インタビュー/記者会見

映画『武曲 MUKOKU』完成披露試写会舞台挨拶!
綾野剛、村上虹郎、前田敦子、
風吹ジュン、小林薫、柄本明、熊切和嘉監督が登場!
綾野「アスリートの精神状態で現場に突入しました」

mukoku_001.jpg 『私の男』の熊切和嘉監督最新作、『そこのみにて光輝く』の綾野剛主演の『武曲 MUKOKU』が、6月3日(土)に公開。矢田部研吾(綾野)と村上虹郎演じる天衣無縫の高校生・羽田融(村上)との宿命の対決を軸に、研吾と父・将造(小林)、研吾と師・光邑(柄本)、“父と子”“師匠と弟子”の闘いと絆を描く、激しくも熱い感動の物語。本作の公開を記念して、5月15日(月)に都内千代田区のよみうり大手町ホールにて完成披露試写会が行なわれ、綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明、そして熊切和嘉監督が登場した。

MC:まずは、ひとことご挨拶をお願いします。
綾野:非常に男臭い作品『武曲 MUKOKU』が出来上がっています。この会場は音も良いですし、ここでしか体感できない『武曲 MUKOKU』を感じていただけると思います。
村上:最高の役に出会えて嬉しかったです。緊張の高鳴りが今、来ています。
前田:この高まった感情のまま、凄いものを観たと思っていただける作品です。
風吹:今日は、みなさん元気をもらって帰っていただけると思います。かっこ良過ぎて……、今日は女性が多いので真似する方はいないと思いますけど、真似しないようにお願いします(笑)。
小林:私は、映画の半分くらい、なぜか寝ています。その辺も楽しんでいただければと思います。(会場笑)
柄本:熊切監督と本日登壇されたみなさんと仕事が出来て幸せな時間でした。楽しく観ていただけたら幸いです。
熊切:これだけの素敵な俳優たちと熱量のある映画になったと思います。全身の細胞を開いて浴びるように楽しんでいただければと思います。

mukoku_002.jpg MC:綾野さん、今回演じられた矢田部研吾は、どんな思いで挑まれましたか?
綾野:5年前、初めて熊切監督の作品に参加させていただいた時は、喜びが強く出過ぎてしまって、現場では地に足が着いていない状態でした。気づいたら撮影は終わっていて、次が許されればと思っていました。熊切監督からは、お会いするたびに「また、必ずやろう!」と言っていただきました。それから5年、その間に自分の鮮度を高めて最高の素材として現場に立てるようにと思っていました。今回は現場に入る前の2ヶ月間、しっかりと時間がとれたので、剣道の練習、肉体のトレーニングなどフィジカル面を強くし、アスリートの精神状態で現場に突入しました。アルコールも摂取せずにトレーニングしましたので、そのフラストレーションがこの作品の中で生かされて……(笑)。

mukoku_003.jpg MC:村上さん、原作は綾野さんに薦められたと伺いましたが、綾野さんと共演されていかがでしたか? 村上:映画化される前に「武曲」という原作を綾野さんから読んでくれと。「仰げば尊し/TBSテレビ」のドラマ中だったと思います。本来はそのドラマと同じタイミングで撮影をする予定を待っていただいてまで僕を起用していただき感謝しています。アクションシーンは、雨と風と墨が降ってきます。男ふたりがドロドロになって、なにしてるんだろうって2日間の撮影の時は思いました。でも、楽しかったです。突き指をした時には、綾野さんが、誰よりも早く「はい!アイシング!」って。こんなに頼りになる人がいるんだって思いました。しかも俳優さんだって。(会場笑)
綾野:地獄のような現場だったね。原作を薦めたってお話でしたが、実は半分は企てていて、僕は映画化のことは知っていたんです。この作品に出て来る融という役は、凄く虹郎に合ってると思い「読む?」って。そしたら案の定「この役やりたいです!」って言われました。

mukoku_004.jpg MC:前田さん、風吹さん、本作は宿命のライバルとの決闘、女性からみて印象的なところは?
前田:男の人ってカッコいいなって。女性が入ってはいけない熱いものがあるなって、現場でも感じました。入る隙間がない!スタッフも含めて男性陣の熱量が凄くて、それを見ていて惚れちゃうなって思いました。ふたりの決闘シーンは凄いものになっています。

mukoku_005.jpg 風吹:ふたりの男の戦いはきっと語り継がれるんじゃないかと思うほど迫力があります。よく死ななかったなって。映像を観終わった後、みなさんの印象に必ず残ると思います。男性はきっと真似したくなるんじゃないかな?武道がもう一度甦ってくる。剣道人気が高まるんじゃないかって思うくらいのふたりでした。子育ての下手な父親と賢い父親と、大人目線で観ると親の物語にも見えます。

mukoku_006.jpg MC:小林さん、柄本さん、ふたりが演じられた役は、剣道の上段者ということで苦労されたかと思いますが、いかがでしたか?
小林:柄本さんは、どのくらいやりましたか?
柄本:そんなにやってない。(会場笑)やりましたよ!いろいろな道場に行って。
小林:思い出しましたけど、柄本さんは子育ての時に、すでに剣道をやってましたよね。

mukoku_007.jpg 柄本:ウチの子供が渋谷の道場に通ってました。
村上:同じ所に行きました!!僕もちょっと剣道をかじってました。
柄本:その道場には付き添いで行ってました。
小林:私は撮影が終わるごとに、監督の所に行って七段に見えますかって?確認をしていました。
熊切:あまりばらさないでください。(会場笑)

mukoku_008.jpg MC:熊切監督、本作では肉体を使った表現をしたいとのことでしたが、どのような演出をされましたか?
熊切監督:素振りをしてもらったり、綾野くんには徹底的に剣道の稽古をしてもらいました。虹郎くんにも。そういう準備はしました。カット割で誤摩化してアクションを撮るよりは一連でいきたいとか……、プレッシャーをかけたかもしれません。
綾野:体育館でのアクションシーンがありましたが、普通は割るんですけど、まさかのワンカットで……、なかなか痺れました。練習しました。ねっ!熊切監督。
熊切監督:すみません。(会場笑)舞踏のような感じでしたね。

mukoku_009.jpg MC:本作にちなみ、みなさんのライバルについてお聞かせください。
綾野:ライバルっているのかなって……。今、別で「研さん(フランケンシュタインの恋/日本テレビ)」って役柄で作品をやっていまして、同じ研究の研で、研さん対決だなって思っています。天使のように優しい研さんが勝つか、地獄のような研さんが勝つか楽しみにしてます。
村上:えっと……、両親ですね。もちろんこの業界にいるってこともあるんですけど、そうじゃなくても永遠のライバルかなと思います。
綾野:いやぁ、俺、ちょっと恥ずかしいな。(会場笑)

mukoku_010.jpg 前田:AKBの時には、ライバルという存在は、周りの方が作り上げてくれていました。今は、なくてはならない存在になっています。ライバルという存在がいることは幸せなことだなって思っています。絆が凄くあることがライバルかなって。
綾野:今、気づいたら、僕がセンターに立っちゃってる。(会場笑)どうもしっくり来ないなって思ったら……。(会場拍手)
風吹:役者って一匹狼なので、ライバルってその都度変わる気もします。私は根性がない方なので、ライバルは立てないです。反省してます。ライバルがいたら、もっと伸びたのに……。(会場笑)

mukoku_011.jpg 小林:僕も考えたことがないです。僕らは自分次第ってところもあるので。ただ、歳もとってきたから、現場に行くのも健康が第一かなって。先輩にふだんどうされているか聞くんですけど……。そういったことからいうと柄本さんがライバルですかね。柄本さんが病院に入るまでは僕は入らないぞみたいな……。(会場笑)
柄本:僕は具体的に名前を出します。劇団の時からですが、佐藤B作、笹野高史です。特に笹野高史とは、劇団時代にコンビを組んでいましたけど、とっても仲が悪いです。(会場笑)ライバルです。
熊切監督:自分の過去の作品がライバルです。
綾野:なるほどぉ……。

mukoku_013.jpg MC:最後に綾野さんメッセージをお願いします。
綾野:映画『武曲 MUKOKU』は、いろいろな感情が入り混じっている作品です。誰しもが誰かの子供であったということです。それと生きていること自体が希望であるということです。この作品を観終わった後に体感していただけると思っています。最後、虹郎と一緒に渾身のアクションではなく剣道をやっています。そこを見届けていただけたなら幸いです。

【関連記事】
映画『夏の終り』完成披露試写会

mukoku_012.jpg


原作:藤沢 周『武曲』(文春文庫刊)
監督:熊切和嘉 
出演:
綾野 剛
村上虹郎 前田敦子 片岡礼子 神野三鈴 康すおん
風吹ジュン 小林 薫 柄本 明
配給:キノフィルムズ
公式HP:http://mukoku.com/
公開:6月3日(土)全国ロードショー

©2017「武曲 MUKOKU」製作委員会
 














エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2017 / 05 / 18

あそびすとショップ

美味良品 おとりよせしました

編集長!今日はどちらへ?

アラカン編集長モンブランを行く!

BigUp

asobist creator's file

  1. はいコチラ、酔っぱライ部
  2. ikkieの音楽総研
  3. 旅ゆけば博打メシ
  4. うららの愛♡Camera
  5. Tomoka's マクロビカフェ
  6. 三笘育の登山は想像力
  7. 憎いウンチクshow
シネマピア
おもいでリストにエントリー確実、話題の映画!
【映画レビュー】ザ・タワー

建物の外が突然、暗闇に覆われた&h…

旅塾

▲このページのトップへ