勝手に読書録

二流の芸能人が、何度がんになっても笑って生きている理由

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作者名:黒沢 年雄
ジャンル:自叙伝
出版:講談社
俳優・黒沢年雄、自伝的小説出版で元気に笑顔で会見!!

二流の芸能人が、何度がんになっても笑って生きている理由(単行本)


大騒動になった大腸がん告白から16年後の2008年9月。医師は僕に「二度目のがん」を宣告した——

著者の黒沢年雄と言えば、キャバレーのバンドマン、訪問販売のセールスでは避妊具まで売るなどさまざまな仕事を経験した後、64年に東宝映画第4期ニューフェイスに合格。人気俳優となり、『ザ・ハングマン』(テレビ朝日系)などドラマでも活躍。歌手としても『時には娼婦のように』の大ヒット(私ももちろん口ずさみました)があり、近年では『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などバラエティ番組でも天然ボケを披露するなど、幅広い活躍を見せている。
そんな俳優・黒沢年雄が、“黒沢流「がん」の笑い方”と題して、告知の瞬間、医師の誤診、名医の選び方、人間ドックの罠、スパルタ式メニューの作り方、家族との接し方……などなど、がんとの闘病記を笑いあり下ネタありのコミカルタッチで書かれている作品。彼の青春時代からのハチャメチャな人生とがん闘病をメインに、自ら「僕の“大莫迦”66年」と語る自伝的小説、それが本書だ。

母を喉頭がんで亡くし、家族を支えるために数々の仕事をこなした時代。出来ないことでも「出来ます!」と仕事を受けてしまう。私も同じように「出来ます!」って言っていた経験がありまして、凄く共感させられます(笑)。そして続く俳優時代のくだりが実におもしろい。まさに、昭和の映画が一番輝いていたころの話であり、川端康成との思い出話しや、今では考えられない勝新太郎との破天荒なエピソード、黒澤明との確執など、この時代のスケールの大きさが伝わってきます。そして、その後の歌手時代の裏話やバラエティ番組への出演へのきっかけなど、彼を通して当時の映画界、芸能界の歴史を見ることができます。

主治医に誤診された末に告知されたのは「大腸がん」。抗がん剤、手術、リハビリと最初のがん闘病記は、病気が気になる人にはかなり勉強になります。二度目のがん告知を受けたにもかかわらず、笑って生きて行ける…。それは一度目の勉強と経験がなせるワザではないでしょうか。読者にも「がんって怖くないんだ」って思わせる、そんな内容です。

“がん患者”というくくりと関係なく、「みなさんに夢と希望と勇気を与えたい!」(記者会見はこちらから)と言う黒沢年雄。その通り、すべての読者に夢と希望と勇気を与えてくれる一冊になっています。












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