インタビュー/記者会見

映画『リュウセイ』
遠藤要、佐藤祐基、馬場良馬インタビュー!
3人が語る、演じないことの難しさ......。

ryusei0001.jpg昨年11月に長野で先行上映し盛況のまま終了した映画『リュウセイ』が、2月15日(土)より、新宿バルト9を皮切りに全国で公開することが決定した。

長野県・松本フィルムコミッション、塩尻・木曽フィルムコミッションの全面協力のもと、松本市出身 (松本蟻ヶ崎高校卒)の河野正人による初の映画プロデュース作品であり、監督は多数の短編映画祭で実績があり、今作が長編デビューとなる谷健二。

キャストは『クローズZERO』(07年)で三池崇史監督に才能を見出され、その後『イエローキッド』(09年)で第65回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞するなど活躍が期待される遠藤要。『ごくせん』(05年)の第2シリーズで俳優デビュー後、『仮面ライダーカブト』で知名度を上げ、ドラマだけでなく舞台や映画出演も続く佐藤祐基。『ミュージカル・テニスの王子様』の5代目青学・手塚国光役やスーパー戦隊シリーズ第36作『特命戦隊ゴーバスターズ』にブルーバスター・岩崎リュウジ役などで注目を集め、舞台、テレビ、映画にと幅広く活躍している馬場良馬の3人が同級生を演じる。

今回は、公開間近の2月1日(土)の緊急特別上映&舞台挨拶前に、主演の遠藤要、佐藤祐基、馬場良馬の3人に話を聞いた。

■ストーリー
12年前、夢や悩みを抱えながらも普通の高校時代を過ごした3人。偶然ある丘で出会った享(遠藤要)、竜太(佐藤祐基)、晴彦(馬場良馬)。流星(リュウセイ)を見ることが目的だった彼らは、翻って現在、それぞれの人生を歩んでいる。東京でキャバクラの送迎をしている竜太。バンドを辞め地元の居酒屋で働いている享。晴彦は一流企業で働いていたものの借金を作り、金を借りるために実家に帰省していた。そんなある日、彼らに少しだけ変化が訪れる……。
あの日、3人は流星を見ることができたのか? そして何を願ったのか?

ryusei0002.jpg——まずは、今回メガホンをとられた谷健二監督についてお聞かせください。

馬場:見た目は物静かな方ですが、長野ロケ撮影終了後の居酒屋の席では、作品作りについて熱く語り合いました。内に秘めている熱いものがある人。撮影はタイトなスケジュールでしたね。
佐藤:10日もなかったよね。僕が朝から晩まで2日間。
馬場:僕も2日。
佐藤:それぞれが2日間といった感じ。だから、外のシーンは少なかった。
馬場:ほんとにタイトなスケジュールだったので、監督と話し合って作ったかというと、そうではなく、僕たちが持っていったものに対して監督が指示を出すといった感じでしたね。
佐藤:本読みもなかったし、監督とのやりとりは少なかった。不思議な監督で、芯はしっかりとあるんですけど「こういった感じで」とか、決めつけることもなく、自由に演技をさせてもいらいました。
遠藤:テスト撮影もなかったよね。
佐藤:段取りを軽くやって、本番といった感じでしたね。
遠藤:ドラマでは、尺やカットだったり、どこで動いてセリフを話すかなど細かな決まりがあるんですけど、ほんとに自由に演技をさせてもらえて、それを監督が受け入れてOKと。役者からしてみれば嬉しいことで、感謝しています。
佐藤:その分、不安もありましたけどね。
遠藤:自分の中で消化できなかったところは、もう一度やらせてくださいと、何度も監督にお願いしました。
佐藤:音などの物理的な問題以外は、監督からのNGはなかった。

ryusei0003.jpg——今回は、田舎と都会、親と子、過去と現在が描かれていたかと思いますが、どういったところにポイントをおかれて演じられましたか?

馬場:僕の場合は、父親との関係を大事にしました。久しぶりに帰って来た息子と父親の距離感だったり、そういったところを丁寧に演じました。父親役の四方堂亘さんに、僕の芝居を大きな心で受け止めて、温かく接していただいたので、すんなりと関係性も築けました。時間もなかったので、現場で瞬時に四方堂さんとキャッチボールをしてといった感じ。最初に撮ったシーンが田舎に戻って来た晴彦の場面だったので、実際のちょっとよそよそしい感じが生かせたんじゃないかと思っています。長野でのロケは、地元の協力もあって人の温かさにふれながら撮影ができたことも良かったですね。

佐藤:少年時代の3人が「将来何になりたいか?」って語り合っている時に、竜太だけ「わからない」と。生い立ちも良く、少年時代がすべてだった彼は、その中で自分を見失って道しるべがないまま生きて来た。自分で答えが出せないまま迷っている部分を、どう演技で見せるか。演じている中で自分自身も迷っていたけど、その迷っていることが正解なんだな、と。どういった人生を歩んできたかわからない竜太だけど、そのわからないところも、それでイイんだと。自分でキャラクター設定するのではなく、わからないままに演じました。

遠藤:谷監督との話し合いの中で「リアルを追求したい」ということから、僕が心がけたことは“芝居をしない”ということ。そのまま、そこに享が存在するといった感じ。リアルを追求しすぎて空回りする部分もあったけど、出来る限り芝居をしないということを心がけました。

ryusei0004.jpg——今回の映画では、時間が静かにゆっくりと動くといった感じでしたが、演じられていかがでしたか?

馬場:アクションでは形を意識しがちなんですけど、本作ではキャラクターがどれだけありのままでいられるか? 繊細さや丁寧さが必要だと考えました。時間が静かに流れているからこそ、粗が目立ちやすい。出来上がった作品を観てもその部分をチェックし、反省するところは反省して次につなげたい。

佐藤:今回の作品では、演じないことの難しさを痛感しました。辛かったです。表現者としては難しい役どころだった。演じないけど演じないといけないといったバランスの取り方が難しかった。

遠藤:ヤンキーだったり叫ぶ役は、僕は誰でもできると思っているんです。叫んで恐く見せたり、感情を奮い立たせたりとか。お母さんが倒れたと報告を受け向かった病院で母親から「自分の好きな道を歩みなさい」と言われるシーンで、監督と話し合って、その場面で「ムカつきたい、お母さんに対して初めて反抗したい」といった感情を表現することに。しかしそこは、敢えてアクションではなく目の芝居のみで表現し、演技をしない。それだけでその雰囲気を感じていただけるように心がけました。今回は3人とも難しい役どころだったと思います。僕が2人の役をやれっていわれても出来なかった。

ryusei0005.jpg——悩みをかかえ、立ち止まっているという状況のなかから、なにか一筋の光を見つけるといった感じの作品になっていたかと思いますが、それぞれご自身では悩み立ち止まり、一歩前に進んだという経験はありますか?

馬場:僕は芝居ですね。しっかりした演技の出来る役者になりたいと思っています。今、まさに葛藤中。まだまだ納得できるところまでは達していませんが、少しずつですが得るものはあります。もっと勉強していきたい。

佐藤:プロ野球選手を目指して野球をやっていました。その野球を諦めた時は辛かった。小さいころからずっと上手いと思って生きてきましたが、大学になり周りと自分を比べ現実を見た時にやっぱり無理だなと。諦めた自分を受け入れた時に、ひとつ乗り越えられたのかなと。次に進もうと決心しました。

遠藤:自分の中で乗り越えたといえることは、母の死です。母が離婚してからずっとふたりで暮らしてきて、18歳の時に亡くなったんですけど、その時は泣き狂ったし親の偉大さにも気づかされた。それから何年かは、なにも手につかなかった。その中で芝居というものを見つけ、少しずつ前に進むことができました。周りの仲間に心の隙間を埋めてもらったりもあって、いつのまにか乗り越えられました。

その後の舞台挨拶で、この作品への思いについて遠藤は「観た人が少しでも前を向き、元気になれたらという思いを込めて作った作品です。立ち止まったり悩んだりしている人が、この映画を観ることで、少し前を向いてみようかなって思っていただければ嬉しい」、佐藤は「仲間で作り上げた映画。手作りといった感じでいとおしい作品です。みなさんが何かを感じて、一歩前に進んでいただけたらうれしいです」、馬場は「この映画は、スタッフやキャストの愛があふれている作品。3人の物語にそれぞれ感情移入していただき、こいつらもがんばっているんだと思っていただければ、それが次へのステップにつながる」と、それぞれがこの作品から前に進んでもらえたらという思いを語った。

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監督:谷 健二
製作:河野正人
プロデューサー:赤間俊秀
協力プロデューサー:佐伯寛之/丸山昇司
脚本:佐東みどり
撮影監督:藤田秀紀(JSC)
出演:遠藤要/佐藤祐基/馬場良馬/緑川静香/小原春香/三浦力/阿部亮平/あいはら友子/寺坂尚呂己/仁科貴/片桐千里/暮川彰/四方堂亘/三四六
撮影協力:塩尻・木曽フィルムコミッション 塩尻市 塩尻駅 松本市・松本観光コンベンション協会
配給:株式会社サモワール
公式HP:http://ryusei-movie.com/
公開:2月15日(土)より、新宿バルト9他、全国順次公開
 

©2013「リュウセイ」製作委員会












エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2014 / 02 / 12

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