インタビュー/記者会見

青山演劇フェスティバルSPECIAL
〜サヨナラの向こう側2014〜 参加作品
『御ゑん祭〜近藤さん出ずっぱりだって!?〜』
2015年1月に閉館する青山円形劇場にて上演!!
「二度と観ることの出来ない舞台!」近藤芳正インタビュー!

goensai_001.jpg 2014年10月9日(木)〜13日(月・祝)まで『御ゑん祭〜近藤さん出ずっぱりだって!?〜』を青山円形劇場で公演する『バンダ・ラ・コンチャン』。『バンダ・ラ・コンチャン』とは、俳優の近藤芳正がひとりで立ち上げたユニットであり、09年の『相思双愛』から活動を開始した。「バンダ」はスペイン語で「バンド」。「ラコンチャ」はスペイン語で「貝殻」だが、近藤の愛称「コンチャン」と引っ掛け、合わせて『バンダ・ラ・コンチャン』と名付けられた。その第4回目となる今回は、若手4劇団とスペシャルユニット『オールド』とのオムニバス公演すべてに出演するという近藤。今回は閉鎖になったフィリピンパブをみんなで大掃除をして、パンチシートを敷いて改造したという稽古場にお邪魔して、デビューから今公演について話を聞いた。また、当日稽古に参加した劇団『ぬいぐるみハンター』のメンバーに、近藤の魅力と舞台についても話を聞いた。(2014.9.5)

Q:まずは、俳優をめざしたきっかけから教えてください。
近藤:小学校の学芸会で『夕鶴』の与ひょうを演じて、父兄や先生たちに評判がよく、それがきっかけで中学に進学する時に児童劇団に。名古屋ということもあり、中学3年生の時にNHK名古屋制作の『中学生日記』に出演させていただきました。その時に大人になったら東京に出て芝居をしたいなと。

goensai_002.jpg Q:それから、東京に進出し本格的に芝居を?
近藤:上京して、文芸座の研究所を受けましたが、不合格になってしまって、どうしようと考えていた時に『中学生日記』でお世話になった青年座の方から「名古屋でレッスンを経験してから東京へ行ってもいいんじゃないのか?」と助言をいただきました。そのレッスンを受けてから青年座の研究所に入りました。でも、いろいろとオーデションを受けましたが、なかなかうまく行かない時期が続きましたね。
その後、レオナルド熊さんが作・演出をされていた『劇団七曜日』へ入団することができ、そのご縁からコント赤信号がつくった『赤信号劇団』に出演するようになりました。渡辺正行(コント赤信号)さんは『劇団七曜日』の座長を務めたことも。その間に『ダチョウ倶楽部』の前身でもある多人数のコントグループ『キムチ倶楽部』としても少しだけ活動しました。レオナルド熊さんから「コントは芝居の勉強にもなるし、芽が出るのも早いんじゃないのか」といったアドバイスもあり、経験を重ねました。

goensai_003.jpg Q:その後に、映画の世界へと?
近藤:そのころいろいろな劇団に客演をするようになっていて、そのひとつに三谷幸喜さんの『東京サンシャインボーイズ』がありました。三谷さんが、脚本を書き下ろした舞台劇『12人の優しい日本人』の映画化(監督:中原俊)の時に、最後にちょっとだけ、ピザ屋の配達員の役で出演しました。それが最初かな? その後、舞台劇『ラヂオの時間』を三谷さんが初監督で映画化される時に、鈴木四郎(みやこの夫、ジョージ)役で出演しました。名前のある役です。それから三谷映画作品にはすべて出演させていただいています。

Q:ちょっと話がそれますが、中日ドラゴンズの大ファンとうかがいましたが……。
近藤:中日ドラゴンズについては、かなり辛口ですよっ! けっこうドラゴンズが嫌いな期間もあるんです。若いころにナゴヤ球場でアイスクリーム販売のバイトをしていたことがありました。毎日、選手を生で観られることが楽しかったですね。選手をずっと観てしまって怒られることもありました。巨人戦で、王選手や長嶋選手が出てくると、敵ではあるんですけど、やっぱり存在感があって、観てしまいます。長嶋選手を初めて観た時には「ながしまぁーーっ!」って叫んでましたからね(笑)。中日では谷沢選手のファンでした。星野選手に関しては好な時期と嫌いな時期がありまして……選手を勝手に好きになったり嫌いになったしています(笑)。いちばん嬉しかったのは、近藤監督時代(1982年)の大洋との最終戦、勝てば巨人を退けて優勝する試合で、結果は小松選手が胴上げ投手になり、みごと優勝しました。そのころのドラゴンズは「野武士軍団」といわれ、大島選手、中尾選手、上川選手、平野選手が活躍した年です。田尾選手が大洋の長崎選手と最後まで首位打者を争い5打席連続敬遠をされた、あの試合です。あのころのドラゴンズがいちばん好きでした。

goensai_004.jpg Q:それでは『バンダ・ラ・コンチャン』についてお聞かせください。
このユニットを立ち上げたきっかけは?
近藤:もともとは、阿部寛さんと酒井敏也さんと同じ現場が続いて、その中から、なにか自分たちで芝居を作ってみたいよねって。それをぼくが立ち上げることになって、劇団『ダンダンブエノ』ができました。山西惇さんにも出演いただき、1回だけのつもりでしたけど、評判が良くて、現在まで7回公演をしています。中井貴一さん、松嶋尚美(オセロ)さん、坂東三津五郎さんに出演していただいたりと、演劇界からすると異色な人たちにも参加していただきました。それとはまた別の形で舞台をやりたいなという思いから『バンダ・ラ・コンチャン』を立ち上げることに。1回目の『相思双愛』では、坂井真紀さん、辺見えみりさん、榎木孝明さんに出演いただき。2回目の『ちんけさんと大きな女たち』では、黒谷友香さん、山崎静代(南海キャンディーズ)さん、3回目の『HUG!〜ステレオサウンズ』では、ナンちゃん(南原清隆)をメインに三倉茉奈さん、山崎樹範さん、兼崎健太郎さん、堀部圭亮さんに、そして今回が4回目です。

goensai_005.jpg Q:今回の舞台、『御ゑん祭(ゴエンサイ)〜近藤さん出ずっぱりだって!?〜』についてお聞きします。
若手4劇団とのオムニバス公演を思い立ったきっかけは?
近藤:今回の制作の吉川さんは、年間400本以上もの芝居を観てこられている方で、その彼に面白い芝居があればというところから、何本か推薦していただきました。その作品が面白かったこと、それに彼と芝居の話をする中で「こういった劇団をオムニバス形式にして、近藤が全部に出るってのはどう?」って話になり、それは面白いってことに。それが始まりです。

Q:四つの劇団の魅力について、ひとことで教えてください。
近藤:『青☆組』は、昭和ノスタルジック! 昭和の臭いがプンプンとするんです。昔の日本といった感じですね。『ナカゴー』は、ハチャメチャ! 下ネタもあり、不条理あり、なんでもありです。『ぬいぐるみハンター』は、青春グラフィティ! とにかく若い。『Mrs.fictions』は、ウェルメイド! といった感じで、四つのテイストがまったく違うんです。そこが今回の見どころのひとつです。

goensai_006.jpg Q:稽古はいかがですか?
近藤:昨日で、すべての劇団と稽古をしましたが、やっぱり劇団のカラーがまったく違っていて、今日の稽古に参加している『ぬいぐるみハンター』は、感覚が若くて渋谷にいてもおかしくないようなタイプ。それぞれと稽古をしていて思うことは、共通して芝居をやっている人間は、真面目だということ。映像の場合は、短距離走のようなものですが、芝居の場合は、毎日、同じ物語を何度も演じます。公演回数が多ければ、その中で悩んだりもするし、成長もします。だから、真面目じゃないと出来ないですね。それが、面白いって思える人たちが舞台で芝居を演じます。芝居は一期一会でいろいろな発見があり、お客さんが笑うことによって気づかされることや、それでOKだと思ったことが崩されたりすることも。昼と夜ではお客さんの反応も違うし、会場のお客さんの雰囲気によっても空気が変わります。本当に芝居は生ものといった感じですね。
ぼくはよく“ing”という言葉を思い浮かべるんですけど、舞台はいつも進行形なんです。
微妙な間の違いなどもあって、初日、中日、落日を観比べると変貌がよくわかると思います。毎日、観に来られるお客さんもいますね。

Q:では、最後にお客様へのメッセージをお願いします。
近藤:若手4劇団の20分ほどのオムニバスに、私がすべて出ます。その4劇団に加えて、もうひとつスペシャルユニットとして、半海一晃さん、寺十吾さん、小川菜摘さんが出演する『オールド』が加わり、五つの作品に。タイトルの通りに“出ずっぱり”で、“自分で自分の首を絞める会”と呼んでいるんですけど(笑)、どうやってぼくの首が絞まっていくのかを、途中で色が白くなっていく……というところもあるかな? それを、近藤と若手4劇団と『オールド』が、どうやって融合していくのかを、楽しみにしていただければと思います。円形という劇場が最後になることで、二度と観ることの出来ない舞台、その部分も楽しみにしていただければと思います。

goensai_007.jpg ★稽古は今回で4回目となる『ぬいぐるみハンター』のメンバーに、近藤芳正の魅力と稽古や舞台の見どころについて話を聞いた。

『ぬいぐるみハンター』

goensai_008.jpg ●池亀三太/作・演出
近藤さんの魅力は、懐の深さと柔軟さです。若手の私たちに対しても柔軟に対応をしていただき、稽古が進むにつれて、上の世代の人ということを忘れてしまうくらいです。一緒に取り組んでいただいているといった感じです。
この劇団の魅力は、ベタな内容を青臭さだったり、思春期だったり、懐かしい雰囲気といったところを、今の時代に照らし合わせて、ギャグとスピード感とで進めていくところだと思っています。
今回の作品は、近藤さんを含め全員が中学生の役ですが、よくありがちな初恋の物語を『ぬいぐるみハンター』らしい変化球を加え、ギャグっぽい作品の中にセンチメンタルが漂う、切ない感じになっています。

goensai_009.jpg ●梅本幸希/出演
近藤さんの魅力は、笑った時の無邪気な笑顔です。一緒に稽古をしていても、何をしていても近藤さんは面白いんです。稽古中は楽しく、でも、アドバイスは「なるほど!」といった感じで納得させられます。
ここまで、けっこうイイ感じで来てます(笑)。ちょうど半分くらいですね。後は、個々に役を詰めていければなっていったところです。もっと、話し合いをして関係性を濃くしていきたいです。

goensai_010.jpg ●森崎健吾/出演
近藤さんの魅力は、芸能人オーラを出さないところですね。ぼくたちが自由にやりやすいように、溶け込んでいただけているといった感じです。
舞台の見どころは……この芝居が面白くなるのは、ぼく次第です。まったく主役ではないんですけど(笑)。いちばん出演時間も短いですが、肝心なところで決められるかが勝負です。
この劇団の魅力は、仲が良さそうに見えるけど、仲が悪い……様に見えてちょっと仲が良い(笑)。微妙な距離感。

goensai_011.jpg ●片桐はづき/出演(客演)
今まで、ドラマや映画で、たくさん近藤さんを拝見させていただいているんですけど、やっぱり実際にお会いすると印象が違っていて、稽古中は今までのイメージと変わらないんですけど、普段はとってもダンディーです。今まで観てきた作品の中には、まったくないイメージです。
今回は5団体ということで、ひと劇団は、およそ20分の作品。トータルの2時間をすべて演じるわけではないので、稽古時間も普通の場合と違って短いし、完成も早い。普段の6分の1の感覚ですね。でも、ある程度のところまで作り上げるのは、早いんですけど、ふだん2時間かけて表現していることを20分で表すにはどうしたらいいんだろって、悩みどころでもあります。キャラクターも時間が長いと作りやすいんです。物語もどこまで印象深い作品にできるか? 新しい試みとして今から楽しみです。

goensai_012.jpg ●神戸アキコ/出演
近藤さんの魅力は、どんな演技をしても返していただけるところですね。私は、あまり台本が好きじゃなくて、台本から外れたことをやってしまうんですけど、それに対応していただけるので、何をやっても大丈夫だなっていう安心感があります。もうひとつは、どんな役を演じても自然にできちゃうところ。見た目はおじさんだけど(笑)、演技を見ていると中学生に見えてきちゃう。中学生の近藤さんがそこにいるんです。そこは凄いなって。ウチのメンバーではそうはいかない。キャラクターを特に作っているわけではないですけど。私の場合は大袈裟に演じてしまうことが多いので、とても勉強になります。
稽古は、これからどれだけ遊んでいけるかなってところです。どんだけぶっ壊していけるかなって。


コンピアルバム公演『御ゑん祭〜近藤さん出ずっぱりだって!?〜』
■東京公演

2014年10月9日(木)〜13日(月・祝) 青山円形劇場
東京都渋谷区神宮前 5-53-1
TEL:03-3797-5678
http://www.aoyama.org/

■水戸公演
2014年10月19日(日) 水戸芸術館ACM劇場
茨城県水戸市五軒町 1-6-8
TEL:029-227-8123
http://arttowermito.or.jp/

■参加劇団プロフィール

goensai_013.jpg 『青☆組』

ペーソス溢れる音楽的で緻密な戯曲と、糸を紡ぐように丁寧な演出により、市井の人々の営みに光をあてた対話劇が身上。心の琴線に触れる瑞々しく繊細な劇世界は、10代〜70代まで、幅広い年代に支持されている。
作・演出/吉田小夏
出演/荒井志郎 福寿奈央 藤川修二 大西玲子(以上、青☆組) 小瀧万梨子(青年団) 佐々木美奈

goensai_014.jpg 『ナカゴー』
2006年。御茶ノ水の文化学院に通っていた学生数名で立ち上げた劇団。「なに言ってるんだ」的なアイディアと「どうしてくれるんだ」的な構成で人々を魅了する。
作・演出/鎌田順也
出演/篠原正明 鈴木潤子 高畑遊(以上、ナカゴー) 久保明美 墨井鯨子 鶴まき 村上幸代

goensai_015.jpg 『ぬいぐるみハンター』
池亀三太の脚本・演出作品を上演する団体として2006年始動。壮大ながらも現実により沿った池亀独自の世界観のなかで、確かにそこで生活をする人々の切実な生きざまを貪欲なまでの笑いと演劇的過剰さによって爽快に描いている。
作・演出/池亀三太
出演/神戸アキコ 梅本幸希 森崎健吾(以上、ぬいぐるみハンター) 片桐はづき

goensai_016.jpg 『Mrs.fictions』
2007年に主宰・今村圭佑を中心として結成。「人と人とは出会わなくてはならない」という理念のもと、小劇場演劇の活性化を目的に短編演劇イベント『15Minutes Made』を継続的に開催している。
作・演出/中嶋康太
出演/今村圭佑 岡野康弘(以上、Mrs.fictions) 相楽樹

goensai_017.jpg スペシャルユニット『オールド』
構成/大森寿美男
出演/半海一晃 寺十吾 小川菜摘

★近藤芳正オフィシャルサイト
http://kondoyoshimasa.com/

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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2014 / 09 / 22

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