記事年月日 |
2007/08/21 |
作者名 |
小池真理子 |
ジャンル |
ホラー小説 |
出版 |
角川ホラー文庫 |
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おっと!
「結局何がいいたかったのか?!」「人間観・自然観は?」「一体、何がしたかったのか!?」
そーゆーの、ちょっと脇へ置いときましょうよ。
まあ、まあ、なし崩しに主題があらぬ方向へ流れたとして「ホラー文庫」ってんだから、我慢、我慢。
この川がどう蛇行し、川底にどんな流石を転がし、水面に何を浮かべて流れていくのか、そのことに集中してワクワクするだけで充分なんじゃあ、ありません?
ドキドキしている間に「あっ」という間もなく「the Emd」に行き着くスピード感とスルスル感はことの他、相当気持ちよく楽しませてくれるから。
人が内側に「罪」を蓄える時、それが外側へ向かってどう表象され、どう行動を規定していくか。そのあたりの筆者の観察眼とその視点の位置取り、これはうならせる妙技。
「罪深き者」「罪悔いなき者」には必ず報いが、など言いたかろうわけも決してあるまい。
人間存在はさほどに単純でもなく、清濁はオルタナティブでもない。
全く、同感!!!
だから、ツライのよね〜
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