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マイウェイ 12,000キロの真実

myway01.jpgこの物語はアメリカ国立公文書館に保管されていた一枚の写真とそれにまつわる驚くべきエピソードをもとに作られている。ノルマンディ上陸作戦後、アメリカ軍に捕らえられたドイツ軍捕虜の中から東洋人が発見され、その人物が、日本、ソ連、ドイツと三つの軍服を着て戦ったと語った。
このエピソードはカン・ジェギュ監督の心を動かし、彼のイマジネーションから、時代によって翻弄された二人の青年の感動と絆の物語が生まれた。

1928年、日本占領下の朝鮮で日本人と朝鮮人の少年が出会った。境遇はまったく違うが、走ることが好きな二人はマラソンでオリンピック出場を夢見た。しかし、時代は生まれ故郷の違う彼らの友情を許さなかった。運命のいたずらにより、彼らは日本・ソ連・ドイツ三つの軍服を着て戦うことになる。アジアからノルマンディーまで1万2000キロにも及ぶ戦いの中、すべてを失っても生きる道を選んだのは何故か? そこには衝撃の事実と感動のドラマが隠されていた――。

myway02.jpg全編ほぼ戦闘シーンで描かれている本作品ではあるが、その中で人々の心の動きや思いなどが繊細に描かれている。オダギリジョーとチャン・ドンゴン、この二人の視線に注目してほしい!

人は組織に所属することで、これまでに心が変わってしまうものなんだと痛感させられた。その中で唯一、自分の信念が揺るがない男、キム・ジュンシク(チャン・ドンゴン)。彼の心が長谷川辰雄(オダギリジョー)の心を動かす。

戦闘シーンはジュンシクが日本軍に強制徴用され、守備隊長としてやって来た辰雄と日本軍としてノモンハンでのソ連軍との戦い、そして捕虜となりソ連軍としてドイツ軍との戦い、ドイツに亡命しドイツ軍としてノルマンディでのアメリカ軍との戦いが描かれている。その戦闘シーンは凄まじく、ノルマンディ上陸作戦はスピルバーグの『プライベート・ライアン 』に決して引けを取らない。この凄まじい映像はカメラをドリルのようなもので振動させたり、体に固定させ役者と同じ動きを体験できるようにしたり、サッカー中継などで使用されているワイヤーで前後左右、上下自由に操作できるカメラを使って360度の撮影を可能にさせたりといった視覚技術を駆使することで臨場感を高めている。さらに、爆発を至近距離から撮影出来る“ブラックボックス”と呼ばれる機材を使っての爆破シーンは迫力があり圧巻。また、気温マイナス15度の中で撮影された雪中シーンは、戦争の過酷さをまざまざと表現している。劇中唯一の女性戦士ファン・ビンビン(シュライ役)は、あの美貌を封印し過酷な戦闘シーンにて見事なスナイパー役を演じている。

この映画は戦争の加害者、被害者、勝者、敗者ということではなく人間の本質というものを描いた作品になっていて、ひとりの人間の善と悪というものが描かれている。日本・韓国・中国3カ国の実力派俳優が顔をそろえたことにも意義があろう。また、冒頭に紹介した一枚の写真をはじめ、朝鮮生まれの日本代表が獲得した金メダル、ベルリンの代表権争い、幻のオリンピック、ノモハン事件、ノルマンディ上陸と歴史的な部分もしっかりとおさえた作品になっているところも見どころである。

来日記者会見でカン・ジェギュ監督が「日中韓の映画の発展に少しでも役に立ち、日本と韓国がこの映画を通して少しでも近くなり、お互いを理解するうえでひとつのきっかけになれば……」といった言葉のとおり、お互いを理解し認めあうことが大切なことをこの映画は教えてくれる。
故郷の違うライバルであったがゆえ憎しみあい傷つけあい、そしてすべてを失った先に二人が見つけたものとは?
そのラストに心を揺さぶられることになるだろう……。

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監督:カン・ジェギュ
出演:オダギリジョー/チャン・ドンゴン/ファン・ビンビン
配給:CJ Entertainment Japan/東映
提供:CJ ENTERTAINMENT AND SK TELECOM  テレビ朝日
公開:2012年1月14日(土)全国公開
公式HP:http://myway-movie.com/
あそびすと記者会見:オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン登場!

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エンタメ シネマピア   記:  2012 / 01 / 10

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