ikkieの音楽総研

第23回 バンド編 MR.BIG――当然やって来た日本を愛する男たち

2011 / 04 / 19

なかなか収まらない余震に原発問題……心配事はつきませんが、微力ながら皆様が心を強く持てるよう、できるだけ楽しい原稿を書こうと思っています。今回は、日本を元気付けるために、やってきてくれたあの男たち! 「MR.BIG」です!

MR.BIGは、超絶技巧で知られるベーシスト、ビリー・シーンと、世界最速と称されたギタリスト、ポール・ギルバート、「VAN HALEN」加入の噂もあったシンガー、エリック・マーティン、名セッション・ドラマー、パット・トーピーの四人で結成、1989年にデビュー。
ポールとビリーが一緒に演る! ということで、当然、ギターとベースの超絶技巧によるテクニカルな楽曲が期待されましたが、蓋を開けてみると、意外や意外、その正体はエリックのソウルフルな歌を中心に据えた、歌ものハードロックでした。ポールに至っては、たまに物凄い速弾きが飛び出すものの、明らかにスピードを抑えていて、肩透かしをくらったような気分に……。

mr.big.jpgしかし、確かな技術を持ったメンバーが余裕を持ってプレイする楽曲のカッコいいことと言ったら、あーた! もー、いたるところで美味しいプレイが聴けるわけですよ!
そして、その楽曲の中心となる声の持ち主、エリック・マーティン。当時は「知る人ぞ知る実力派」といった存在で、日本での認知度は低く、ハスキーかつソウルフルな歌声に日本のファンは驚いたんじゃないかなあ。で、この人、童顔で可愛かったんです(笑)。そんな人を女性ファンが放っておくはずがなく、「えりりん」なんて呼ぶファンも(苦笑)。

MR.BIGはデビュー後すぐに、本国アメリカよりも、ここ日本で大人気を博し、「ビッグ・イン・ジャパン」と揶揄されたりもしました。それでも、セカンドアルバムからのシングル、『To Be With You』が全米No.1を獲得、世界的にも有名になっていきます。しかし、バンドの本質とはちょっと離れたアコースティック・バラードが売れたことで、バンドはレコード会社から二匹目のドジョウを狙うよう指示をされるようになり……。
そんななかでも、日本のファンは彼らの本質は歌ものハードロックだと理解しており、そういったバラードよりも、よりメロディアスなロックソングを求めていたように思います。そしてメンバーたちも、そんな日本を大いに気に入り、ベンチャーズかい! というぐらい、アルバムが出るたび、日本全国津々浦々をツアー。パットは「日本は土の中の宝石のような国」という言葉を残してくれたりしたっけ。メンバーたちは特に仙台が気に入ったようで、DVD『LIVE AND KICKIN'』の中で「仙台に声を置いてきた」と『想い出のサンフランシスコ』の替え歌を歌ったりもしてました。

しかし、個性的過ぎるメンバーが揃っていたことが仇となったのか、メンバー間の確執、脱退劇が起こり、ついにバンドは解散。その後は、それぞれがソロ活動を行うんですが、ポールは日本に住んでTV番組にレギュラー出演したり(ちなみに奥様は日本人)、ビリーは「B'z」でベースを弾いたり。エリックはそのB'zの松本孝弘氏のソロ・プロジェクト「TMG」にヴォーカリストとして参加するなど、その親日家ぶりは変わりませんでした。

そういったそれぞれのソロキャリアも順調だったことから、再結成はあり得ないだろう(しかもメンバー間の確執は悪化)……と思われていたんですが、なんと、2009年にオリジナルメンバーでの再結成が実現! またも日本からツアーを始めてくれたのです。
俺も武道館公演を観に行きましたが、MR.BIGらしい楽しくて凄いライヴは健在で、大満足でした。また、一時的な再結成ではない証拠に、ニューアルバム『What If...』を発売。これが期待以上の素晴らしい出来!

そして、またも日本縦断ツアーが発表されたんですが、3月11日がやってきました……。今は、国内のアーティストですら、ライヴをやることが困難な状況。そして、海外でも、震災被害だけでなく、原発問題も大きく報道されています。
それでも、彼らはこんなときだからこそ日本へ行って皆を勇気付けたい! と日本に来てくれました! ただ、残念なことに、メンバーのお気に入り、仙台でのライヴは中止。今回、彼らは仙台でこそ、ライヴをやりたかったでしょう。それでも秋田、岩手でのライヴは開催予定! この原稿が掲載されるころには、きっと東北のファンを元気にしてくれているはず!

彼らの公式サイトではローマ字による日本へのメッセージが綴られ、さらにウドー音楽事務所のサイトでは、日本のファンへのメッセージと、バンドが被災者のために書き下ろしたという『The World Is On The Way』のビデオ、そしてその歌詞も見られます。
彼ららしい、とても優しくポジティヴな楽曲です。残りの日程のチケットは手に入らないかもしれないけど、もし手に入るようなら、ぜひ観に行ってください! 彼らの日本に対する温かい想いがきっと伝わってくるはず。そしてきっと元気をもらえるはず……!













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