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ゆったり温泉。美味たらふく。胸一杯に海山の「気」でリフレッシュしたり、都会の「邪気?」も楽しんじゃう。やっぱり旅はたびたびしたいよね。

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10月10日 縄文杉コース登山


朝、4時起床。そして4時半出発。外はまだ「昨日」のまんま、真っ暗。
登山口まで車で50分。「すぐ寝る」「スゴク寝る」「どこでも寝る」はアタシも特技だが、上手がいた。あらー、見たらキミジマさん「もう寝てるー」。
荒川登山口・駐車場、車中で朝食・おにぎりを食べ、なんかやしているうちに空が白み始める。
6時少し前、標高600mから歩き始める。

現在も山林の管理などで使用しているトロッコ道。枕木の間隔が一様でなく、一定の歩幅とリズムで歩けない。
だし、けつまずかないように下ばかり見ていると、網膜に枕木が走る感じで、ちょっとクラクラっぽくなる。30分ちょい?が長く感じられる。


やがてトロッコ道は、既に使われてはおらず、枕木の上に板を打ちつけた木道と分岐する。
かつて林業を営んでいた人たちが集落をなしていた小杉谷集落の入り口に小杉谷小・中学跡。ある時期、作家・林 芙美子が滞在し、放浪記に「屋久島には360日雨が降る」と記したところなんだとか。ここから先、延々続く木道を川沿いに2時間ぐらい歩く。


かつてトロッコ道だったぐらいだから傾斜はほんのゆるゆる。有酸素運動の感じできつくはないんだが、それだけに、ちょっと飽きる。
どのくらい単調かというと、行きはよかったんだが、帰りに同じところを歩いていたら後ろで時々ドサッ、バサッと音がする。
キミジマさんてばヤダー。歩きながら寝ちゃダメ!
ほんとアタシの上いってるわー!!

※写真は途中木々の間から眺めた白谷雲水峡・太鼓岩。

集落を過ぎ、しばらく行くまでのスギ林は、戦後復興のために切り出された後植林されたものだが、歩くうちに大樹、奇樹が姿を現す。



コース最後のトイレ休憩。谷川にしだれるナナカマドが赤い実をつけている。屋久島では、針葉樹が圧倒的多い中でナナカマドは数少ない落葉・黄葉樹。
さて、いうなればここからが本番。これまでのゆるゆる坂の木道とはうってかわった急坂が続く。しかも植物が生き抜くために伸ばしに伸ばした巨大根や花崗岩をまたいで、踏み越え乗り越えての不規則な山道。ゼハーゼーハー、息が切れる。汗が滴り落ちる。


途中、ここから「世界遺産地域」様な立て看を通り過ぎ、歩き出して1時間ほどで「ウィルソン杉」。屋久島の杉を世界に知らしめたウイルソン博士の名を担いだ。中央の苔むした切り株は江戸時代に切られたものだが、いまもなお生きている。両脇に真っ直ぐに伸びた2本の杉と合体しているのだ。すさまじい「命」のいぶきに圧倒される。




恐らくこれは「大王杉」。樹齢1000年は越える杉の大樹。
ほかにも、なんじゃかんじゃ大王杉級のはガイドさんから説明してもらったが、歩くのに必死で、半分も頭に残っておらず、しかも撮ってるユトリなし。処置なし。




中でお昼タイムをとり、ウィルソンからさらに1時間半ほどで縄文杉。標高1300mちょい。聞きしに勝る樹姿。
根を痛めないように、樹の周りにヤグラが組んである。それでもわざわざ、降りていって、樹皮をひっぺがしてく輩もいるんだってから、どんな神経してんだか。
樹齢3000年とも7000年以上ともいわれ、諸説あるにしても、アタシは7000年の方を信じるなー。そういう風格してますよ確かに。いぶし銀のような木肌は、日本の生成を見つめてきた、そんな威厳をたたえている。
アタシの写真じゃ、とてもその偉大さはでないのが、もどかしい。



さて、縄文杉にたどり着けば、後は来た道をひたすら引き返す。行きよりは少しゆとりも出てきて、多少撮ったりはした。ご覧あれ。

アーチのような樹姿。土壌の少ない傾斜面に芽を出してしまった樹が生き残りをかけて枝を伸ばし、気根を生やした。 下ってきて、いうなればここからが下界?か


見た目よりずっと急。落ちて亡くなった人もいると聞いて、慎重に、慎重に。 屋久島の植物生成の縮図。1本の樹にコケがつくと他の植物の種が落ちて芽吹く。


未だ命預かりしものも、そうでないもの。どの根っこやらわからないように入り組んでむき出しになっている根を越えて。写っているのはガイドさん。 ほんとうに渓流の水は見るたびに驚嘆する。澄み切っていて。「水は持っていかなくていいです」前日、ガイドさんが言うわけだ。


宮崎監督は縄文杉コースもたびたび訪れたとか。もののけの「神」が変身する姿はこの樹をヒントにしたんだって。 木道が切れる前の安房川のほとりに降りた。やっぱり水はきれい。


キミジマさん、やっぱりトッタン・テッペン症患者。 ここまでくればもう下山目前。トロッコ道と木道の分岐点にお別れ。





下山、4時過ぎ。全工程10時間強。





…つづく

記:小玉徹子 2006/10/10


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