「書評」なんぞというたいそうなものじゃありません。「批評・評判」もどちらかと言うと苦手。
ま、無理矢理「おすすめの一冊」ってとこですか。

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■ イン・ザ・プール

記事年月日 2007/10/13
作者名 奥田英朗 
ジャンル 小説 
出版 文春文庫 

イン・ザ・プール (文庫)
空中ブランコ
電車中読者の方はご用心。
思わず「アハハ」とやっちゃって、慌てて周りを見回したりすることになる。間違いない!

「イン・ザ・プール」を含む短編5話のオムニバス。

「伊良部総合病院」の地下にある神経科。
風邪をひいたら内科。怪我をしたら外科だとしたら、立ち直れないほど落ち込んだら、「伊良部総合病院・神経科」のDr.伊良部にかかるといいかもしれない。

ドクターと患者との抱腹絶倒のやりとり。患者は「わけわからん」と目を点にしているうちに症状が見事に消える。
理屈を言えば「非指示的療法」の典型でやっちゃってる!このドクター、チャランポランに見えて、なかなかどうして名医なのだ。

訪れる患者ごとに1話完結。
あっという間に5話読み終わってしまっても、続きはないものかと残念でならない。続けようと思えばいくらでも行けそうな、ぜひTVドラマ「伊良部総合病院・神経科」としてシリーズ化してほしい。

さしづめDr.伊良部には西田敏行あたりが適役じゃないかな〜。そう、あの「釣りバカ」の浜ちゃんが精神科医だったら…そんな感じ。

期せずして本作を読み始める前に「ウランバーナの森」を読んだとしたら「そうか、伊良部さん、請われればナースも連れて軽井沢まで出張診療もするのかー」と思ってしまう。

ニヤニヤしたり、ガハハと笑ったりしているうちに、なんだか「ポッ」と身の内が温かくなってくる。


記: 2008-01-22