 宝井プロジェクト所属
http://www.wakiyaku.com/

1950年生まれ:神奈川県在住

▼主な出演作
【舞台】帝劇ミュージカル「オリバー」「うわさの家族」他
【TV】「救命病棟24時 」「電車男」24時間TV「小さな運転士最後の夢」金曜時代劇「慶次郎縁側日記2」「新・風のロンド」「サプリ」他
【映画】「予言」「真夜中の弥次さん喜多さん」「花田少年史」他

アルバイトで「ウエスタン」を歌っていたこともある。スイミングスクールでバタフライに挑戦中。近々出演CMが流れる予定だが、契約で守秘義務があり、詳細は見てのお楽しみ。

vol.25_01.jpg 演じることが面白くて、役者でいられることを心の底から楽しんでいる女優がいる。本格的に映像の世界にデビューしたのは、50歳を過ぎてから。もちろん、主役というわけではないが、どんな役でもそれぞれの役の表現に没頭する。

そんな荒井眞理子さんは、高校、大学と演劇部に所属していた。そして大学を卒業後、ごく普通に就職した。ここまでは当たり前の人生。しかし、一つの作品をみんなで作り上げる芝居の楽しさは、一度味わった人間には簡単には忘れられない。芝居を続けたいという思いは強く、就職した学校法人の事務職のかたわら、文学座養成所の夜間部に通い、本格的に芝居の訓練を積んだ。

2年間通い卒業公演のとき、荒井さんは一つの決断を下した。仕事をやめて役者に専念しようと。なによりも自分は芝居が好きなのだとはっきり認識したのだ。全部で4年間は訓練期間に当てた。その後小さなグループに所属し、芝居を続けたはずだったが、人生難しいものだ。気がつけば雑用、若手俳優の売り込みなど、自分が役者として舞台に立つことがなくなっていた。

vol.25_02.jpg 女優であるのに役が与えられないという状況は、辛く悲しかった。そんな期間を長く続けてしまったが、どんなときでも自分が女優であるということを忘れたことはなかった。常に、もしも自分が演じるならと仮定して、それぞれの芝居を見ていた。それでも我慢の限界というものはある。

「ある人から『マネージャーに専念しろ』と言われてプツッとスイッチが切れちゃった。ここにいたらわたしは役者にはなれないんだって、やっと解って・・・」
そして、すべてを清算して、女優という仕事に専念することにした。それが50歳の時だった。
小さな役でも与えられた役を演じる時、あまりにも長い蓄積期間ではあったが、無駄ではなかったと思うことがよくあるそうだ。いろんな感情を潜り抜けてきたからこそ演じられると。

荒井さんはとても明るい人だ。最近ではフジテレビの人気番組「こたえてちょーだい」の再現ドラマにも出演し、ベッドシーンまで演じたそうだ。バスタオルで肩まで出してと言われたときは、この歳で!と飛び上がってしまったとか。実にうらやましい・・・気もする。「昔、若い頃にね、知り合いのマネージャーが日活ロマンポルノの仕事をくれたの。で、喜んで『脱ぐんですか!』って聞いたら、即座に『それはいらない』って」

役者というのは台本をもらうとそれを読み込み、自分がその役でどう演じるかとか、それが全体のバランスから異質でないかとか、さまざまなことを考慮しつつ演技を考える。その過程が面白いのだそうだ。
vol.25_03.jpg 「一度やったら芝居はやめられないって言うでしょ。本当にそうなの。これでいいってことがないから」

今はプロダクションに所属し、いろいろな仕事をしている。好きな舞台の芝居にも参加できたし、声だけの仕事もする。お盆に封切られた映画『花田少年史』にもワンシーンだけ看護師の役で出演している。いろいろな現場で仕事ができることが楽しくて仕方がない。

vol.25_04.jpg 「美人女優っていうのは、ホントに凄い!息をのむ美しさって言うか、キラキラしていて目が離せなくなる。わたしたちとは明らかに違う生き物ですね」とても素直にそのままの感想を口にする。そして、
「今の若い人たちは頭もいいし、能力もあると思う。でも、ちょっとお行儀が良過ぎるかな」とこれも素直に認めている。この大らかさは素敵だ。

小劇場で公演をする劇団はたくさんある。それだけ芝居に魅せられている人たちがいるということになる。しかし、興行を成功させるのはとても難しいことで、長い期間役者を続けている人は、文学座養成所の同期生でもわずからしい。よほど好きでないと続けられないということだろう。

友人が出ているから見に行くということはあっても、時間があるから芝居でも観ようという文化がまだ日本には醸成されていない。情報不足ということもあるだろう。広報活動をするほどの資金がないということもあるかもしれない。
「芝居っていうと、みんな、どうしても歌舞伎とか宝塚とか大劇場に行っちゃう。小劇場に行って見たいと思わせるにはどうしたらいいのかしらねぇ」そうつぶやく姿は、芝居を愛してやまない演劇人そのものだ。

vol.25_05.jpg 「これからですか?なんでもやりたいです。映像と舞台と、要求される演技は違うけど、役を演じる基本は同じだと思います。テレビで舞台並に動いたら、画面からはみ出しちゃうし、お辞儀をしたら頭のてっぺんしか映ってなかったなんてこともありましたよ。コマーシャルだって、短いドラマですよね」
今、荒井さんは輝く50代を送っていると思う。芝居ができれば何もいらないと言いきれる、まさに生き甲斐を見つけた素晴らしい人生だ。
最後に一言「人生は芝居だって言うけれど、やっと解りましたね。恋愛は素でいいんだと思ったのが大間違い。これからはちゃんとお芝居して、いい恋愛をして・・・。人生は楽しくなくちゃ、ね?」
同感です。


※フォトグラファー武藤奈緒美さんのホームページ:http://www.mu-cyo.com/











読み物 VIVA ASOBIST   記:  2007 / 02 / 01

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