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■エグザイル/絆 【洋画】




原作 -
監督 ジョニー・トー
脚本 セット・カムイェン、イップ・ティンシン、銀河創作組
キャスト
アンソニー・ウォン
フランシス・ン
ニック・チョン
配給会社 -

子供時代からの友人との絆は、歳をとって大人になってからも容易に途切れることはない。たとえ各々が裏稼業に身を置いてしまっても…だ。

返還間近のマカオ。ボス暗殺を企てたのちに逃亡したウーの消息を探し、赤子を抱くその妻のもとへ2人の男が訪ねてくる。ウーの殺しをボスに命じられたブレイズと、その相棒ファットだ。また、ウー殺しを阻止しようと、タイとその相棒、キャットもウー宅を訪れる。そこへ帰ってくるウー。一触即発の銃撃戦が展開されようとするが、彼ら5人は子供時代からの親友同士だった…。

ベネチア映画祭で大好評を博したのち、アジア全域、そしてアメリカでも成功を収め、ハリウッド・リメイクも決定した本作。『インファナル・アフェア』シリーズで圧倒的な存在感を放ったアンソニー・ウォンが、本作でもその魅力を最大限に発揮し、ときに無邪気にはしゃぎまくる少年のような大人を新鮮に演じる。また友人のタイ役にも同シリーズのフランシス・ンが配され、絶妙なコンビネーションを発揮する。

特筆すべきは銃撃シーンだろう。実際の血しぶきは霧状になることはなく、粘性を持った血のりがどろりと飛び散るのが一般的だが、本作の血はあたかも霧吹きを吹いたように傷口付近に赤いしぶきを拡散させる。リアリティには欠けるかもしれないし、人間が死ぬシーンに対してその表現はどうかとも思うが、そのさまはなんとも“美しい”のだ。

しかし、香港映画というジャンルではなかなか人が死なない。致命傷かと思われる傷を負っても、しぶとくしぶとく生き延びるのだ。任侠映画は、ときにファンタジックでもある。


公開:12/6(土)シネマスクエアとうきゅう、シアター・イメージフォーラム他全国ロードショー

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記:林田久美子 2008/12/05