アラカン編集長モンブランを行く!

富士登山:61th birthday on the submit-4

2010 / 07 / 15

剣ヶ峰発09:10
「も、行こ!」
この時ばかりは休憩時間がもっと欲しいとは思わない。早く行きたい。ウズウズしているのだ。ぜひとも雪渓を渡って噴火口をぐるり一周したいのだ。
小屋の人は「整備が終わってないから行けません」とは言ったが「どうあっても行くのは不可能です」とも「禁じられています」とも言わなかったではないか。

やっぱり思ったとおり「通行止め」あるいは「通行禁止」の札は立っていない。
「大丈夫、柔らかいけど、そこまでグズグズじゃないからアイゼンなくても歩けるよ」
行く気満々のアタシに豆板醤が折れた格好で雪渓に踏み込む。
「ちゃんとキックステップよ」
最初はほとんど傾斜のない雪面だったのが、だんだんに傾斜がついてくる。右・谷側に滑れば火口の底へまっしぐら。「せっかく持ってきたアイゼン装着すればよかった」とチラリ。それに思ったより長い。結構な緊張感。

2010070305.jpg雪渓の端までたどり着いて土に足が着いた時は正直ホッとした。振り返えれば今来た雪渓がまばゆいばかりに白く、青い空になんと美しい対比をなしていることか!

大好きだな~目を射抜くようなこの雪の反射!!!

と突然、思い出した。そうだアタシ、今日、誕生日だったんだ!
高速バスで新宿を出た時ははちゃんと覚えていたんだが、登り始めたらすっからかんと忘れてた。

じわじわとえもいわれぬ幸福感が広がってくる。
なんてステキな誕生日!

だってね、昨年の誕生日はそりゃあ苦悩以外の何ものでもない時間を過ごしていたんだもの。5月17日にボルダリングジムでヘマをやらかして2腰椎骨折。6月20日にようやく退院して、1ヶ月の自宅療養期間に入ったばかりだった。35度2分の低体温、上85、下58の超低血圧。立ち上がるたびにフラッと目眩がしていた。

それがどうでしょ、今年は富士登山ですよ。日本の最も高いところに立てたのだ。雪渓も降りてきたのだ。そしてもうひと月先にはマッターホルンに登ろうなんて意気込んでいるのだ。それだけで天に感謝せずしてなんとしよう!
9:50お鉢巡り完了。

11:00
8合目胸突江戸屋からは須走り口登山道を降りることにした。吉田口ルートは下山道が未整備で開通しておらず、同じ往路をたどらねばならい。不規則な岩道も嫌だが、登ってくる人とすれ違ったり、待たねばならなかったりが、いかにも面倒だったのだ。

どこから運ばれてきたのか仰天する。山斜面全体が砂礫で構成されていて、一足で4、5歩分ぐらいスルスル進む、これは楽しい。

と思えたのは7合目まで。太陽館着11:40
7合目半ぐらいから腿にきて「もーいやッ!」
ストライドを小さくしないと「ズル、ズル」に耐えられない。好むと好まざるとにかかわらず足の下で砂が滑るから、いやでも腿だのふくらはぎだの脚の筋肉を酷使する。

ようやく砂礫地帯から脱した時はフツウの山道が辛いほどだった。13:10須走り口5合目着

東富士山荘でお茶したりアイス食べたりしていたらザーッと雨。山荘の人いわく我々が降りてくるついさっきまでまでザーザーだったとか。

ついてたね。今年の富士登山。
                        =おしまい=








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