インタビュー/記者会見

『ウルフマン』満月の夜にベニチオ・デル・トロ来日!

wolfman_main.jpg_rgb_03.jpg 太古の昔、人間は月と恐ろしい約束を交わしてしまった……。アンソニー・ホプキンスとベニチオ・デル・トロの豪華競演で贈る『ウルフマン』。奇しくも満月の夜に来日したウルフマン役のベニチオ・デル・トロが、作品への思いを語りました。


Q:一年ぶりで3度目の来日とのことですが、日本はいかがですか?
デル・トロ(以下、D):とても良い気分だよ。日本に来るたび、日本はとても良い所だと感じるんだ。日本の映画ファンは映画をとても大切にしてくれているよね。

_BBB0410m_03.jpg Q:先日行なわれたバンクーバーオリンピックはご覧になりましたか?
D:どんなスポーツも好きだけど、夏も冬もオリンピックは見るよ。スポーツも映画もチームワークがとても大切だから、そういうところは似ているよね。

Q:映画がパワフルでとても素晴らしかったのですが、今回は製作・主演をされていますね。なぜ今『ウルフマン』をリメイクしようと思ったのですか?
D:僕が狼みたいだから(笑)。1941年に制作されたオリジナルの『ウルフマン』はそれ以降リメイクされたことはなかったんだ。僕はオリジナルの『ウルフマン』の大ファンだったから、ユニバーサルに制作を申し出たよ。『ウルフマン』を現代的にアップデートしたいと思っていたからね。

Q:リメイクする際に、どのような映画にしたいと思いましたか?
D:まずは、カラーで作りたいと思ってね(笑)。よりアグレッシブに、より暴力的にしたいと思ったし、現代的にしたかった。また、若い世代に見てもらえるようにもしたかったし。トップクラスのスタッフ達に作ってほしくて、脚本家のアンドリューに依頼したんだ。彼はオリジナルと違った形で父と子の関係、恋愛の要素、エンディングを書き上げたよ。しかし、オリジナルに忠実なディテールも残してくれた。オリジナルにオマージュを捧げたかったんだ。最終的にはオリジナル作を再発見できる映画になったよ。

wolfman_sub3.jpg_rgb_03.jpg Q:特殊メイクを楽しんだそうですが、その感想はいかがでしたか?
D:メイクを担当したリック・ベイカーは世界最高峰の特殊メイクアップアーティスト。朝、彼がメイクする時間が僕はとても楽しみだったんだ。ただ、メイクを取るときは苦痛な時間だったね。メイクをするのに4時間かかり、落とすのには2時間。ほかの人は仕事が終わったら終わりだけど、僕は仕事が終わってから人より2時間かかるんだよ! その特殊メイクは強力な接着剤のようなものなので、毎回取るときは顔がとても痛い。初めてこの特殊メイクを見たときは、うちで飼っている犬(セントバーナード)にそっくりだなあ、と思ったよ。

Q:デル・トロさんはとてもセクシーですが、ご自身が考えているセクシーとはなんだと思いますか?
D:セクシーかセクシーでないかというのはもって生まれたものだよね。トレーニングで鍛えられるものではないから、両親に感謝したいよ。

wolfman_sub2.jpg_rgb_03.jpg Q:日本でも狼男のような昔話があるのですが、なぜこのような物語は昔から人々の心を惹きつけているのでしょうか?
D:ギリシャ神話の古代までさかのぼって、人間は様々な種類の動物やモンスターの物語を作ってきたよね。人間が狼以外にも動物に変身する物語が世界中にあるのは、それらに対する憧れや畏敬の気持ちを持っているからじゃないかな。

Q:日本では草食系男子という言葉が流行っていますが、デル・トロさんは肉食系ですか? 草食系ですか?
D:相手の女性によるよ。相手の女性次第で、草食になったり肉食になったりするね。

Q:CG全盛の今の時代に、リック・ベイカーを起用した理由を教えてください。
D:オリジナルにオマージュを捧げたかったからだね。オリジナルではジャック・ピアーズというスタッフが素晴らしい仕事をしていたんだ。僕はもともとCGはメイクのサポートをするべきだと考えていてね。今回は昔風の映画を作りたかったし、リックは完全主義者なので昔の手法を使いながら、最新の技術も使い完璧なものを作り上げたんだ。

_AAA0785m_03.jpg Q:アンソニー・ホプキンスとの共演はいかがでしたか?
D:僕はアンソニー・ホプキンスの何十年来のファンだったから、夢が叶ったような気分だったよ。彼と初めて会ったとき、「ニクソンが来た!」と思ったんだ(『ニクソン』)。彼との共演は、一番前の席で野球を見ているように興奮したよ。

Q:撮影開始直前に監督が変更されたと聞いていますが、そのいきさつを教えてください。
D:当初の監督のロマニクが考えていた『ウルフマン』は、今回のものとはだいぶ違っていたんだ。彼の考えていた“ローレンス”は怒りを抱えていて、自己中心的なキャラクター。監督が変更になったいきさつは僕にはわからないんだけど、ジョー・ジョンストンが作り上げた“ローレンス”はよりシリアスになっていたよ。

監督:ジョー・ジョンストン(『ジュラシック・パークIII』)
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー(『セブン』)
デヴィッド・セルフ(『ロード・トゥ・パーディション』)
出演:ベニチオ・デル・トロ(『チェ 28歳の革命』、『チェ 39歳別れの手紙』)
アンソニー・ホプキンス(『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』)
エミリー・ブラント(『プラダを着た悪魔』)
ヒューゴ・ウィーヴィング(『マトリックス』シリーズ)
公開:4月23日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
配給:東宝東和
公式サイト:http://wolfman-movie.jp/
シネマピア:http://www.asobist.com/entame/cinemapia/0192.php

(C) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.











エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2010 / 03 / 08

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