シネマピア

連理の枝

20070713161013pic1.jpg お約束の結末に向けて疾走する豪速球メロドラマ

・泣きたい時に泣かせてほしいメロドラマを観る、という行為は、そもそも「泣く」ことを前提にしているわけだから、観る側としては滂沱というほど泣かせてくれた方が満足度が高い。そして「涙の女王」の異名を持つ、「冬のソナタ」でもお馴染の韓流スター、チェ・ジウが主演の映画となれば、泣けることは観るまえから期待できる。それが今回紹介する「連理の枝」だ。

まずはざっくりとあらすじをご紹介しておこう。 主人公のヘウォン(チェ・ジウ)は、病院に向かうある雨の日、ふとしたきっかけでプレイボーイでならす若き実業家ミンス(チョ・ハンソン)に出会う。ヘウォンは不治の病に侵されているのだが、それでも明るく振る舞うヘウォンに魅かれたミンスは今までの女性関係を全て清算し、2人は深く愛し合うようになってゆく。そして、ヘウォンの死期は刻一刻と迫り、避けることの出来ない別れの時を前に、2人は果たして・・・・。

・正しいメロドラマ 映画の前半部はヘウォンとミンス、そして彼らの親友のギョンミンとスジン、彼らの主治医と看護師長の恋物語がテンポよくコミカルに描かれる。しかし、この前半部のわざとらしいまでの明るさはもちろん、泣かせるための下準備なのだ。 そして後半。これでもかと言うくらいにしつこく、畳みかけるように悲しいエピソードが押し寄せ、あらゆるものが非運の結末に向かって一気に収束してゆき、解っちゃいるけど泣かされてしまう。前半部が可笑しければ可笑しいほど、後半の悲しみはより深くなる。そのコントラストがじつに鮮やか。チェ・ジウはこういうシチュエーションで演技やらせたら本当に巧い。可愛く、ひたむきな明るさが涙を誘う。そして脇役陣の「泣かせアシスト」ぶりも注目ポイント。正直言えばクサい程わかりやすいストーリーというか、ここでこう来るんだろうなーと解っていて、ちゃんとソコに来る。だけどやっぱ泣かされるというテクニックは正に豪速球。ズドーンと超ストレートにやってくる。だから「連理の枝」はたぶん、多くの人が納得できる、正しいメロドラマなのである。素直に泣きましょう。 ちなみに、タイトルの「連理の枝」とは、2本の並んだ木の枝が絡み合い、やがて1本の木となるように永遠の愛を象徴する。この意味は映画のラストシーンで、きっと理解できるだろう。涙で眼が曇っていなければ、だが。

最後にひとこと。この豪速球、実は手元でちょっと変化します。
やられました(笑)。

連理の枝(DVD)
監督:キム・ソンジュン
脚本:キム・ソンジュン
出演:チェ・ジウ/チョ・ハンソン/ソ・ヨンヒ
ジャンル:韓流















エンタメ シネマピア   記:  2006 / 04 / 13

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