インタビュー/記者会見

TOOWA2(トウワ ツウ)監督作品
短編映画『ENSEMBLE』スタジオ特別上映会開催!
Freiheit主宰・Lily&TOOWA2監督トークショー!!

ENSEMBLE_001.jpg 6月30日(土)に、都内国分寺のTDC Freiheit国分寺スタジオ "Studio EFU Hexa"にて、TOOWA2(トウワ ツウ)監督作品、短編映画『ENSEMBLE』が上映され、Freiheit主宰・タップダンサーのLilyとTOOWA2監督によるアフタートークショーが行なわれた。
『ENSEMBLE』は、カンヌ、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、ソウルの国際映画祭にノミネート・受賞。セリフのないサイレント映画で、男女のケンカやすれ違いを役者、ミュージシャン、アーティストたちによる演技と音楽・パフォーマンスで表現していく新感覚の映画。日本の劇場では未公開だったが特別に上映された。今回、長編映画『侵蝕 -Erosion-』としてリメイクし再び国際映画祭を狙っている。

Q:TOOWA2監督、今回の作品にもあてはまると思いますが、どのように音楽や映像を考えて表現をされていますか?
TOOWA2監督:たくさんの作品を観たり聴いたりすることが大切だと思っています。黒澤明監督が「創造は記憶から生まれる」と仰っていました。まさにその通りだなって。記憶がどういった形になるかは、その人のフィルターを通してそれぞれに違うものになったりします。記憶とは曖昧なもので、そのぼやけた感じが自分の中でオリジナルなものに変わっていきます。

ENSEMBLE_002.jpg Q:『ENSEMBLE』を作られたきっかけは?
TOOWA2監督:全身フルショットでモデルを起用した作品を撮りたいなと思っていました。作品撮りをするために、Lilyさんを始め、nami-hey!くんや椿かおりさん他、何人かの方にオファーさせていただいていました。スタジオを貸していただけたり、色々なピースが集まって作品を作ることが出来ました。

Q:Lilyさん、『ENSEMBLE』の撮影で、タップダンサーとして演じる上で難しいところはありましたか?
Lily:ふだんはミュージシャンの方たちとやることが多く、音楽ではカウントがいかに合うか、良い演奏が出来るかということなんですが、この作品では色々な人が参加していて、nami-hey!(ボイスパーカッション)くんとも「ここは気持ちのすれ違うところだからズラして」とか相談しながらプレイしました。また俳優は独特の間だったり“あうん”の呼吸で演じているので、それにミュージシャンという本来ならカウントで動く人がどう合わせていくのかというところが難しかったですね。
TOOWA2監督:僕もダンスの経験があるので、ミュージシャンより役者とのコミニケーションが難しかったですね。演出の部分でカウントでこういう感じに動きましょうってミュージシャンには伝わりますが、役者の場合はダンスの経験がない方もいますので、フォーエイトで切るとかと言っても「えっ?」てなったりします。そういったところが難しかったです。
Lily:空気の読み合いといった部分が多かったですね。

ENSEMBLE_003.jpg Q:TOOWA2監督にとって、映像と映画の違いは?
TOOWA2監督:何かを物語るとかテーマ性があるものが映画って言われていますよね。僕の中ではその部分は曖昧で、映画ってテーマ性だけではなく映像の面白さだけでも成り立つ場合もあります。60年代の日活の映画は映像だけでも面白い作品が多いです。でも一般的に考えると、見た目で面白いものが映像で、ストーリー性が強いものが映画なのかなと思います。

Q:この作品はジャンル的には、どの分野になりますか?
TOOWA2監督:実験映画というジャンルになるにかなと思います。日本の場合はドラマが中心の作品が多いので、この手の実験映画は少ないかもしれません。でも、実験映画中心の映画祭などを企画すれば、作品は多く集まると思います。

ENSEMBLE_004.jpg Q:作品以外のお話も伺いたいと思います。子ども時代はいかがでしたか?将来の夢などはありましたか?
TOOWA2監督:小学校の時は、漢字の書き取りをよくやらされていました(笑)。後は、ものを集めることが好きでした。ビックリマンシールに始まり、消しゴムとか……。VJの仕事は、たくさんの映像が必要になるので、小学校の時の集める好意に似ているかもしれません。高校を卒業した頃に役者になりたいなと思って、映画館に通う内に映画監督って面白そうだなって。でもどうして良いか分からなかったので、表現することを勉強してみようと20歳の頃にダンスを始めました。
Lily:保育園の頃の一番初めの夢は宇宙飛行士になることでした。でも冷静に考えると乗り物が苦手だったんです(笑)。中学一年生まで宇宙飛行士に憧れていましたが、その時に宇宙が大好きな友達がいて、僕は本を読む程度でしたが、彼は研究もしていて「あっ好きで負けるな」って思いました。彼が本当の宇宙が大好きな人だって。彼は、天文部を立ち上げて天文台を学校に作りました。その後、宇宙物理の勉強をして南極に渡り、今はハワイに永住して、すばる望遠鏡で研究をしています。その彼の影響もあり、自分は人に負けないくらい好きなことを見つけようと、そこから“好き探し”が始まりました。高校時代には、法律に興味があったので検事になろうと。後は、文芸部に入っていて、文章を書くことも好きでした。法律の勉強をしたかったので、大学は法学部に進みました。ただ、検事になるより研究の方が面白いなって、文章も書けるし……。なので大学教授になろうと思いました。岡山県出身なんですけど、中学高校時代に地域の町おこしや活性化に興味を持ちました。大学時代に行政にインターンに行き、その時にハード面での社会貢献よりソフト面での社会貢献が必要と感じ、最終的に大学教授ではなくタップダンサーという道を選びました。自分が必要とされる場所、自分じゃないと出来ないことを見つけたいと思っていました。

ENSEMBLE_005.jpg Q:TOOWA2監督には、今、チャレンジをされていることがあると伺いましたが?
TOOWA2監督:『ENSEMBLE』は、スタジオ内での撮影でしたが、今回は、それを森の中で撮影したいと考えました。クラウドファンディングで資金を募って長編映画『侵蝕 -Erosion-』を製作したいと思っています。Lilysさんにも再び出演していただきたいと思っています。今までのスタッフキャストで作品を撮ろうと思っています。

Q:Lilyさんは、いかがですか?
Lily:『ENSEMBLE』では、タップダンスでは出合わない色々な人たちとお話が出来ました。今回のTOOWA2監督のプロジェクの応援をお願いいたします。
それから、東日本大震災を受けタップを通して人と人を繋ぎ、社会に貢献していくプロジェクトとして『TAPによる地域社会貢献』をテーマに活動をしています。今年で8年目になります。去年は気仙沼市より感謝状をいただきました。自分が住んでいた場所とは違う地域に住むことによりコミニティがなくなった状態に、私たちは健康のためだけではなく、タップダンスを通してのコミニティ作りを行なっています。この活動のための募金も集めております。学生たちのためにもご支援をいただけると嬉しいです。

Erosion_001.jpg ★クラブVJが長編映画に挑む!
★登場人物の感情を音色で表現するサイレント映画『侵蝕 -Erosion-』制作プロジェクト!!

Club VJとして活動してきた映像アーティストTOOWA2が、サイレント映画制作に向け、クラウドファンディングプラットフォームのMotion Galleryにて5月7日よりクラウドファンディングを開始しました。7月5日まで実施し、目標金額は350万円。集まった資金は、映画制作に使用させていただきます。
▼クラウドファンディングページ
https://motion-gallery.net/projects/t2filmproject

■概要
「登場人物の感情を台詞ではなくmusicianの奏でる音色で伝える」という表現手法で制作されたshortfilm ”ENSEMBLE”が世界三大映画祭の1つであるカンヌ国際映画祭を始め、複数の国際映画祭にて上映されました。監督をしたのはそれまでNight ClubやFashion ShowでのVJを中心に活動してきた映像アーティストのTOOWA2。
現在、長編映画化をすべくサブカル界隈、アンダーグラウンドで活動してきたアーティスト達を巻き込んでプロジェクトを進めています。 Shortfilmではスタジオのみで完結していた内容を長編映画では埼玉県秩父郡の森林に舞台を置き換え、登場人物の衣装や舞台設定など大きく変更して制作する予定です。

■背景
サイレント映画は今の日本映画では例のない作品になりますが、ヨーロッパでは「アートハウス系映画」というジャンルに属します。実験的な表現で描く映画に対しても一定数の観客がいるのが現状です。
言葉を必要としないため日本人が海外に進出する時にネックとなる言語の変換をすることなく発信でき、言葉では表現できない感情を海外の人たちにも伝えられると考えています。

当初、国内では評価の少なかった作品でしたがNYの映画祭で上映が決まったあと、ロンドン、ソウル、プチョンと公式出品が決まり、最終的にはカンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーへの選出とTOYOTA LEXUSが主催していたLEXUS short film festivalにてアジア部門のファイナリスト20人にも選ばれています。2015年にはLADY GAGAのMV監督で知られるFashion PhotographerのNick Knightからも評価されました。

<国際映画祭での主なセレクション>
●68th Festival de Cannes — Shortfilm Corner Selection
●19th Bucheon International Fantastic Film Festival — Official Selection
●22th Raindance Film Festival — Official Selection
●18th Brooklyn International Film Festival — Official Selection
●2nd Annual International Film Award Berlin — HONORABLE MENTION
●14th Annual Seoul International New Media Festival — Official Selection
●7th Annual Columbia Gorge International Film Festival
●4th Annual Art of Brooklyn Film Festival — Vanguard Award

★CAST&CREW
■主な出演者 profile
◎椿かおり

手塚眞、山口雄大といった鬼才監督の映画に多数出演。俳優・山田孝之の姉
◎LILY
TAP Dancer。 20歳でTAPと出会い、大学卒業後New Yorkへ単身渡米。ニューヨーク・ハーレムに実在する100年以上の歴史を持つジャズクラブ「コットンクラブ」にも出演。俳優の水谷豊初監督作品『TAP THE LAST SHOW』(2017年公開)にも出演している。
http://lily-official.com
◎ALICETOGIZZELLE(THE LADY SPADE)
海外のアニメフェスにも出演経験のあるエレクトロポップユニット「その名はスペィド」のボーカル。音楽のみならずモデル活動や役者として海外の映画監督の作品に出演する等、表現者として幅広い活動をしている。
◎古山憲太郎
岡田准一主演の『SP 警視庁警備部警護課第四係』では、麻田総理銃撃事件に関与する謎の男(木内)としての出演でストーリー上重要な役どころを演じる。
◎nami-hey!
沖縄県那覇市生まれ。中央大学法学部所属。「ハモネプ」内の企画「ボイパリーグ」 において、第2回大会3位、第3回大会優勝という結果を残しテレビ出演を果たす。https://www.facebook.com/namiheyi

■音楽監督
◎DJ ONI(Piano with Headphone/A2P record)

国内外の5スターホテル、大使館でのイベントに数多く参加、インド、中国、ミャンマーの5starホテルツアーや、ヨーロッパ、アジア各国でのビックイベントに多数出演。
自身がプロデュースをする「Piano with Headphone」 が ビルボードチャートを圧巻するNamyと初のコラボアルバム「Sweet museum」を2015年4月Release!
◎SLF!(その名はスペィド)
その名はスペィドの作詞曲/DJ。アニメ「HIGH SCORE」のオープニングにて楽曲が使用され、海外のアニメフェスにも出演している。

■衣装デザイン
◎ショウジョノトモ

ショウジョノトモという名のとおり「永遠の子供」の魂をテーマに描くアーティスト。アートワークは独特な目線と想像力、ユーモア、インパクトの強いキャラクターに多彩な色彩を活かし、テレビやファッション媒体など、ビジュアル制作のみでなく企画プロデュースから関わることが多い。2009年から2011年までファッションとアートの融合として、スウェーデンのミュージアムに招待され、七五三の着物をテーマにインスタレーション「Kimono Fusion」を展開し、海外での評価が拡大された。
2011年からはアメリカのラッパー、ニッキー・ミナージュの衣装制作を機に、彼女のトラック『Giveme Money』では「Rockin ShojonoTomo」というリリックでラップされるなど、海外での認知が拡大した。

■監督profile
◎TOOWA2

映像作家であり、VJである。これまでに国内外のDJ、ミュージシャンのVJやエヴァンゲリオンREMIX DVDへの映像提供、中野裕之氏監修のドキュメンタリー映画『Spoken Word!』、坂上忍 作・演出の舞台『DRUG STORE』の公演を追ったドキュメンタリー作品を演出する。14年から制作している連作のshortfilm "ENSEMBLE"はNYC、Raindance(ロンドン)、プチョンといった映画祭で出品され、Lady GagaのMV監督で知られるFashion PhotographerのNick Knightからも評価される。次作"WALK&WAY"は同氏主催のFashion Film Awardに選出されている。( http://www.toowa2.com/ )

★今後の展開
クラウドファンディング達成後、18年9月より撮影開始。来年の国際映画祭に出品予定











エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2018 / 07 / 02

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