シネマピア

ワンダー 君は太陽

wonder1806_01.jpg 遺伝子疾患により人とは違う顔を持って生まれてきたオギー。初めて学校に通い始めた彼が出くわしたのは、困難か、それとも……? 全世界で800万部のベストセラーとなった小説をもとに『美女と野獣』の製作スタッフにより映画化された本作は、アカデミー賞女優のジュリア・ロバーツ自らが出演を熱望。各映画誌や評論家からも大絶賛され、興行収入320憶円超えの大ヒットを叩き出した。嫌味のない、ユーモアあふれる感動ドラマは、間違いなく今年一番の大傑作だ。

オギーことオーガストは10歳の少年。スターウォーズと宇宙が好きな彼は、どこにでもいる普通の男の子だ。ただし“顔以外”は。トリーチャー・コリンズ症候群と呼ばれる遺伝子疾患のため、人とは違う顔で生まれてきた彼は、10歳で初めて学校に通うことになる。優しい父、母(ジュリア・ロバーツ)、姉に後押しされながらの学校生活で彼に起こった出来事とは……。

wonder1806_02.jpg 鑑賞中に、幾度となく涙がこぼれた。本作は間違いなく今年いちばんの感動ドラマ作品だ。今は6月だからまだ今年は半分終わっていないが、今後これを超える作品が出てくる気がしない。否、今年いちばんどころか、ここ数年での、いや、映画史上に燦然と輝く大傑作だ。

とは言っても本作は単純なお涙頂戴物語とは一線を画す。間違いなくシリアスな骨格が中に隠れているだろうに、それを決して暗く感じさせないユーモアが随所に散りばめられている。“人とは違う”とはどういうことか。たとえ双子であろうと誰一人自分と同じ人間はいないのだから、例外なく我々一人一人が“人とは違う”のだ。オギーはその“違い”が人より大きいだけ。しかも外見が違うだけで中身は他の男の子と大差ない。オギーに訪れる様々な出来事は、我々が送って来た学校生活、社会生活とリンクし、多大なる共感を与えてくれる。オギーだけではなく、彼を取り巻く家族や友人の内面もオギー同様に深く掘り下げることで、物語自体が厚みを増し、立体的に観客の心に迫ってくる。

原作者のR・J・パラシオには映画化の話が各社から持ちかけられたという。彼女が映画化の条件として打ち出したのは「オギーの描写を控えめにしないこと」。中にはオギーをスクリーンに登場させないという提案までした映画会社もあったそうだが、彼女はそれを「とても無礼なこと」と言う。「顔の障がいは彼の重要な一面なのだから」と。

監督と脚本は、自ら執筆した小説『ウォールフラワー』がベストセラー入りとなり、同名タイトルで脚本・監督・製作総指揮を務め映画化させたスティーヴン・チョボスキー。これが大いに評価され数々の賞を受けた監督はその後、ディズニー映画の実写版『美女と野獣』の脚本に抜擢。本作の映画化権を得た『美女と野獣』のスタッフがスティーヴンを監督・脚本として起用したというわけだ。

オギーを演じるのは『ルーム』で衝撃的な演技を見せてくれた天才子役、ジェイコブ・トレンブレイ。笑うオギー、傷つくオギー、怒るオギー……様々な表情のオギーを、特殊メイクを施されているにもかかわらず表情豊かに演じる。

姉役は『バトルフロント』のイザベラ・ヴィドヴィッチ。あれこれ誰かに似てない? 似てない? どこで見た女優さんだっけ、何に出てたっけ、えーっと、えーっと……あ。違う違う。トリンドル玲奈に似てるんだわ。



原作: R・J・パラシオ『ワンダー Wonder』(ほるぷ出版)
監督・脚本:スティーヴン・チョボスキー
脚本: スティーヴン・コンラッド、ジャック・ソーン
出演:ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン(『ミッドナイト・イン・パリ』『ザ・ロイヤル・テネン・バウムズ』)、ジェイコブ・トレンブレイ、イザベラ・ヴィドヴィッチ、マンディ・パティンキン(TVシリーズ『HOMELAND』)、ダビード・ディグス、ダニエル・ローズ・ラッセル
配給: キノフィルムズ
公式HP:http://wonder-movie.jp/
公開: 6月15日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

Motion Picture Artwork © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
 

 











エンタメ シネマピア   記:  2018 / 06 / 13

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