憎いウンチクshow

穴の開いたボートで岸まで逃げ帰る方法

2010 / 10 / 22

キョウビあまり思い浮かばないシチュエーションかもしれないが、あなたが湖でボートを漕いでいたとする。そのとき同乗者とのいさかいからボートが逆さまになって転覆した、なんてことはありえそうな気がする(青春ドラマとかで)。しかし、恋敵が操るボートに追突され、船底に穴が開いて沈没した、というのはありえない気がする(青春ドラマとかで)。

お風呂に穴の開いた石鹸箱などを浮かべてみれば、その穴から水が入ってそのうち沈んでしまうのは自明。それでは湖の真ん中で自分のボートに穴が開いた場合、それはやはり沈没してしまう運命なのだろうか。なんとか岸まで逃げ帰る方法はあるのだろうか

ボート.jpg
疾走するボートレースのボート。
このくらいで走り続けると沈没せずに岸に帰れます
そんな方法が、理論的には「ある」のだ。船底に開いた穴を呆然と見つめているばかりでは、そこから水が入ってきてやがて沈没してしまうが、ある一定の速度以上で舟を漕ぎ続ければ、その穴から水は入ってこなくなる。これは『ハイドロプレーニング現象』の一種で、船底(穴)と水面の間に、もう一層の水の膜ができ、穴をふさぐのと同じ役割をしてくれる。穴と水面が通じていないのだから、当然水が入ってくる余地などなく、ゆえに沈没もしない。

ハイドロプレーニング現象は一般的に、自動車の運転中、水溜まりや大雨に高速で突入した際、タイヤと地面の間に水が入り込み、タイヤが地面に接していないことからアクセルもブレーキも利かなくなることを言う。
理論的にはこれと同じ現象が起き、沈没を免れるていることになるわけだ。

では、だいたいどの程度の速度で走る必要があるのか。実はボートレース(競艇)では、ターン時の事故で船底に穴が開きながら、すぐさまスピードに乗ったおかげで直線は軽快に走行、それが次のターンでの減速時にいきなりズボッと沈没することがままある。
そのときの直線スピードがだいたい時速70キロ。それだけ手漕ぎや足漕ぎのボートを動かせれば沈没は免る。まあそういうわけですよ(笑)。











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