インタビュー/記者会見

「小劇場の悪しき習慣である趣味の芝居ではなく、
そのシステムを全部変えてしまおうと思った」
劇団『minimumanti(ミニママンチ)』インタビュー!

minimumanti_01.jpg 2015年2月14日(土)、15日(日)の両日、『伊薔薇屋敷殺人事件』を八幡山ワーサルシアターにて旗揚げ公演をする劇団『minimumanti』。今回は劇団創立メンバーとなる座長の岩永大生を始め、中村ゆうすけ、松尾左右輔、結城輝の4人に俳優を志したきっかけから劇団の立ち上げ、そして今回の公演について話を聞いた。

minimumanti_02.jpg Q:まずは、俳優を志したきっかけから教えてください。
岩永:
そうですね……普通の仕事ができないから?(笑)というところが半分かな。もう半分はそれまで営業の仕事をしていて思ったことですが、「お客さんに自分のことを信用していただいて、最終的に商品を買っていただくまでの流れ」が、役者の役作りに近いんじゃないかと。だったら、役者もできるなって。当時、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が流行っていて、あの名シーン「助けてください!」の大声が印象的だったんですけど、ドラマ版での山田孝之(松本朔太郎役)さんは、叫ばないんです。すでにあるイメージではない、その叫ばない山田さんに、自分が演じても叫ばないなって共感ができて。その時に「芝居って面白いんだろうな」って思えたんです。いろいろな演じ方があって、それを自分でもやりたいと。それでとりあえず東京に出ようと……。お決まりのパターンですね(笑)。

minimumanti_03.jpg 中村:僕のきっかけは、モテたい、有名になりたい(笑)。そんなところからですね。安易な考えで演劇の専門学校に進みました。目立ちたがり屋だったので、学生時代は文化祭などの劇に率先して出るタイプでした。
岩永:キライなタイプだわ〜(笑)。
中村:映像よりも舞台が中心の学校だったんですけど、勉強する中で「これはしっかりとやらなきゃダメだな」って感じるようになりました。それから、芝居の面白さを知って演じることが大好きに。舞台のお客さんの生の反応が快感になってしまったんです。卒業してからは学生時代の仲間と劇団を立ち上げ、みんな『劇団新感線』が好きだったこともあって、アクションあり、ギャグあり、感動ありといった感じで何年か活動をしていました。その後、アクション系の団体へ所属してショーなどに出演していましたが、そこを辞めたころに、岩永から誘われることに。

minimumanti_04.jpg 松尾:昔からテレビっ子だったので、テレビをずっと観ているうちに、いずれブラウン管の中に入るんだろうなって、勘違いをしたまま今に至っています。就職で関東に出てきたんですけど、中学のころから役者をやるんだろうなって思っていたので、長続きはしませんでした。そのうちに会社を辞めて、事務所のオーディションを受けることに。それまで演技はしたことがなかったので、オーディションでは、なにもしなかったですね。ただ立っていただけでしたけど、それでも合格しました。
岩永:たぶん、ちょっと誇張してますね。なにかしらの演技はしたでしょ(笑)。
松尾:いや、実際してない。
中村:自己PRだけ?
松尾:よろしくお願いしますって……。泣いたりとか3パターンの演技の方法があったんですけど、ただ立っているだけにして……。
岩永:それ、突っ立ているだけの芝居をしてるんじゃない?
松尾:そういわれればそうですね。で、そこで岩永と出会いました。
岩永:ひとりだけ床に寝そべってるヤツがいて「俺は違うから」って空気を出していたのが、左右輔だった(笑)。
松尾:こっち側の意見からすると「まぎれもない事実です!」(メンバー笑)

minimumanti_05.jpg 結城:自分の適正を考えた時に役者しかないのかなって……。親に相談すると、地元に有名な劇団があって、そこに受かるんならやってみればって言われて、受けたら案の定受かりましたね。
岩永:その適正っていう言葉、俺のセリフに変えちゃってもイイ?(笑)
結城:芝居の稽古などはしていなかったんですけど、天性の才能で受かってしまって、それから舞台の道に。その劇団で舞台や映画やモデルの仕事をして、その後、別の事務所を経て、今回の岩永の誘いを受けることに。

minimumanti_06.jpg Q:それでは、劇団『minimumanti』についてうかがいます。
まずは、劇団名の由来を教えてください。
岩永:
ブランド名的な感じにしたかったこともあって、劇団名は、minimum(小さな、小劇場)+アンチ(反する)から作った造語です。

Q:立ち上げのきっかけは?
岩永:
僕の中で一年くらい温めていた企画だったんです。戦略を立て、ビジネスモデルをしっかりと考えていましたので、準備に時間がかかりました。自分の中では「小劇場って、ダサイなっ!」という思いがあって、その中では憧れる人に出会うことができなかった。彼らを見ていると仕事としてやっている感じがしないんです。この人たちは趣味でやっているんだなって。僕の考えとは違うのかなって思ってしまったんです。僕は芝居を仕事としてやっていきたい。いかにお客さんに満足していただいて、それに見合った入場料をいただくのか。趣味の延長線上でしかない、小劇場というシステムを全部変えてしまおうと思いました。自分で劇団を立ち上げれば、それが可能だと考えたんです。

minimumanti_07.jpg Q:それから、どのようにメンバーを募ったのですか?
岩永:
左右輔に関していえば、セオリーに捕らわれないところと、度胸があるところです。輝もそうですね。輝は言ったらすぐに動いてくれるから楽なんですよ(笑)。ゆうすけの場合は、ほっといたらこの人はたぶん売れないなって(笑)。俺だったら彼を売ることができるなって。
中村:俺、辞めようかな……(笑)。
岩永:あと、ゆうすけは殺陣ができるところですね。少人数で結成した理由は、その人の人生まで関わって先まで考えた時に、大所帯では無理だなと感じたからです。
ビジネス的には4年計画で考えています。まだ詳しくは話せませんが、今後、いろいろな仕掛けをしていく予定です。といってもスタートは小劇場からですが、お客さんが「意味がわからなかった」という作品にはしないように。ビジネスとして考えたら納得のいかないものは買わないですよね。わけのわからない脚本を書いて、わかる人にはわかるんだよって形にはしたくない。面白くなければ面白くない、明解な作品で勝負します。返金システムを導入して行くつもりです。

Q:脚本、演出は?
岩永:
僕が担当します。その方が面白いんじゃないかなって(笑)。
中村:未知ですよ。

minimumanti_08.jpg Q:今回の公演について教えてください。
岩永:
タイトルが『伊薔薇屋敷殺人事件』。ベタなタイトルですが(笑)。
ワンシチュエーションのミステリーで、劇団が公演している舞台の劇中劇になっていて、演劇界最大の巨匠・伊奈川の渾身のミステリーの舞台。しかし台本が未完のまま伊奈川は失踪してしまうんです。台本が完成していない状態での失踪で、犯人がわからない。残された役者達は舞台を成功させるために伊奈川不在のまま犯人を推理する。役者たちの様々な思惑が複雑に絡み合う二重ミステリーになっています。
果たして犯人は誰なのか? 断言しますが、観ているお客さんには、絶対に推理できないと思います。でも、しっかりとヒントも投げつつ、犯人がわかった時には「そこかぁっ!!」って唸らせる自信はあります。二度観ていただけるなら、最初のシーンから伏線や布石があることがわかります。二度三度観たくなる面白さ。映画のオマージュも満載なので、映画好きの人にも観ていただきたい作品です。

Q:それぞれの役どころを教えてください。
岩永:
僕は今回は出演していません。脚本、演出に専念します。
中村:いやもしかしたら……? 旗揚げ公演で出演しないのもね〜。
岩永:ひょっとしたら……。
Q:犯人じゃないですよね!!
岩永:
大丈夫です(笑)。役どころについてですけど、まだ決まっていない部分が多いんですよ。

minimumanti_09.jpg Q:では、今回の舞台に出演される思いをお聞かせください。
中村:
舞台全体を盛り上げていけるよう演じたいですね。芝居を掻き回せれば、と。今回、脚本がしっかりとしているので、岩永がやろうとしていることを、僕がどう手伝えるのか? あるいは邪魔ができるのか? といった考えですね。
松尾:僕は岩永の手となり足となり、一所懸命やっていくだけです。どの役になったとしても彼が僕に求めるものは同じで、その表現するもののクオリティーをいかにあげていくかが僕の役目だと思っています。
結城:僕自身はしっかりしているので、芝居ももちろん(メンバー笑)……。
中村:大丈夫かぁ?
結城:僕は存在感を出せるので、みんなには自由に演技をしてもらって、僕が中心になってみんなをまとめていければいいのかなと思っています。旗揚げ公演だからといって「なめられたくはない」といった思いです。
岩永:誰もが主役になりえる役になっています。全員が“ガチンコ勝負”です。今回は客演も含め9人が出演します。

Q:今後の活動についてお聞かせください。
岩永:
この劇団を大きくすることで、劇団員たちがそれぞれやりたいことを自由に選択できるような母体にしたいですね。僕自身は、最終的には小説家になりたいと思っています。俳優としては、ハリウッドが最終目標。英語は中一のドリルから勉強してます!
中村:劇団としては、小劇場を打破することです。
岩永:目指しているのは『劇団四季』クラス。まずは全公演で3000人動員がひとつの目安です。
中村:個人的には、最近は演出助手や講師だったりと裏方の仕事が多いんですけど、今後は役者としての仕事を増やしていきたいと思っています。
松尾:僕は役者として売れなくても大丈夫です。でも、勝手に売れていくでしょうね。
結城:劇団としても個人としてもメジャーにならなきゃいけないという思いがあって、どっちが先にメジャーになるか? レースみたいな感じですね。

minimumanti_10.jpg Q:最後に、今回の作品について、メッセージをお願いします。
岩永:
今回は劇団の旗揚げということで、初モノ尽くしです。劇団としての初めての芝居で、僕にとっては脚本、演出も初めて。未知のものではありますが、確実に面白い舞台になるんじゃないかと思います。チケット代金相応かそれ以上の作品を作り出せる劇団だと思っています。お客さんに観て損をしたなと思わせないお客さん第一の劇団に、ですが、仕事として当たり前のことだと思います。小劇場の悪しき習慣である趣味の芝居ではなく、ビジネスであるということを念頭に置いて望みます。みなさんご期待ください。


★劇団『minimumanti』旗揚げ公演
伊薔薇屋敷殺人事件

日時:2015年2月14(土)14:00/19:00
2月15日(日)14:00
会場:八幡山ワーサルシアター
(京王線八幡山駅より徒歩1分)
杉並区上高井戸1-8-4 Toyaビル.3B1F
シアター直通電話:03-6310-6683
料金:3,000円

脚本・演出:岩永大生
キャスト:
なつみ 美月サヤ 城谷美沙里 兎洞大 モリタモリオ
中村ゆうすけ 松尾左右輔 結城輝 

※『伊薔薇屋敷殺人事件』イベント情報はこちら











エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2014 / 12 / 19

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