編集長!今日はどちらへ?

アイランドピーク...3度目の6000峰‐10‐

2015 / 04 / 10

2014/09/25
カトマンズ帰還!
ともかくもシャワーだ! 風呂だ!! シャンプーだ!!!
実に19日ぶりの入浴。生き返った〜!!!
ひと段落でバスから上がろうとタオルをとったらば、拭く度にズル、ズルル! 垢がズル剥ける!
も一回入り直しだわ〜。
体中タオルでゴシゴシ、ゴシゴシ。いやんなるぐらい、ゴシゴシ、ゴシゴシ! バスタブのお湯の表面にアブアブアブアブ。その様、そりゃあもう、地獄の沙汰! 恐ろしや〜。
一皮むけるって、こういうことなのね〜。

丹念にタオルドライして、髪の毛にドライヤーを当てる。
が……
ブラシが通らない!
なぜ?!

どうやら19日の間、ブラシを入れるのもままならず、髪は手すきでまとめてゴムで縛ってたものだから、抜け毛がダマになって、あっちこっちで毛玉をこしらえていたようなんである。渋谷辺りで時々見かける住所不定の方々のヘアスタイルがドレッドもどきになっている、あの状態が何故なのか理解してしまった。

ああ、やっぱりヒマラヤ山塊内地域には嫁にいけない、養子にいけない、暮らせない。ゾッキョもいらないヤクや羊もらわなくても、毎日の風呂がいいわ!

きれいさっぱりした後は日本料理屋「こてつ」へ。もちろん注文したのはお好み焼き!
実は登山の最中しばしば、ヤクの積荷だの、ポーターの背中に鎮座ましますのを見かけた「ソース焼きそば」のプラ容器。「あれは一体、どこへ運んでいるんだろう」と悩ましかった。バッティーの売店?に売れてないか探した。「あれば食べたいな!」と焦がれた。関西育ちは時々、身体がソースを欲するんである。お好み、たこ焼きなど、粉もんwithソース指数が一定以下に低下するとダメなんである。頭の中でお好み、たこ焼きがグルグル、グルグル回転始める。想像するだけで唾液がジュワワと湧いてくる。まるで禁煙3日目状態。

2014/09/26
28日のフライトまでの手持無沙汰。お約束のカトマンズ繁華街タメルに行って、チラリお土産など買い、日本ご飯屋さんでお昼して、退屈……。

2014/09/27
現地のガイドさんをお願いしてカトマンズ郊外の岩場でクライミング。ハッティロック(ゾウさん岩)で。なんだかちょっと怖かったり、「どうすんだっけ?」状態だったり、上手く登れなかったけれど、最高に記念になった予備日ラストだった。

岩場周辺は野草が様々に花期を迎えていて、それだけでも嬉しい。ただ……いただけないヤカラがいた!
用を足しに行った篠原ガイドが慌てて戻ってきて……
「ヒルがヒルがッ!!!」「うじゃうじゃなんですよ!」「慌てたのなんの」
で、ふと見たれば……
「篠原さん、足首! 血が!!」
右手指、中指と薬指の指股にも!
「蛭の吸い痕ですね」と現地ガイド。
ひえーッ!!!

私とて、できることなら行きたくはなかったが「デモノ、ハレモノなんとやら」でどうにも我慢ならず「藪入り」したが、あまり湿っていない岩つきの辺りを慎重に選んだ。つもり……。

いたよいたよ、いましたー!
キャツめ温シャワー?に目覚めたのかー!!
赤黒いヤツが尺取虫体の体を伸ばし縮みしながら、まさに私の靴に這い上がろうとしているではないか!
大慌てで店仕舞いして、あたふたとその場を後にした。
「ともかくダイジョブ確認でパンツの中見ちゃいましたよ」
ホテルに帰ってしたことは、篠原さんも私も同じだった。

datin150410_01.jpg さて早いものでアイランドピーク登山からすでに5カ月を経過した。
帰国後わずか数日で仲間連と台湾にクライミングに出かけた。台湾にいる間中マスクをしていた。ネパールで痛めた鼻腔奥の痛みと咳、鼻汁にチリリと混じる小さな血の塊が改善するのに、さらに十数日を要した。
それがね〜バカだったのよね〜。
長期で山に出かける際、常備として携帯する薬品のうちの塗り薬・軟膏はリンデロン、ゲンタシン、オロナインの3種類持った。
喉がカラカラヒリヒリして咳が出始め、続いて鼻腔の奥が痛くなり膿状の鼻汁が出るようになって錠剤の抗生物質を服用した。3回ほど服用したら膿状からは脱出したが、鼻汁に小さい血の塊が混じるようになった。その時点から抗生物質の軟膏と「思い込んでいた」リンデロンを綿棒の先に塗り付けて鼻腔の奥に回して塗りつけた。しかも、あまりにも辛かったので、欠かさず毎晩。
ゲンタシンはオロナインと同じ作用で擦り傷、切り傷、腫れ物何でも対応するが、抗生物質は調整されていないから化膿性のものには足りないと思ったのだ。
ところが、後で知人のドクターに聞いたところゲンタシンが抗生物質で、リンデロンはそのゲンタシンを少量と副腎皮質ホルモンすなわちステロイドを配合したものだった。
配合率はともかく、どっちも抗生物質は含有しているのだからよさそうなものだが、皮膚表面の傷が少しばかりジクジクしてきたということであればいざ知らず、どっこい鼻腔の奥は薄い粘膜性の皮膚なのである。そのか弱い粘膜に、こともあろうに毛細血管を腫れ上がらせる副作用を有す副腎皮質軟膏は塗るべきではなかったのだ。結果、乾燥と砂塵で傷ついた鼻腔粘膜を余計に刺激してしまったというわけだ。
知らないということは、げに恐ろしいことだ。帰国して体慣れた湿度、食住環境で呼吸しているうちに回復傾向を兆し、よって面倒で軟膏塗付を怠るようになり、すなわち副作用攻撃から免れ、ようやくのところ私の鼻腔粘膜炎症は治癒を見た、ってなことだった。
心配して損したッ!
にしても、よかった〜副鼻腔に寄生虫の幼虫ウジャウジャでなくて〜。

datin0410_02.jpg 余談だが、寄生虫が人の体内で増殖することは滅多にないのだと「寄生虫博士」の藤田紘一郎氏が書いている。成虫に育って複数の場合交配してとか、一匹でも雌雄合体だったりして産卵したとしても、それらは一旦は排便とともに外に排出されなければならないサーキュレーションになっているのだと。
だとしても、ヤダよね〜1ッ匹だって中でゴソゴソ動き回るなんざ、背筋が寒くなるわ〜。
なので、後進国での生水、山水は要注意、ってのは「生き」ですよ〜!

ってことで……。
これにてアイランドピーク・へたれ登頂記、全了なり!
長いこと拙文をお読みいただきまして、恐縮至極。感謝の限りでございます。
その後、登頂が私の人生にどのような影響を及ぼしていくか、それはまた別のお話し……。

うん、実はそれ、大問題なんだけどね〜。


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