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イワショウブ


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撮影年月日 2017/09/09
撮影場所 丹後山(利根川源流域) 
学名 LILIACEAE Tofreldia japonica 
科目・属 ユリ科チシマゼキショウ属 
季節 秋 
生育地 亜高山帯の湿地 
分布 本州(伯耆大山以北) 

友に引かれて…

同定欄の表記は、山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」に依ったが、なぜか山渓ハンディ図鑑「高山に咲く花」では学名をLILIACEAE Tofreldia glutinosa ssp. Japonicaとし日本固有種であると明記している。

2017年9月に新潟と群馬の県境にある丹後山に登った。十字峡駐車場450mから山頂直下の避難小屋まで標高差およそ1400m(山頂1808m)がきつかった。
広葉樹林の下の登山道はおしなべて勾配がきつく、喘ぎながら息も絶え絶えになる。樹林帯を抜けると、遮るもののない一面熊笹に覆われた開けた胸のすく稜線に出る。そこまで行くと避難小屋は近いはずなのだが、「もう少し」と聞けばかえって長く感じる案外辛い距離だ。
小屋の周囲は四方八方かなり広域に渡って熊笹で覆われているが、場所によって草丈が私の背を越えんばかりに高かったり、50、60センチほどだったりする。
小屋に着く手前の熊笹の稜線でも数株見つけた。
「ギョウジャニンニクかなあ?」
「茎や葉にニンニク臭がないから、違うよ」
見紛うとも不思議はなかった。同じユリ科ではあった。

ヘトヘトで小屋に着いて、荷を解き寝床スペースを確保し、温かいポカリ紅茶を飲んだら人心地した。一休みしたら「山頂ぐらいは確認しようか」となり、ついでだから「利根川源流の碑」辺りまで行ってみようかと足を延ばした。
山頂碑から源流碑に向かう道は前述の熊笹ヶ原だが右側は背の高い熊笹が生い茂ってるのに反し、左側(どちらかと言えば山側)は比較的背丈の低い熊笹群になっている。なぜだかはわからないが。

とりわけ背が低い熊笹エリアの一角に熊笹が生えず、イネ科植物が縄張りを張っている箇所があって、それらと競うようにイワショウブが複数株咲いていた。しかも淡紅色のものと白色のものがおよそ半々ぐらいで、なかなか可愛い咲き姿だった。
そろそろ昼下がりから夕暮れに向かう時間帯でご多聞に漏れず風が出てきていて、花が動いて撮り辛い。友に茎を支えてもらって撮った。

「もう、ここまででいいや帰る」疲れていて酔狂で歩きたくなかったのだが
「もうちょっと、源流碑まで行こうよ」
という友の後をついて行ってよかった。こんなにかわいいのに会えた。

花期は8月から9月



記:2017-09-14