インタビュー/記者会見

映画『ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY〜』
進藤丈広監督にインタビュー!
「葵(吉田凜音)と里奈(久間田琳加)の、
ふたりの挫折しても立ち上がる姿を観ていただきたい!」

nunuko_s001.jpg 現役女子高生アーティストで、独自のファッションセンスやメイクで同世代から人気を集める吉田凜音、ファッション誌「Seventeen」専属モデルで、ロッテ「ガーナミルクチョコレート」の新CMキャラクターにも起用された久間田琳加がW主演で贈る、原宿を舞台とした青春ムービー。今回は、11月9日(金)より、都内渋谷区の渋谷シネクイントにて先行上映後、11月16日(金)より全国ロードショー公開される、映画『ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY〜』ついて、進藤丈広監督に話を聞いた。

nunuko_001.jpg ■STORY
原宿で大人気の双子コーデタレント「ヌヌ子」として活動している、田原葵(吉田凜音)と三好里奈(久間田琳加)。どこでも一緒、なんでもおそろい。ふたりでいれば最強!の仲良しペア。田原葵は、夢に向かっていつでも全力。たまにスーパー空回りだけど、前向きな神全力少女。三好里奈は、少し現実的なところがあるけれど、スーパーカワイイ神美少女。そんな二人は、原宿のあやし〜い芸能ブローカー的なハイジ(西岡徳馬)の引き合わせで、超絶人気バンド「オリオン」のミュージックビデオに出演できることに!!二人は大喜び、明るい未来にワクワクしていた。ところが…完成したミュージックビデオを見た葵はガクゼン。映ってるの、里奈だけじゃん!?なんで里奈だけ?私は?大ショックを受けつつも頑張ろうとする葵。けれど、空回りしかしない現実。追い打ちをかけるように、圧倒的カリスマモデル「清美サリー(横田真悠)」が所属する事務所に里奈だけがスカウトされる。二人でヌヌ子なんじゃないの?私は?私は…。一方、事務所に入ることを決め、一人で仕事をすることが多くなった里奈は悩んでいた。葵みたいに積極的になれない。うまく自分を出せない。里奈は、ずっと変わりたいと思っていた。そしてやっとチャンスが巡ってきた。なのに…。落ち込む里奈はある時、清美サリーに話しかける。しかし、彼女が何気なく放った一言に、さらに里奈は追い込まれていく…。

nunuko_s002.jpg 尾崎:今回の作品を撮影するきっかけについてお聞かせください。
進藤監督:深川栄洋監督作品の助監督をしていた同時期に自主映画を撮っていました。その作品を深川さんに観ていただいたところ「僕がプロデュースをするから、進藤くんの長編デビュー作として企画を進めてみない?」と言われました。今から2年前になります。最初は原宿の話ではなく、ふたりの女子大生のストーリーを書いていましたが、何稿か書いている間に深川さんから「もう少し世界を広げてみよう」と提案されて、そこから原宿の双子コーデの設定が生まれました。原宿の物語ということで、若い感性豊かな人に脚本を書いてもらおうと濱田真和さんにお願いしました。

nunuko_002.jpg 尾崎:企画からキャスティングまでのエピソードなどをお聞かせください。
進藤監督:最初に久間田琳加という名前があがりました。20歳の役を17歳が演じるというところもあり、彼女は、写真では幼く見えましたが、実際に会った時の彼女は、大人の対応ができる笑顔がとても印象的な人物だったので、里奈役にはピッタリだなと思いました。今回は、新人プロデューサーに新人監督ということもあり、役者も新人でいこうという話にもなっていました。琳加を軸に、その他はオーディションになったんですが、SNSで“#ヌヌ子オーディション”をタグ付けすれば誰でも参加が可能な珍しい方法をとりました。
尾崎:面白い企画ですね。最初はそのSNSにアップされた写真でオーディションをされたんですね。
進藤監督:一般応募を含めての写真選考でした。その中から実際に300人くらいをオーディションしました。一般人も参加可能ということで、演技未経験者や久間田琳加の大ファンという応募者が多かったですね。僕自身、セブンティーンなどのモデル雑誌の世界のことをあまり知らなかったので、応募してくれた彼女たちに、好きな雑誌やモデルの話をたくさん聞きました。なるべく彼女たちと同じ目線に立って、この作品を作りたいなって思ったからです。最初のオーディションは、僕自身の勉強の場所でもありました。学ぶことが多かったですね。 吉田凜音については、今回、映画に出演いただいたアーティストのAIMIさんのMVを原宿で撮影する時に“原宿のMV”で検索したところ彼女がヒットして、その時から注目していました。
彼女は女子高生ラッパーで原宿を舞台に原宿ファッションで歌うんですが、小柄なんですけどパワーがあり、琳加と対照的で面白いなと思っていました。その彼女がオーディションに来るということで楽しみにしていました。最終オーディションの時に、本業が役者ではない彼女ですが、役どころである葵の抱えている悔しさを、自分をさらけ出し素直な感情で演じてくれました。葵役は、満場一致で彼女に決まりました。

nunuko_003.jpg 尾崎:作品の中での彼女のパワーは凄かったですね。演技なのか素なのか分からない部分もありました。
進藤監督:彼女も、葵は自分にピッタリだって言っていました。作品中に泣いたりするシーンもありましたが、こちらからお願いしたのではなく、本当に内面から悔しくて素直に涙が出てしまったという、今回の葵役は彼女で良かったなと思っています。
偶然ですが、琳加と凜音は友達同士だったんです。実際に仲が良いふたりですが、最初は演技に入ると、ぎこちなくなっていました。その時に「普段のふたりの方が仲が良く見えるよ。でも葵と里奈はもっと仲が良いよ」と話しをしました。仲の良い葵と里奈をふたりで作って欲しいとリハーサルの最初の段階で伝えました。そのことを意識してくれて、普段からさらに仲良くヌヌ子を作ってくれました。最終的には仲が良くなり過ぎて撮影中は異様なテンションでしたけど(笑)。

nunuko_004.jpg 尾崎:中山咲月さんは、本作品では男役でしたが、彼女はいかがでしたか?
進藤監督:女性ですから当たり前ですけど、最初のオーディションでは葵役で来ていました。その時に深川さんから「彼女は久保くん役が面白いんじゃない?」と言われて、そういう発想もありだなと。最終のオーディションには、彼女だけが女性でしたが、久保役として来てもらいました。バンドのボーカルという設定もあったので歌のオーディションもありましたが、皆が上手いんですけど、その中でも中山咲月は、ずば抜けて上手かったんです。その他に、彼女が男役を演じた時の美しさが今回の作品には必要だなと思ったこともあり、演技の経験もなくアーティストでもない本業がモデルの咲月に賭けてみようと思いました。

nunuko_s003.jpg 尾崎:クランクイン前のリハーサルはいかがでしたか?
進藤監督:ヌヌ子のふたりには別々に本の読み方から演技や役のことについて随分と話しました。それを汲み取ってどのように仲良く魅力的になっていくのかは、ふたり次第というところもありました。僕は土台を作ることしかできないので、芯の部分はふたりに任せました。
咲月は男役も含めて初めてづくしで、さらに歌の練習もあってリハーサルの前半は緊張していましたが、クランクイン前の最後のリハーサルで初めて久保を掴んだ瞬間があり、その後は彼女に託しました。最終的には少女マンガに出て来そうな男の子になりました。

nunuko_005.jpg 尾崎:西岡徳馬さんは、この作品ではポイントとなる役どころでしたがいかがでしたか?
進藤監督:今回、西岡さんがこの作品のハイジ役を引き受けてくださったことは奇跡に近いことでした。若手の監督と若手のキャストでの作品ということに興味を持っていただき実現することができました。本作ではヌヌ子のふたりと西岡さんのシーンが多かったですが、ふたりがベテラン俳優を前に緊張しないといいなって思っていたところ、西岡さんがそうならないようにふたりを和ませてくれました。現場の雰囲気を西岡さんに作っていただきました。
尾崎:西岡徳馬さん演じるハイジのような業界の人っていますよね?
進藤監督:います!僕と西岡さんとで知っている共通の人の名前を出して「あの人みたいに」とお願いをしたところ「なるほど!」と快諾していただきました。実際にモデルになった人物がいます(笑)。「声も高くしてください」とお願いしました。本作では西岡さんにはハイテンションな芝居をしていただきました。
尾崎:何か印象的なシーンはありましたか?
進藤監督:西岡さん演じるハイジが葵とカフェでパンケーキを食べているシーンで、シェイクスピアの名言を言う場面がありますけど、あれは脚本にはなかったんです。西岡さんからクランクイン前にご提案いただきました。その場面は面白いシーンになりました。

nunuko_006.jpg ▲『ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY〜』注目の参加アーティスト

尾崎:今回、楽曲を提供したアーティストが(フレンズ/MINT mate box)劇中にMVのような形で出演されていました。とても面白い演出でしたが……。
進藤監督:深川さんと話をしている中で、最近はミュージカル映画が多く音楽が映画にパワーを与えているよねという話題が出ました。今までにない方法として、ミュージカルで出演者が歌うのではなくて、急にアーティストが出て来てMVのようなシーンが進んでいくのは面白いんじゃないかと、このようなシーンが生まれました。
色々とアーティストの候補をいただいた中で、YouTubeでそれぞれのMVを観た後に、僕自身がファンになってしまったアーティストに参加していただきました。
尾崎:裏原宿が似合いそうな、アーティストですよね?
進藤監督:そうですね、どのアーティストもお洒落で素敵です。作品に登場する楽曲は、脚本を読んでもらい、この映画のために作っていただいたんです。
尾崎:だから、こんなに作品にマッチした感じになっているんですね。
進藤監督:そうなんです。歌詞を見ると、ヌヌ子のことを歌っていたりするんです。普段、映画を作っていて、アーティストと曲作りの話をすることはなかったんですけど、今回は音楽映画のような感じで、アーティストの方々と作品を作れたことは、良い経験になりました。

nunuko_007.jpg 尾崎:本作のみどころをお聞かせください。
進藤監督:ヌヌ子の成長を観ていただければ、結果としてこの作品を楽しんでいただけると思っています。久保やハイジも含めて、キャラクターを魅力的に描けるようイメージして作りました。ティーンだけではなく年配の方にも伝わる作品になっていると思っています。大人になるタイミングで子供のころに「ふたりはずっと一緒だよね」と思っていても、社会に入りひとりの独立した人間として大人になっていく通過儀礼として、この映画を作りたいという考えがありました。そのことがみなさんの心に響けば良いなと思っています。

nunuko_008.jpg 尾崎:撮影時のエピソードなどはありますか?
進藤監督:琳加と凜音が最初にMVで歌いながら出てくるシーンがありますが、凜音はMVを撮り慣れていることもあって緊張しないんですけど、琳加はファッションショーのランウェイや演技するよりも緊張しちゃうんです。凜音に「こういう時はどうすればいいの?教えてよっ!」って聞くと「普通にやればイイんだよ!」って答えてました。普通が分からないから教えて欲しいんですけどね(笑)。そのやりとりが仲が良いふたりのイメージでもあり葵と里奈の性格になっていました。
最初のガールズアワードの舞台袖のシーンは、実際のガールズアワードで撮影をしていて、ドキュメンタリーのような感じでカメラを回しています。本当に有名なモデル達が登場する中で「ふたりでいれば最強!」ってやっているヌヌ子のふたりを見て「このふたりは何をやってるの?」って聞かれることもありました。大イベントの中で告知して撮影するわけにもいかないですよね。

尾崎:最後にメッセージをお願いします。
進藤監督:幅広い世代の人たちに、このふたりの挫折しても立ち上がる姿を観ていただきたいです。ヌヌ子という言葉が色々なところで話題になれば良いなと思っています。是非、劇場でご覧ください。

nunuko_s004.jpg ■進藤丈広監督プロフィール
1984年東京都出身
日本映画学校を卒業後、深川監督作品の「神様のカルテ」「ガール」や、青山真治監督「共喰い」、パク・チャヌク監督「お嬢さん」など、助監督として数多くの映画に参加。
2016年には、自主制作「敏感に喜ぶ」で福岡インディペンデント映画祭で優秀作品賞受賞、TAMA NEW WAVEある視点部門入選。
2017年、Amazonプライムドラマ「チェイス第一章」1,4,7話を監督して商業デビューを果たし、「ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY〜」が長編映画デビューとなる。2018年にはFOD「こんな未来は聞いてない!!」で監督を務める他、Music Videoも手掛ける。

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出演:
吉田凜音 久間田琳加
中山咲月 糸瀬七葉 横田真悠 / 西岡徳馬
企画・プロデュース:深川栄洋 
監督:進藤丈広
製作:新岡辰徳 宇野隆史 
企画協力:向日葵
プロデューサー:大日方教史 原田信
アソシエイトプロデューサー:後藤正好 落合拓弥 
共同プロデューサー:和田有啓 
脚本:濱田真和
音楽:嘉屋正 高橋一行 
撮影:中村夏葉 
照明:渡辺大介 
録音:林大輔 
美術:黒瀧きみえ 
装飾:石渡由美 寺尾淳 
ヌヌ子スタイリング:本田翼 
スタイリスト:浜辺みさき
ヘアメイクアドバイザー:竹下フミ 
編集:田巻源太 
音響効果:斎藤昌利 
選曲:佐藤啓 
スクリプター:杉山昌子 
助監督:浅利宏 
制作担当:倉又由一 
題字:宮沢光華
製作:SAIGATE Inc.
制作プロダクション:U.F.O. カンパニー 
配給:SAIGATE Inc.・U.F.O.カンパニー
公式HP:http://nunuko.com/
公式SNS:Instagram(@nunukonoseisen) Twitter(@nunukonoseisen)
公開:11月9日(金)渋谷先行・11月16日(金)全国ロードショー

©2018 SAIGATE Inc.
 














エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2018 / 11 / 07

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