シネマピア

カメリア

20111011cpicm.jpgcamelliaとは、日本語で椿の意、椿の花言葉は「理想の愛」。
1996年に創設され、いまやアジアでもっとも注目される映画祭に成長したと言っても過言ではない韓国の釜山国際映画祭。その映画祭と、会場である釜山広域市では長年、釜山を舞台にした映画をつくりたいという思いがあった。2009年、両者の思いは〈釜山プロジェクト〉として具体的に動き出した。
オムニバス映画『カメリア』の舞台は釜山、テーマは「愛」。その2条件で監督たちに自由に撮影してもらう。監督は釜山国際映画祭と縁のある3人の映画監督が選び出された。

その3人とは、映画『快盗ブラック・タイガー 』などで日本でも知られるタイのウィシット・サーサナティアン、日本からは『世界の中心で、愛をさけぶ 』、『パレード 』の行定勲、韓国からは『地球を守れ! 』でモスクワ映画祭ほか各国映画祭で賞に輝く実力派チャン・ジュナン。個性の違った3監督が、コメディ、ファンタジー、アクションとそれぞれの釜山をスクリーンに映し出した。

20111011cpic1.jpgまずは、ウィシット・サーサナティアン監督の『IRON PUSSY』。タイトルからして内容が判ってしまう。(笑)。1970年代の釜山にやって来たタイのスパイの悲恋物語。女装してスパイ活動をするアイアン・プッシー(ミシェル・シャオワナサイ)と韓国人のジホン(キム・ミンジュン)、その結ばれぬ愛をコミカルに描いた作品だ。しかしどうみても男にしか見えないアイアン・プッシーに恋をするジホンはどうなの? このセンスはどこか新鮮だ! そして、ビビットな色彩に彩られた映像は、なんとも愉快である。どこまでが本気で、どこまでがコメディなのか? そのハチャメチャな中に真実の愛が……。なんとも時代錯誤な感覚が逆に興味深い作品だ。時は70年代、あのプレイガールの文字も……。ニクイ!
監督:ウィシット・サーサナティアン
出演:ミシェル・シャオワナサイ、キム・ミンジュン

そして、行定監督の『Kamome』。映画をこよなく愛する、昔気質の撮影監督が、不思議な少女と出会い、ほのかな恋心を抱くファンタジー。わがまま女優にうんざりしながら撮影をしていた大御所撮影監督のパク・ヨンス(ソル・ギョング)は、カメラの向こうにじゃまな人影が写ってしまい撮影を中断してしまう。そのことで機嫌を損ねた女優によってその日の撮影は中止。彼は後輩を誘って飲み屋に繰り出すが、雑踏で靴を履かずに町を漂う少女(吉高由里子)とすれ違う。再び少女に出会ったヨンスは彼女を店に招き入れ、彼女のために靴を買いに走る。
カモメと名乗るその少女が気になって仕方がない彼は結局、一晩中、少女と一緒に釜山の町を歩き回り、夜の海に向うが……。少女を演じた吉高由里子の透明感ある美しさと、撮影監督を演じたソル・ギョングの哀愁溢れる渋い演技に注目。夜の釜山の町並みは、昔の日本のようで、どこか懐かしい。冒頭のシーンに繋がるラストは……。決して結ばれることのない二人ではあるが、もう少し早く出会えていたならば、また違った愛の形があったのかもしれない。
監督:行定勲
出演:ソル・ギョング、吉高由里子

最後は、チャン・ジュナン監督の『LOVE FOR SALE』。近未来の釜山では、脳から愛の感情と記憶を取り出し保存することが可能となっていた。そのため、愛を脳から取り出し、それを売り買いするビジネスが大盛況。他人の愛で本物の恋愛を体験できるとあって、だれもがこぞって愛を欲しがっていた。ジェイ(カン・ドンウォン)はかつてラブビジネスを牛耳る組織に、愛するボラ(ソン・ヘギョ)との仲を引き裂かれ、殺されかけた。
一命を取り留めて生還した彼は、組織の人間に復讐を果たしながらボラを助け出すため「大宮殿」と呼ばれる一大組織へ潜入を果たす……。他人の愛で恋愛して何が楽しいのだろうか? 私には理解できないが、この不思議な世界に、真実の愛とはなにかが問われている。しかし、その愛も作られたものではないのか? 夢の中でまた夢を見ているかのような、どこに現実があるのか判らなくなってしまう。だが、いつか必ず現実は目の前に現れるもの。その先の現実の愛とは残酷なものなのか……。
主演は釜山出身のカン・ドンウォンとソン・ヘギョ。最近のドンウォン作品にはない恋愛モノだけに、ファンには見逃せない1本となっている。
監督:チャン・ジュナン
出演:カン・ドンウォン、ソン・へギョ

このタイプの違った三作品の共通テーマであるcamellia「理想の愛」とは? この三作品を通して知ることができるかもしれない。


配給:東映
公開:10月22日(土)新宿バルト9他ロードショー
公式HP:http://www.camellia-movie.net/index.html

©2010 BALCON/SIDUS FNH















エンタメ シネマピア   記:  2011 / 10 / 11

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