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「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!

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人間てスゴイ〜 奥多摩・鷹ノ巣山登山
その2. 鷹ノ巣山山頂→六ツ石山分岐→奥多摩駅

鷹ノ巣山のっけから、これだよ。思いっきり腰を落として重心を低くして、いちいちストッパー利かせて斜に構えて歩幅せませまで降りないといけない。急勾配で砂砂利が乗った広い下りが延々続く。ウッワー!ヤバイじゃん。
鷹ノ巣山発12:15 バージョンアップルートで下山開始。
何がヤバイって、いや実際、登りで腿、ふくらはぎはもとより「お尻がそこにあったのね」意識してしまうほどケツ筋も使い、相当に筋肉疲労しているわけで、よっぽど意識して1歩ずつ慎重に着地していかないとズルッと滑る。変な着地して体が傾くと、ふんばりが効かずにこける。こんな急斜面でこけて足首、捻挫でもしたらえらいこっちゃ。最大限筋肉でサポートしないと膝関節にくる。飛ぶように、跳ねるようには絶対ダメ。ともすれば駆け下りそうに加速しがちをぐっとこらえる。これがツライのよね〜。

鷹ノ巣山2一足先に出発したアタシたちをイケメン二人組が追い抜いていく。
「お先です」「ご馳走様でした」
何せイケメン大好きオバチャンだから、チーズだのチョコだのホイホイおすそ分けしちゃった。だいち相当重かったアタシの荷物。降りの前にちょっとでも軽くしておきたかった。お茶、水、保温ボトルのコーヒー。それだけでも3kg近くだから、ハムに浅漬け、それにチーズ。お菓子にチョコ、アメ…。もちろんリュックには「まさか」の装備も入っているから、なんだかんだで10kg近くをしょって上がったことになる。
食えるだけ食って、イケメンおにいさんに相当押し付けて、アタシのリュックは格段に軽くなった。って言ったって、自分の体重は持ち運ばなければならない。
鷹ノ巣山3
鷹ノ巣山4なだらかで明るく広々とした稜線を行くのは楽しい。この春から秋にかけてどんなお山に登ろうかとか、読んでる山岳小説の話とか、会話を楽しみながら歩く。
マーサは高校、大学と山岳部に所属していたれっきとした「山女」。アタシの耳学問を「ふんふん」聞きながら、たまにステキな答えを返してくれる。
「ダイジョーブ、その調子でやってけば、いいとこまで行けるよ」「クライミングだってやってみれば、やれるもんだよ」「本格冬山はともかく、プチ冬ぐらいならいけるんじゃない」
ああ、またアタシの夢は膨らむんであるよ。
何がどうしてどんな縁でこんなに胸が膨らむのだろうか。パチンと弾けてしまいそうなぐらい夢は膨らみ、限界を思う時悲しみが同じように胸を満たす。たとえば日本百名山、たとえば7大陸の7サミット。何もそういうのを目指そうというのではない。まあ、目指したところで「どうにもならんがな〜」ではあるんだがさ。
ただ、一心に「宙」を感じたい。果てしなく続く山並みを眼下にした時に訪れる曰く言い難い内側のざわめき。総身が震えるような身体感覚。それら鋭角的な刺激をも刺激とも思わず、深山に生息するシカのように鳥のようにサルのように、幾日も山懐に横たわっては目覚め呼吸し、我が庭のように自由に往来することができるなら。そう焦がれてやまないのはなぜなのか、ちっともワケわからん。
マウンテンバイク
ほとんど荷物をしょわず走り降りていくトレイルランングの人が追い抜いていったと思えば、これはまたマウンテンバイクですよ!こういうことをやる人らがいるとは聞いてはいたが、実際に見たのは初めて。いやー、ビクリですわー!!!
1737m全部を自転車こいで上がったわけではないにしても、少なくとも担いで上がったのだ。そして歩いて下山するでさえ、結構てこずる山道を自転車で走り降りようてえんである。

鷹ノ巣山6と、きれいにハーフパイプ状にえぐれた山道の湾曲面を曲乗りするかに車体を傾けて走り降りていた1台が横にズテーン!!
ハーフパイプ状に、あるいはV字状にえぐれた道には枯葉が堆積し、それはまるで枯葉のプール。これは歩くでさえ、なかなかにクセモンなんである。下の地面がどんなだかわからない。無造作に歩を進めると木の根や石に不規則な形で乗り上げてしまい、こけたり捻挫したり、思わぬ怪我につながりかねない。
「あああ、やっちゃったよ」
「自転車ぶっこわれたんじゃない?」
「よか、そーとー痛くないか?」
オバチャンらの心配をよそに、何食わぬ様子で車体を起こし、何事もなかったように視界から消えてなくなった。
実にいろんな人間がいるもんである。人間ほどけったいな生き物もないんである。つくずく何がおかしくて何をやらかすのか摩訶不思議な存在じゃあありませんか。
してみると、バーバ域に達したオバチャンが今さら山に憧れたって、何の不思議もないんである。
15:37下山。さらに行くことしばし。奥多摩駅到着16:15


記:小玉徹子 2007/03/29


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