うららの愛Camera

Panon Widelux 1500
レンズが首を振って撮影する珍しいカメラ!
写真家・竹内英介

2012 / 08 / 02

camera0801_01.jpg 今回は、monochrome VI 展「TOKYO」開催中の「Gallery EM」にて竹内英介さんに珍しいカメラを紹介していただきました。

うらら:今回紹介していただける、珍しいカメラってなんですか?
竹内:日本製で、確か練馬に会社があったと思うんだけど、カメラメーカー・パノンから発売されたWidelux 1500というパノラマ・カメラです。パノラマ・カメラは最初は軍用に開発されたって話しですよ。30年くらい前に購入しましたね。値段は正確には憶えていませんけど、当時30万円くらいだったかな。このカメラは、レンズが首を振って、スリットがフィルム面手前を走査して露光するため、レンズと対象物が向き合っていて、広角レンズのワイド画面のようにサイドが歪んだりしないんですよ。レンズが首を振って撮影している時間は5秒くらいですかね。露出は1/8に合わせます。

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レンズが首を振って撮影
うらら:特別なフィルムを使うんですか?
竹内:フィルムはブローニー判(6×6cm判)を使用して、通常の横に2枚分(50mm×112mm)のサイズになります。だから、かなりの高画質で、畳サイズくらいに伸ばしても大丈夫。
うらら:三脚にセットして、レンズが首を振って撮影するんですか?
竹内:今までの作品は、ほとんど手持ちで撮影しています。
うらら:え?!!
竹内:意外とブレないんですよ。ライカでもそうですけど、1/8のシャッタースピードだったら名士ならブレません。また、多少ブレても小さいサイズのプリントなら、そんなにわかんないですね。

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スリットがフィルム面手前を走査して露光
うらら:どうやって持って撮影するんですか?
竹内:まずは、ストラップを掛けて……。そうしないと、私の場合はぜったい落っことすから(笑)。最初はボディを指を手前にして支えていたんです。そうしたら、なんか画面の端がボケてて……実は指がレンズをふさいでいたんですよ(笑)。
写る部分と覗く部分が違うので、若干はズレますけど、撮っているうちにクセがわかりますから問題はないです。

camera0801_04.jpg
最初は指がレンズをふさいで画面の端がボケてしまっていた
うらら:レンズはどういった感じですか?
竹内:レンズはオリジナルの50mm F2.8で交換はできないですね。ブローニー判の標準は75〜80mmくらいなので、ちょっとワイドかな? すごくシャープに写る良いレンズですよ。
うらら:ずいぶんと長い間、使われてますけど、故障とかしないんですか?
竹内:メーカーが廃業してしまったので、もうパーツもなく故障した時は、知人でカメラを自分で作っちゃうほどのカメラ好きがいて、このカメラの機構も良くわかっているので、その彼に修理してもらいます。
うらら:すごい人がいますね〜。このカメラで撮影した作品を見せてください。
竹内:このカメラを使用した作品展「水が溢れる…」を2010年に開催しました。作品自体は1991年10月に撮影したもので、富士五湖の西湖で、水が溢れてしまったことがあって、道路は冠水し民宿などは床下浸水といった感じで、その時の様子をフィルムに収めたものです。

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作品展「水が溢れる…」で使われた富士五湖・西湖の写真
うらら:どうやって撮影したんですか?
竹内:ペンションの人にボートを貸していただいて、ボートを漕ぎながら水上で撮影しました。このカメラとローライを2台抱えて撮りましたよ。
うらら:カメラ3台も抱えて、ひとりでボートに乗っての撮影は怖くなかったんですか?
竹内:怖くなかったですよ。立って撮影したわけじゃないし、湖だから波も流れもないしね。

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鏡に映っているようにボートに乗って撮影
うらら:その他には?
竹内:飛行機のコクピット内を撮影させていただきました。今では無理でしょうけど、優雅な時代だったね〜。人物撮影なども被写体を中央において町並みをパノラマで撮るといった感じで……。渋谷でよく撮影しました。後は夜景とか……。
うらら:夜景も撮影できるんですか?
竹内:シャッタースピードは調整できないのでフィルム感度で調整して撮ります。作品を見てもらうとわかると思いますけど、ほんとうに面白いカメラですよ。

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飛行機のコクピット内と夜景のベタ焼き
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「水が溢れる…」より Panon Widelux 1500 f/11、1/60
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プロフィール
竹内英介(Takeuchi Ei suke)
1949年生まれ 東京都立川市出身
1963年・家にあったオリンパスペンでスナップ写真を撮り始める
1965年・日大二高 写真部に入部
1968年・日本大学藝術学部写真学科入学。広告制作会社「アドス」に撮影アシスタントとして、広告の世界を知る
1972年・広告代理店「キタ・パブリシティ」入社
1980年・フリーカメラマンとなり、タケウチスタジオ設立
2005年・「ギャラリーE&M」を西麻布に設立

monochrome VI 展「TOKYO」開催中

場所:Gallery EM nishiazabu
期間:2012年7月17日〜8月11日(日・月曜日休館 )
時間:12:00〜18:00
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布 4-17-10
電話:03-3407-5075
作品内容
monochrome展の今回の作品テーマは「TOKYO」。今・昔のTOKYO、それぞれの写真家にとってもTOKYO、TOKYOをモチーフにした作品。45人の写真家の個性溢れるTOKYOを展示します。
【参加写真家】安達洋次郎、伊藤計一、井出有美、大坂 寛、織作峰子、加藤法久、金子 源、兼本玲二、亀山 仁、菅野秀明、木津康夫、熊谷優花、桑島秀樹、BAKU斉藤、佐藤 理、佐藤倫子、渋江一仁、白鳥真太郎、進藤祐光、杉山宣嗣、杉山 守、鈴木英雄、高井哲朗、竹内英介、竹内みどり、達川 清、谷 雄治、中道順詩、中村うらら、長嶋正光、永嶋勝美、沼田早苗、ハービー・山口、ハヤシアキヒロ、広川泰士、福岡 拓、福原 毅、藤井英男、細谷秀樹、南川三治郎、舞山秀一、目羅 勝、山田慎二、善本喜一郎、渡辺 肇(50音順)

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