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「なんで、今さら?暴走!迷走?!」「悪あがき、冷や水」などなど、忠告・警告・横ヤリを尻目にとにかく飛んで出ちゃうんです。もう、ほっといてんか〜!!!

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〜屋久島4泊5日〜 「満喫!不思議島!!」 宮之浦岳縦走!&リバーカヤックだってやっちゃったもんね〜

2月10日 中日原〜稲村岩のコル
〜ヒルメシクイノタワ〜撤退・下山


今冬の東京はよく雪が降る。
2週前に大雪が降り、前週にも小雪が降った。そしてまた2月の3連休の直前には大雪が降るという天気予報を聞いて「奥多摩の雪景色を楽しみに行こう」、豆板醤とそういう話になった。

さすがに奥多摩だとて夏山とはワケが違うだろう。時間がかかることを想定してアタシが始発電車でいける時間に集合になった。

予報どおり前日は終日、降雪。翌3:00ぐらいまで降り続いて、ワクワク感はいや応にも高まった。
のはいいが…
うちってさー、最寄り駅からバスで15分ぐらいかかるのね。始発5:10発に間に合うようなバスなんてあるはずないじゃん。
なのに、よっぽど利用客が多く、混んでるかして翌早朝のタクシー迎車予約をするべく電話をかけても、かけても話中。結局つかまらなかった。

駅まで「歩く」と腹をくくって3:00に起きた。
起きたっつうか、寝てねっつうか…

07:46 奥多摩駅集合
いい塩梅に奥多摩駅でタクシーをつかまえた。

08:24 中日原発 登山開始
歩き始めて10分ほどしたら前に若いおにいさんが歩いていた。おにいさんより前を歩く登山者はない、という。
すなわち、トレースはなく、新雪をかきわけ(ラッセル)ながら登っていかなければならないと判明。

「1本で、もう疲れたよ〜、替わってよ〜」
1時間後1番手でラッセルした豆板醤が言ったが「ラ・ラ・ラッセルって〜。やったことないし〜。でけんがな〜」

だってね、優に膝を超えた積雪のトレースもない急な登りでっせ。豆板醤が雪かきしてくれた後を歩くのでさえ、アタシにゃ「お大変」なんだから。ムリ・ムリ!!

で、以降おにいさんが先頭を行くことになった。嬉々として。
おにいさんは、どうやらアタシたちに「花持たす」気遣いで先頭を譲ったっぽかった。

稲村岩のコル手前でついに雪は腰の高さを超えるまでに深くなり、さすがのおにいさんも四苦八苦。プチ雪山?!そんなどころじゃあ、ゼンゼンなく、メチャメチャ雪山の様相を呈していたのですよ。

にもかかわらず、おにいさんの後をほぼほぼくっついて行けてる豆板醤に比べ、アタシャもうヘロヘロ。2人が踏んだ後なのにもかかわらず。踏み降ろせば足がズボ。け返せばズル。
「いっこも進まんがな〜」

10:04 稲村岩のコル着。予定より40分オーバー。
もうもう、登山開始時「まあ、プチ雪山」ぐらいだろう、どうせ歩けば暑くてやれんのじゃないかと、オーバーヤッケはリュックにしまいこみ、グローブも特に雪山用のものじゃないのでここまで来ちゃったのさ。
そこへもってきて、1歩ずつあっちへヨレ、こっちへヨレしたから、グローブはビチャビチャ。フリースもパンツも雪だらけ。

そんなこんなの装備を替え、アイゼンをつけ、一服。

10:20 稲村岩のコル発
どんどん上りはキツくなり、雪も「時々とんでもなく深い」だったのが「いつも深い」になり、アタシはズボ、ドス、ズルの連続。ここまで雪が深いと6本爪の軽アイゼンだとすこぶる効きが甘い。と思う。

おにいさんはとっとと先を行っちゃったのは当然としても、豆板醤の後姿さえ見えなくなって…アタシは独り、雪と大格闘三昧。
なんとかズルを免れようとスットクに力が入り、腕もパンパンするやら、もちろんフツウに歩くのの倍以上の脚の稼動域なので、だんだんに脚がダルダルしてくる。

脚の上がりが悪くなればなおさらにズボ、ドス、ズルに陥り、ようやく3歩進んでは「ハーハーハーッ」2歩進んでは「フーフーフーッ」。
ニッチもサッチもいかんがな〜!!!
女性1人、男性3人の登山者が後ろから追いつき、そしていとも簡単に追い抜き、見る間にアタシの視界から消え去る。

時々、待ち受けていてくれる豆板醤の姿を見つけると、迷子の子が母親にめぐり合えたように「ほっ」とする。

「だいぶ上がってきたね。きれーだねー」
「うーん、向かいの山並みがちょうど目の高さぐらいだから、1200〜1300mぐらいかな〜」
ギョエッ!
ってことは、まだ400〜500mも登らんならんの〜!!!

一休みしてまた歩き始める。例によってすぐ豆板醤が見えなくなる。

しばらくして豆板醤がアタフタと降りてきた。
な・なに?!

「撤退、撤退、撤退!!!」

もう5分、10分上がったところが「ヒルメシクイノタワ」なるポイントなんだが、この調子で行くと頂上までは少なくとも後1時間半。下手すれば2時間。頂上を踏んで下山ということになると、到底明るいうちに降り着けない。
時計を見たれば、既に14:00を回っている。

ってことは…ヤバイやね〜
今すぐ回れ右しても、そうとう急がないと。冬の山は暗くなるのが早いんだから。

テント持ちのおにいさんを除いて、アタシを追い抜いていった登山者も皆、撤退と決めたらしかった。

「こけつ、まろびつ」ってのはこうゆーのだよね〜の勢いで降りた。
それでも、女性登山者に抜かれ、男性3人にも追い抜かれた。

降りもまた登りにも増して、アタシはズボ、ドス、ズルさ。
だけど、これだけ雪に埋まったり、まみれたりしているうちに、ズボもなんのその、ドスっと倒れて雪に埋まろうが、ズルっと滑ってひっくり返ろうが、ぜーんぜん平気になってきちゃう。

遠くにチラ見えする豆板醤の後姿を確認しつつ、ショートカットを試みる。
すなわち、皆様方が歩いていった道を串刺しにして、そこそこ適当な傾斜でそこそこ長い雪面をシリセードする。
シリは「尻」。セードはもともとポーランド語だかフィンランド語?なんだか。でも意味は「制動」なんだってから、面白いよね。

早い話が手前のオケツをソリにして滑り降りたんである。気温差で積雪したが、気温そのものはさほど低くはなく、表面が氷結したりはしていない。しかも湿った雪だから、ビックリするほどスピードが出るわけでもなく、少し脚を開き気味にしておけば、制動しなくても、滑るにつれ股のところに雪がたまって勝手に止まる。

普段と違う足の使い方で、少々膝にもイヤな雰囲気が漂い始めていただけに、シリセードはラクチン。ズルしてショートカットしても、それでも時として豆板醤は見えなくなる。

全身雪まみれ、雪とジャレジャレでようやく、豆板醤よりずいぶん遅れて下山。
16:35 下山
ビリビリだったね〜

せっかくスゲーいい天気だったのに、きっと頂上から富士山が素晴らしくキレーだったろうに、とは思わないでもなかったが、ナニ、みんなアタシの足が遅いからなんだかもしれず、無事に下山できてメデタシ、メデタシ。

だしね〜、そうとう雪と慣れ親しんだよ。
楽しかったんだ〜♪

また来ようッと


記:小玉徹子 2008/02/10


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