インタビュー/記者会見

前回のインタビューから2年9ヶ月。
今日まで、そして今後について話を聞いた。
兼田いぶきインタビュー!

IbukiKaneda17_001.jpg 前回のインタビューから2年9ヶ月が経ち、今年3月には明治大学文学部・演劇学専攻を卒業。今回は、前回から今日に至るまでに出演された映画を中心に話を聞いた。
これまでの出演作品は、公開順に『少し未来のお話(宮代鉄也監督/2015年)』、『しあわせのかたち(大橋隆行監督/2015年)』、『JUKAI 樹海(ジェイソン・ザダ監督/2016年)』、『ブルーハーツが聴こえる「ラブレター」(井口昇監督/2017 4月)』、そして初めて主演を務める2017年8月12日〜公開の『KILLER TUNE RADIO(柴野太朗監督)」になる。

IbukiKaneda17_002.jpg 尾崎:以前も一度インタビューさせていただきましたが、この2年9ヶ月の間に、公開された映画が4本、撮影が終わられている映画が2本と大学生活と両立されて活発に活動されていますよね?
兼田:大学では演劇史を勉強し、仕事では演技し、演劇三昧の学生生活でした。大学の卒業単位を取得するためには、5回以上休んではいけないという決まりがある授業がほとんどだったので、撮影スケジュールは手帳とにらめっこしながら決めました。事務所もまずは大学を卒業することが第一だと応援してくれましたので、仕事と学業とを両立することができました。

IbukiKaneda17_003.jpg 尾崎:在学中にハリウッド映画『JUKAI 樹海』に出演されたと?
兼田:はい。初めての劇場公開作品がハリウッド映画ということは、自分の人生において想定外の出来事でした。ジェイソン・ザダ監督は、独特な日本の捉え方をする監督で撮影はとても面白かったです。
尾崎:きっかけは?
兼田:オーディションです。この作品の脚本家がバットマン『ダークナイト』のデビッド・S・ゴイヤーさんでした。私はバットマンのこの作品が大好きだったので、絶対オーディションに受かりたいという強い意気込みで挑みました。この作品が受からなかったら女優を辞めてしまおうというくらいの気持ちでいました(笑)。

IbukiKaneda17_004.jpg 尾崎:オーディションはいかがでしたか?
兼田:オーディションでは事前に渡された台本があり、家でしっかり覚えたはずでしたが、緊張のあまりそわそわと待合室で、すでに覚えている台本を取り出したりしまったりを繰り返していました(笑)。でも緊張なんかに負けていたら芝居ができない「ハリウッド映画のオーディションなんて滅多に受けられるものではないし楽しもう!」と思い直し、気持ちをリラックスさせて審査に挑むことができました。面接は英語で行われました。私のヒアリング力はなんとなく内容がわかるくらいで、話すことは苦手です。芝居のことでいっぱいいっぱいだったので頭が働かず、全て「OK」で質問に答えてしまいました。今後も海外作品に出演したいと思っていますので英語力は磨く必要を感じました(笑)。

IbukiKaneda17_005.jpg 尾崎:ハリウッド映画と日本映画の違いは?
兼田:ハリウッドの現場で興味深かったことは、時間を贅沢に使っていることでした。私の登場シーンの“叫ぶ”場面では、カメラ2台を使って何度も撮影をしました。時間の使い方には大きな違いを感じました。時間があったからこそ現場での演出も丁寧でした。私が考えてきた役の像を、監督をはじめとした現場にいる人たちが一緒に膨らませてくれました。

IbukiKaneda17_006.jpg 尾崎:監督とのコミュニケーションは?
兼田:英語がうまく話せないので、現場では通訳を通してコミュニケーションをとりました。日本公開時に、監督からメールがあり「君の芝居は素敵だったよ!」と、お褒めをいただき感激しました。この時のやり取りは自分も英語の文章で返事を打ちました!辞書も見ながらですが(笑)。自分に自信が持てなくて悩んでいた時に連絡をいただきましたので、その言葉にとても励まされました。
尾崎:どのような役でしたか?
兼田:幽霊に怯えている学生の役でした。自分にとっては、かけがえのない経験でした。この役を通して、映画の現場でもっと芝居をしたいと強く思うようになりました。

IbukiKaneda17_007.jpg 尾崎:今年、4月8日に公開された『ブルーハーツが聴こえる「ラブレター」』は、いかがでしたか?
兼田:いかに映画にリアリティを持たせて盛り上げられるかということが勝負どころでした。台本を読んでみてとても面白かったので、井口監督ワールドは絶対に崩したくないと思いながら作品に挑みました。 尾崎:井口監督の作品は、独特な演出ですよね?
兼田:監督自ら芝居のニュアンスを演技しながら教えてくれました。

IbukiKaneda17_008.jpg 尾崎:「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」で初公開されたと伺いましたが?
兼田:私も映画祭に参加させていただきました。自分の出演している映画を初めて大きなスクリーンで観ました。その作品が会場でたくさんの人に楽しんでいただけていることが嬉しかったです。この映画祭がきっかけで出会った方が次回主演を務める映画『KILLER TUNE RADIO』のプロデューサーです。彼から、主催している『MOOSIC LAB』という映画祭に出品する作品を主演女優が1から作ったら面白くなるんじゃないか!?という無茶ぶりを受けまして(笑)、自力で映画監督を捜すことから話は進んでいきました。ゆうばり映画祭での出会いが『KILLER TUNE RADIO』製作のきっかけとなりました。映画は面白い出会いを引き寄せてくれました。

IbukiKaneda17_009.jpg 尾崎:8月12日(土)から行われる、音楽と映画の祭典『MOOSIC LAB 2017』のコンペティション部門作品ですね。
兼田:はい。音楽と映画の融合がこの作品のひとつの大きなテーマになっています。
自分の出演する『KILLER TUNE RADIO』は役者陣スタッフ陣が一丸となって作りました。のびのびと自由にやらせていただきました。現場での監督の演出が特に面白かったです。「あまりちゃんとした芝居をしないでください。テキトーにお願いします。」と初日に言われたことが衝撃的でした。今回の現場では役者という自分を削って、カメラの前でセリフを言い動くことを要求されたので、とても難しかったです。食らいついて必死に挑戦した作品です。面白く観ていただけたら嬉しいです。

IbukiKaneda17_010.jpg 尾崎:最後に、今後についてお聞かせください。
兼田:演技に対してもっと貪欲でいたいと思います。大学を卒業した今でも演劇に対する興味が尽きないので、勉強は続けていきたいです。
芝居の正解というものは、まだ全く分からないし、自分の芝居を映像で見て「ここはもっと違うやり方で演技がしたかったな?この芝居の方が現場の人たちが、もっとやり易い環境ができたのかな?」なんて反省……というか模索の日々が続いています。きっと今後もそれは変わらないです。大学を卒業した今、役者として一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。どうか応援よろしくお願いします。

IbukiKaneda17_011.jpg IbukiKaneda17_012.jpg 兼田いぶきプロフィール
フリップアップ所属。ハリウッド映画『JUKAI 樹海』(ジェイソン・ザダ監督)や『ブルーハーツが聴こえる』(井口昇監督)などの映画に出演。現在『ドラゴンクエストX第5期初心者大使』としてタレント活動もしている。
明治大学文学部演劇学専攻を卒業後女優として本格的に活動中。
初主演作『KILLER TUNE RADIO』(柴野太朗監督)が音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2017」にて8月12日より都内で上映開始し、順次全国公開することが決まっている。
◆所属事務所HP http://www.flip-up.jp/members/kamata.php

『KILLER TUNE RADIO』公開日程
新宿k'sシネマ
8/14 (月)21:10〜
8/18 (金)19:00〜
8/23 (水)19:00〜
8/28 (月)21:10〜
9/5 (火)21:10〜
渋谷アップリンク
9/3 (日)18:00〜
◆MOOSIC LAB2017 公式サイト http://17.moosic-lab.com/


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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2017 / 07 / 04

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