アラカン編集長モンブランを行く!

出発直前!いざ、マッターホルン!!

2010 / 08 / 17

matterhorn01.jpg ■8月23日成田を発って、帰国する8月31日までのおよその日程
・8月23日:成田→チューリッヒ(チューリッヒ泊)
・8月24日:チューリッヒ→ツェルマット(ツェルマット泊)
・8月25日:ブライトホルン・ハーフトラバース
・8月26日:
 ツェルマット→シュヴァルツゼー2583m(ゴンドラ)
 シュヴァルツゼー→ヘルンリ小屋3260m(約3時間歩行)
 ヘルンリ小屋泊
・8月27日:
 ヘルンリ小屋→マッターホルン山頂4478m→ヘルンリ小屋(登り約6時間、下り約5時間歩行)→シュヴァルツゼー→ツェルマット
・8月28日:予備日
・8月29日:ツェルマット滞在(終日、自由行動)
・8月30日:ツェルマット→チューリッヒ→成田
・8月31日:成田着

8月25日のブライトホルン・ハーフトラバースがまずは難関。標高差340m、約6時間の歩行で体力・脚力や技術を試される。歩行スピードや技術に問題ありとみなされると、マッターホルンには登らせてもらえず、周辺の山を案内してもらうことになる。

matterhorn02.jpg■登頂アタック
・ヘルンリ小屋→小屋跡3818m(約2時間歩行)
・小屋跡→ソルヴェイ小屋(約1時間歩行:3級岩稜帯を含む)
・ソルヴェイ小屋→山頂(約3時間3級、一部4級岩稜帯を含む)
  雪の状態により最後の稜線手前でアイゼン装着 

つまり登り6時間、下り5時間を連続して手足双方を使ってよじ登り、よじ?降りるということだ。

改めて日程を確認すると、とたんに胸がドキドキしてくる。
「準備は万端か?」と問われれば、大見得切って「左様!」とはちいと言い難いのが実情。
では「てんでダメか?」と言えば、そうでもない。

2010072504.jpg4月からこっち、ほぼ毎週どこかしら山行に参加した。「一向に脚力体力が上がってこない」とへこみながらも、次は「1ミリましかもしれない」と一縷の希望をつないだ。

7月24、25日:前穂高北尾根
1日目5時間歩行。上高地から涸沢小屋に着いたときはヨレヨレ。2日目は11時間歩行。小屋の前の大雪渓を詰めるのに2時間。岩稜クライミングに3時間まではよかったんだが、山頂から上高地までの下山路の長いこと。脚全体がガコガコだった。

8月2、3日:剱岳・源次郎尾根
室堂から御前小屋を経て長い剱沢雪渓を下って、もう真砂沢ロッジが見える距離、あと10分ほどで到着というところで雪面で足が滑った。膝の腱をひねってしまった。源次郎尾根登攀はできず、真砂沢の雪渓を登り返して剱御前から室堂へ下山するのがようやくのことだった。

8月9日、10日:剱岳・八ッ峰上半部
1日目
気がついたら室堂から剱御前まで1時間40分で上がれていた。なんか「1ミリ、2ミリ強くなったかな?」心ひそかに喜んだ。
2010081001.jpg2日目
真砂沢を上り返し、長次郎谷を詰め、5・6のコルに出るのにおよそ3時間。八ッ峰の第6峰から登攀と懸垂下降を繰り返し8峰の頭から懸垂で池ノ谷乗越に降りるまで4時間。
それから恐ろしいほど急な右俣の雪渓に肝を冷やし、うんざりしながら長次郎谷を下り、最後は降り出した雨に打たれながら剱沢を降り、真砂沢ロッジに戻るのに3時間。
早朝4時半ごろに小屋を出て、小屋に戻ったのが午後の2時半だから、10時間歩行となった。ぼろゾウキンのようにくたくただった。


2010081002.jpgパーティーが8峰の頭から降りようと岩に取り付いているときだった。対面の岩にどこかのパーティーが降りようとしているらしいと思われた。何しろ辺りはもやいでいて真っ白白だから視認できないのだ。懸垂の番が来て「コダマ行きまーす!!!」でかい声で叫んだとたん、真っ白白のモヤの向こうから声が飛んだ「ダマーッ!!!」。
あまりにもの「取り込み中」だったので、とても返答はできなかったが誰の声だかはすぐにわかった。ワカちゃんだ。大森組の面々もこの辺りの日程にこの辺りに出没とは聞いていたが、まさかこんなところでお会いするとは!!!池ノ谷乗越で大森組と本郷組がバッタンコだ。

軽い会話を交わす。と本郷さんが大森さんに言うでもなく言った。
「コダマさん、遅過ぎ!」
で大森さんが
「だから言ったでしょ、マッターホルンなんて500パーセント無理!金の無駄だよ」
「最後の最後まで頑張るんですッ!」とワタシ。


「ちょっとはましになった、ぐらい言ってくださいよ」夕食の時に本郷さんに訴えた。
「いや、さっきも皆で言ってたんだよ。ずいぶん強くなったもんだって」
「え?」

3日目
連続で「南壁」の予定だったんだが、台風接近の影響で前夜雨が降り通し岩が濡れていて、とても登攀はできないというので剱沢から別山・北峰の端にアプローチして1ピッチ・クライミングをして本峰から剱御前経由で室堂の行程を行った。3連チャンで「歩けるかな、特に下山」と心配したわりにそこそこちゃんちゃん歩けた。


8月12日に本郷さんからメールが届いた。富士登山要綱が添付されていた。

・・・・・・・・・・・・・・
昨日までお疲れさまでした。
随分、成長したものです。
いよいよ出発前最後の試練です。
頑張りましょう。
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なんか胸がじん、とした。
トレーニングも高度順応を考慮しての18、19日の富士登山を残すのみとなった。

ってか、もう明日だッ!
キャーッ!!





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連載 アラカン編集長モンブランを行く!   記:

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