ikkieの音楽総研

第214回 俺らの音楽編――作曲の始まりは主題歌から?

2018 / 08 / 07

俺がギターを弾くようになったのはだいたい30年ぐらい前のことなんですが、最近そのころによく聴いていたアルバムが発売30周年記念盤などと銘打って、リマスターされたり、未発表曲が追加されたりしつつ再発されています。6月にGUNS N’ ROSESの『Appetite for Destruction 』が再発されたし、WHITESNAKEは去年30周年記念盤として『Whitesnake 』を再発。どちらにも未発表音源が収録されているんだけど、とくに『Whitesnake』には作曲段階でのセッションだと思われる音源が収録されているという、とても興味深い内容でした。しかも同じ曲の違うバージョンがひとつにまとめられていて、最初は手拍子とギターに鼻歌だったのが、ドラムやベースが加わり、歌には歌詞が付いて……というふうに、曲が進むにつれてどんどん完成版になっていくというなんともユニークな編集がしてあるので、どういうプロセスを経て曲が完成したのかがよくわかるんだよね。よくこの状態のものを世に出したなあ……と、驚くとともに、あんなにすごいバンドでも、作曲は俺らと同じようにやるんだな、と嬉しくなったりもしました。さて、今回は俺の作曲方法についてあれこれと。あ、前回ほど専門的な内容にはならないと思います……。

WHITESNAKE 『Still of the Night』
作曲中のセッション音源。この曲は絶対リフから書いたんだと思ってたけど、最初はあのメインリフもなかったんだね。完成版はプロデューサーの影響が大きいのかな?
それともやっぱりジョン・サイクスが凄いのか……

 


ギターを弾きだして30年ぐらいと冒頭に書きましたが、作曲に関しては、実はその前からやっていました。まあ、あれを作曲というのなら、だけど。子供のころは漫画家になりたいと思っていて、6年生ぐらいまでは漫画ばっかり描いていたんだけど、漫画が出来ると必ず主題歌を付けていたんだよね。……なんといじらしい。伴奏なんか当然ないし、メロディしかなかったけど、いわゆるアニメソングっぽい曲調で、歌詞もちゃんと付いていたよ。何曲かは今でも覚えているし、我ながらけっこういい曲だったと思う。そのうち作曲のほうが楽しくなってミュージシャンを目指すようになった……というのは嘘ですが、何かに似ているものしか描けなかった漫画と違って、音楽はオリジナルだと思えるものが作れたし、漫画家よりはミュージシャンのほう向いていたんじゃないかなあ。

中学生になってバンドを始めると、歌詞とメロディは書くものの、メロディにコードを付けることが出来なくて、完成には至らず。高校生になってからは、ギターが上達したこともあって、満足のいくリフを作ることが出来るようになって、さらにそこにメロディを乗せることを覚えたんだよね。そしたらどんどん曲が出来て、高2の冬にはオリジナル曲だけでライヴが出来るようになりました。音楽理論がよくわかっていなかったギターキッズには、そのやり方があっていたんだろうなあ。俺が弾くリフに合わせて、ヴォーカルのやつと二人で一生懸命メロディを考えました。ただ、メロディから先に浮かんだ場合に、形に出来ないことが悩みでねえ……。

WHITESNAKE 『Don’t Turn Away』
最初のほうは違う曲みたい。
それはそれでいい曲だけど、やっぱり完成版のほうがいい曲になってるよねえ。
ジョン・サイクスはデモの段階からずっとハモってるんだね。

 


リフやいくつかのコード進行にメロディが乗せられたら、とりあえず俺がやっていたようなハードロックは問題ないんだけど、「これはいいメロディだ!」と思っているメロディも曲にしたいわけで、なんとかコードを付けてみるんだけど、上手く出来なくてね。ギターは独学だったし、耳もそこまで良くなかったから、もうお手上げでした。悩んだ俺は小林亜星の『やさしい作曲のしかた 』という本を買ってきて、ドレミからやり直し! そしたらまあ、単純にメロディがどの音で構成されているのかを把握して、その音が多く含まれているコードを弾けばいいということが書いてあってね。薄々感づいてはいたんだけど、やっぱりそういうことか、と。リフやコード進行に対してメロディを付けるときは、その逆をやっているんだし、考えればすぐにわかることなのになあ。

ただ、やってみるとそう簡単なことではなく、浮かんだメロディがすべて含まれているコードなんてそうそうないし、メロディから浮かんだ曲を完成させられるようになるには、もうちょっと時間がかかりました。結局はプロミュージシャンの友達に目の前で自分のメロディにコードを付けてもらって、ギターのコードに含まれていなかったらベースが弾けばいい(分数コードのこと)とか、基本的なことを教えてもらって、ようやくコツを理解したという。いまだにどのコードがベストなのかと悩むことは多いけど、正解がひとつしかないわけじゃないし、これは精進し続けなきゃダメだと思っています。もっとがんばろ。

GUNS N’ ROSES 『November Rain』
ひょっとするとメンバーやプロデューサーに聴かせるためにアクセルが弾き語りしたのでは……?
なんて勘繰ってしまうほどの生々しいバージョン。
しかし、86年のセッションってことは、この曲はデビュー前からあったってこと? 天才か!

 


音楽だけでなく、漫画や小説なんかでも、こんなアイディアがある、こんなメロディが浮かんだ……と言ってはいつまで経っても完成させない人がいるけど(俺も浮かぶアイディアの割に寡作気味ですが)、とにかくね、1曲、1話でいいから完成させてみましょう。人に聴いてもらって、人に読んでもらってなんぼです。自分の頭の中や、ノートの中にだけあるのは、存在しないのと一緒! 完成させることに慣れると、次からはもっと早く出来るようになります……って、なんだか作曲方法のはなしじゃなくなったなあ。次回に続くかも……? 


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