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シラユキゲシ


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撮影年月日 2020/05/07
撮影場所 横浜市緑区 
学名 ――― 
科目・属 ――― 
季節 春 
生育地 ――― 
分布 ――― 

知いらんぺ!

横浜市緑区の自然森公園に出かけた。公共の交通機関を使えばバスバスになるところ、タクシーで2000円。実に贅沢な散歩、コロナ散財だ。
畑の間を抜けて森に分け入り、ほんのしばらくの樹林下の薄暗いところにぽっと白いものが見えた。「スミマセン」とつぶやきながらロープをまたいで奥へ入る。
一足一足ズブズブと沈む。湿地帯だ。背の高い旨そうなセリも群れている。セリの群れを押しのけ、湿地に覆いかぶさるように心形の葉を広げ、ところどころ茎をすくっと伸ばした先に半ば透き通った白い花がぽつぽつと咲いている。その切なげな花風情に打たれる。

そののちに知り合ったこの森の愛護会の女性に尋ねたが、その所在さえ知らないと言った。帰宅後花アプリで調べたら「シラユキゲシ」と出た。
ところが…
山渓ハンディ「野に咲く花」にも「山に…」「高山に…」にも掲載がない。
ハテナ?
もしかしたら園芸栽培種が逃げ出したのか?それにしてはあまりにも環境に溶け込んで、森の風景を神秘的な舞台設定に仕上げていたし…
せんど検索した。

と…
出るわ出るわ!
どうやら別名スノーポピーとも呼ばれる、中国東部原産の耐寒性多年草で、自生エリアでは野草というより雑草扱いされているらしいが反面、解毒や止血、湿疹、肺結核、腰痛などの薬効も有すとか。
栽培種として日本に上陸し、「庭」から逃げ出したのが、その旺盛な繁殖力であちこちの林下で繁茂し、挙句に「名所」も存在するようになっていたりする。在来和種の草花を駆逐してしまう勢いは付近の生態系を乱す可能性を想定し園内から撤去し始めた植物園もあるんだと。

あらあら、やれやれ…
瞬間、がっかりしたんだが、思い直した。
帰化植物とされる種は日本の植生体系を構成している植物のうち500から700種を超えるのとされる。それらは帰化植物図鑑にのみ掲載があるものもあるが、「帰化植物」「外来種」と明記された上で普通に山渓ハンディに登場しているものだってある。
あくまで推測だが、50年後にシラユキゲシは山渓ハンディに掲載されているだろう。
もしそうなってなくても責任は持てない。自然の時は悠久だが、こちらはそうはいかない。50年後は間違いなくこの世にいないから…


記:2020-05-13