シネマピア

僕の、世界の中心は、君だ。

本作は、言わずと知れた“セカチュー”こと『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国リメイク版である。日本版では原作のその後が描かれ、過去と現在が交錯しながら綴られていたが、この韓国版では原作小説のストーリーを凝縮し、二人の心情を深く掘り下げることに心血が注がれている。

彼氏役のチャ・テヒョンは、『僕の彼女を紹介します』『猟奇的な彼女』等、韓国恋愛映画の顔とも言うべきベテラン俳優だ。決して男前とは言えないが、その軽々しくない感じがかえって誠実な愛を醸し出している、味のある役者だ。本作では、オリジナル版での主題歌、平井賢の『瞳をとじて』をカバーし、歌手としての一面も魅せてくれる。もっとも、記者会見では「ステキな曲を台無しにしてゴメンナサイ。」と、妙に謙遜していたが。

一方、彼女役のソン・ヘギョは映画初出演。韓国ドラマのナンバーワンだけあって、楚々としたなかに可憐な光の灯るような控えめな面持ちに、心を射抜かれる御仁も多いのではなかろうか。

この映画の魅力は、なんと言っても韓国文化がそこかしこに垣間見れる点だろう。罰で正座されられるときのグーでの挙手、亡骸を包む死に装束、音声をメッセージとして録音できるポケベル(時代背景は95年なので、携帯電話はまだ普及していない)。そして釜山や巨済島(コジェド)、ボホール島等のロケ地の美しさ。韓国フェチにはたまらない作品のひとつになるだろう。

それにしてもこのタイトル、読点(「、」記号)が多すぎやしませんか。いっそのこと『世界の中心は、君だ。』にして「僕の」を取っちゃったほうが、スパーンと大きく広がる印象になるような気が…。って、余計なお世話ですよね、スミマセン(誰に謝ってんの)。

僕の、世界の中心は、君だ。 特別版(DVD)
監督:チョン・ユンス
出演:チャ・テヒョン/ソン・ヘギョ
ジャンル:韓流
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/bokukimi/















エンタメ シネマピア   記:  2006 / 08 / 20

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