美味良品 おとりよせしました

第23回 旦木瑞穂の「島ウマ!」Vol.04
そうめんやパンケーキ、ヨーグルトやたまごかけご飯にも!?
ちょいかけでびっくりするほど美味しくなる!「オリーブオイル」!

2017 / 10 / 03

今年の夏休みは、家族で小豆島に行ってきました。
小豆島には、そうめんやオリーブオイル、醤油や胡麻油など、美味しいものがいっぱい!中でも、そうめんとオリーブオイルには、これまで持っていたイメージが覆されるほどの衝撃を受けました。
そこで今回は、ちょっとかけるだけでどんな料理もぐっと美味しくなる! 小豆島の「オリーブオイル」を紹介したいと思います。

Ibimi23_001.jpg ▲瀬戸内海を見下ろす高台にある『小豆島オリーブ公園』

■小豆島はオリーブ栽培発祥の地

オリーブはモクセイ科、オリーブ属に属する常緑樹で、野生種と栽培種があり、栽培種は1275種あるとされています。成長が早く、樹高は10mほどにもなり、南ヨーロッパでは1000年を越える老樹が現存するほど樹齢が長いのも特徴です。
オリーブの起源は、地中海と黒海に挟まれたアナトリア半島、別名「小アジア」だと言われています。野生種は、有史以前より地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生していました。この野生種を地中海沿岸の人々が栽培するようになり、紀元前6世紀頃にはイタリア本土へ伝わったのです。
15世紀末、アメリカ大陸発見と共に、オリーブは南アメリカに伝わりました。現在では南アフリカ、オーストラリア、中国などでも栽培されています。
小豆島に初めてオリーブがやってきたのは明治41年(1908年)。当時の農商務省がアメリカから輸入した苗木を使い、三重県、鹿児島県、香川県の3県で試作したのが始まりです。
日本初のオリーブ栽培は、日本にしか生息しないオリーブアナアキゾウムシの被害に悩まされるなど、決して順風満帆ではありませんでした。しかし、他県の苗木が成長に伸び悩み、栽培を断念する中、小豆島のオリーブだけが大きく立派に成長し、果実が収穫できるまでになりました。こうして小豆島は、日本初の産業用オリーブ発祥の地となったのです。

Ibimi23_002.jpg ▲小豆島のオリーブ。熟してくると赤、さらに熟すと黒っぽくなる

■オリーブオイルの作り方と種類

オリーブの果実から物理的な方法だけで搾油したものが、オリーブオイルです。オリーブオイルは、気象条件・土壌条件・収穫時期など、栽培条件ごとに味や香り、栄養成分や品質が変化するほどデリケート。一般的に植物油は種子を搾るのに対し、オリーブオイルは果肉を搾るので、ビタミンやポリフェノールなど、健康に良い天然の有効成分がたっぷり含まれています。
特に、オイルが変質しない条件下で、機械などの物理的な方法だけで採取したものを、「バージンオリーブオイル」と呼びます。沈殿などの固形物を液体と分離するために、沈殿を含む液体を放置して固形物を沈殿させたあと、容器を静かに傾けて上澄みだけを流し去るデカンテイションという操作や遠心分離、ろ過は行いますが、それ以外の処理を一切加えません。
酸度が高すぎたり、味や香りに欠陥があるものは、精製して遊離脂肪酸などの欠陥を除去し、無色・無味・無臭のオイルにします。これを「精製オリーブオイル」と呼び、「精製オリーブオイル」と「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものを「オリーブオイル」と呼びます。

Ibimi23_003.jpg ▲届きました!左から、オリーブオイル、ガーリックオイル、オリーブそうめん(グリーン)、オリーブそうめん(完熟)ふしめん

■オリーブオイルを使ったちょいかけレシピ

(1)オリーブそうめんの2色盛り
小豆島に手延そうめんづくりの技が伝えられたのは、約400年前の江戸時代の初期。小豆島の住人がお伊勢参りの旅の途中、奈良県の三輪で手延そうめんづくりを知り、帰島後にその技法を島に広めたのが始まりだとされています。
小豆島の手延そうめんは、小麦と塩と胡麻油から作られています。温暖で雨が少なく、日照時間が長い瀬戸内の気候は、小麦や胡麻の栽培に適した気候でした。また、冬場は空気が乾燥しており、島特有の潮風もあって、 延ばしたそうめんを乾燥させるのに好都合でした。さらに、瀬戸内海では古くから塩が作られており、良質な塩が手に入りやすかったこともそうめんづくりが定着した理由です。 私は小豆島に行くまで、そうめんに油が塗られているとは知りませんでした。
小豆島のそうめんは胡麻油ですが、兵庫県たつの市(揖保乃糸)は、綿の実から採れた綿実油。奈良県桜井市三輪地区(三輪素麺)は、製造会社によって、綿実油や茶油などの植物油を使用しています。
今回お取り寄せしたオリーブそうめんは、小豆島産のオリーブ果汁とオリーブオイルが使われているそうめんです。

Ibimi23_004.jpg ▲オリーブそうめんの2色盛り

淡い緑色の方は、「潤いの雫」というグリーンオリーブの搾りたての果汁が仕込まれていて、ピンク色の方は、完熟オリーブを絞った果汁が使われています。2色一緒に器に盛ると、食卓がパッと華やぎますね。

少し箸に取り、まずは市販のつゆをつけていただきます。
グリーンもピンクも、つるっと飲み込んだ後に、ほんの微かにオリーブの爽やかな香りが鼻を抜ける感じです。香りも良いですが、びっくりするのは舌触りの滑らかさとつるりとしたのどごしです。今まで食べたどのそうめんよりも滑らかで、繊細な見た目からは想像できないくらい、しっかりとしたコシがあります。

このまま食べても本当に美味しいのですが、ここで、実際に小豆島に行ったときに学んだ食べ方を紹介します。
つゆにオリーブオイルを加えます。
最初に、ブレンドオリーブオイルを少し足してみました。

ん、美味しい!
さっぱりしているのにコクが出て、飲み込んだ後に抜けるオリーブの爽やかな香りがたまりません。単調な味のそうめんですが、飽きずにいくらでも食べられそうです。

次に、オリジナルガーリックオイルをほんの少し足してみました。

美味〜い!! オリーブオイルのコクにガーリックの香りが加わり、強烈に食欲をそそります。もともとそうめんは、食欲がないときにでも食べられるお助けメニューですが、これならどんな食欲がないときでも、モリモリ食べられること間違いなしです。

そうめんにオリーブオイルって合うんですね。
これはかなりオススメです。

(2)オリーブパンケーキ&オリーブヨーグルト
一般的には、パンケーキにはバターやマーガリンですが、生まれて初めて、ブレンドオリーブオイルとメープルシロップをかけて食べてみました。

Ibimi23_005.jpg ▲オリーブパンケーキ&オリーブヨーグルト

驚きの美味しさです!
バターやマーガリンにはない、果物のような爽やかな香りが鼻を抜けます。乳脂肪分はないのにコクがあって、濃厚なのにさっぱりとしていて、不思議な味わいが新鮮です。バターやマーガリンよりも身体に良さそうだし、何よりパンケーキとすごく合います。

次に、オリーブオイルとはちみつをかけたヨーグルトに挑戦です。

ん! 無脂肪ヨーグルトなのに濃厚!
舌触りがなめらかでクリーミーになった感じ。まるで高級なヨーグルトを食べているようです。オリーブオイルってスイーツ系もいけるんですね。これは大発見です。

(3)オリーブオイルと花醤のたまごかけご飯&ふしめん入り味噌汁
オリーブオイルって、たまごかけご飯にも合うそうです。
さっそく試してみました。

Ibimi23_006.jpg ▲オリーブオイルと花醤のたまごかけご飯&ふしめん入り味噌汁

炊きたてご飯にたまごを落とし、花醤を垂らします。
花醤は、オリーブの花から見つけ出した酵母菌を使って仕込んだ、小豆島でしか作れない醤油です。ほのかに甘い香りがして、味わいはしっかりめ。ほんの少しでも、たまごのまろやかさに隠れず、しっかりとした存在感を残し、たまごの甘みを引き立てます。
そこへ、ブレンドオリーブオイルを足してみました。
なめらかさやコクが加わり、飲み込んだ後に爽やかな香りが鼻を抜けます。濃厚な味わいになるのに後味がさっぱりしていて、残り香が食欲をそそります。
なるほど、たまごかけご飯にも合いますね!

最後に、どうしても気になってお取り寄せしてしまった「ふしめん」を紹介します。
「ふしめん」とは、手延べ麺を作る際にできる副産物です。麺を乾燥させるときに引っ掛けられていた部分を、乾燥後に切り落としたもの。アルファベットのUのような形をしているため、かんざしやバチとも呼ばれています。一般には流通していませんが、手延べ製麺業が盛んな地域では、袋詰めのものがスーパーなどでも売られているようです。
食べ方としては、鍋料理や味噌汁、お吸い物の具にすることが一般的ですが、サラダや和え物にも使えます。

今回は味噌汁に入れてみました。
使い方は簡単です。普段通りに味噌汁を作った後、お椀に「ふしめん」を入れておき、そこへお玉で味噌汁を注ぎます。細くて小さいので、すぐに柔らかくなりました。 食べてみると、微かに小麦の香りが口に感じられます。何より、食感がちゅるっとして面白いです。いつもの味噌汁にちょっとプラスするだけで、見た目も食感も面白い、美味しい味噌汁にる「ふしめん」。一袋常備しておくと便利かもしれません。

オリーブオイルって万能調味料ですね。
これまでは、サラダやパスタ、炒め物くらいにしか使っていませんでしたが、小豆島を旅行して、もっといろんなものにかけてみようと思いました。

今回紹介した商品はすべて、小豆島オリーブ公園のサイトでお取り寄せが出来ます。サイトでは、オリーブオイルを使った食品のほか、コスメも取り扱っています。
美味しくて健康にも美容にもいいオリーブオイル。
ぜひ一度お取り寄せしてみてください。

Ibimi23_007.jpg Ibimi23_008.jpg ▲小豆島オリーブ公園 オンラインショップ

■商品・販売元
「ブレンドオリーブオイル」 価格:1300円(税込)
「オリジナルガーリックオイル」 価格:1200円(税込)
「花醤(はなびしお)」 価格:430円(税込)
「オリーブそうめん(グリーン&完熟)」 価格:各430円(税込)
「手のべふしめん」 価格:380円(税込)

一般財団法人 小豆島オリーブ公園
住所/香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
電話/0879-82-2200
FAX/0879-82-2215
E-Mail:info@olive-pk.jp


旦木瑞穂(たんぎ みずほ)

愛知県出身。
産経デジタル「New Roses Web」にてグルメ・イベントレポートや、鎌倉新書「月刊 仏事」で葬儀や介護に関する記事などを連載。各種パンフレット、ガイドブックなどの企画編集のほか、グラフィックデザイン、イラスト制作も行なう。

Twitter:@mimizupon











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