「書評」なんぞというたいそうなものじゃありません。「批評・評判」もどちらかと言うと苦手。 ま、無理矢理「おすすめの一冊」ってとこですか。				勝手に植物図鑑 勝手に読書録 はいコチラ、酔っぱライ部 ikkieの音楽総研 旅ゆけば博打メシ うららの愛♡Camera Tomoka's マクロビカフェ 三笘育の登山は想像力 憎いウンチクshow シネマピア おもいでリストにエントリー確実、公開前の話題の映画。 最近の映画記事はこちら @asobist_com からのツイート
2010年(6) 2009年(1) 2008年(12) 2007年(31) 2006年(3) 2005年(10) 2002年(10) 2001年(13)		■ 凛冽の宙 記事年月日 2002/09/26 作者名 幸田真音　 ジャンル 小説　 出版 小学館　 凛冽の宙 ほぼ日本の今の今が語られる。 「そも不良債権とは？」「なぜ膨れ上がったか」「どう処理されようとしているか」そして政財界に巣食うやからが「どんなふうにうごめいているか」、それらの絵解きを主軸にストーリーは展開する。 ストーリーそのものも、人物、人間関係パターンもいたってシンプルだがら、およそ感情を動かさずに読み進める。 経済だの金融だのにまったく疎い者でもじゃんじゃん行ける。 読み終わった頃には、ちょっとぐらい長すぎる「説明台詞」を斜めに飛ばしたとしても、不良債権について、経済について「分かった」ような気にさせる。 下手な手引書よか断然分かりやすく、面白く、そして何よりも生々しさが伝わるのは、まさしく国際金融市場の「現場」を知り抜いた作者の腕力に負う。 「人生は虚しい」とがっかりしている向きは是非一読。 ちょっとばかり不平不満があろうとも「そこそこ生きていること」の功徳を納得する。 記：　2007-03-08

© Copyright System We. All rights reserved.