旅ゆけば博打メシ

in常滑&大垣 元競艇場と競輪場、かの地で味わうサケ、サカナ

2013 / 11 / 08

11月3日 愛知県常滑市 ボートレース常滑

今月は危機的状況にあった。10月、出張はボートレース蒲郡日帰りのたった1日。今年に入って最少であった。しかも、蒲郡ボートはスタンド改築中であり、食堂系はすべて営業中断中。何も味わわずに深夜帰京しなくてはならなかった(おまけに、家まであと100mのところで警官3人に取り囲まれて職質を受けた)。

ビッグレースはボートレース平和島の全日本選手権。徒歩圏での開催であり、レース場グルメも以前ご紹介した煮込みライスしか食わなかった。一週間食い続けてもまるで飽きないのだから、相変わらずの絶品ぶりではあるのだが、ここで改めて紹介するまでもなかろう。

というわけで、今月は書くことがなーーんにもないのだ。

11月初旬、ボートレース常滑→ボートレース徳山の転戦出張が入った。ただし、常滑も徳山も当欄で取り上げ済み。また、常滑は「フォト&ボートセミナー女子会」なるイベントへの講師としての参戦。麗しきお姉さま方をほっぽらかしにして、レース場グルメ行脚するわけにもいくまい。やっぱりネタを拾える見通しが立たない。どうしましょ……。

救世主は意外なところにいた。というか、本来は困った事態だったのだ。常滑参戦は11月3日。早朝集合のため、前乗りすることにしたのだが、なんとホテルに空室がまったくない。そもそもホテルが少ない常滑はもちろん、大都市・名古屋でもとれないのだ。緊急避難的に押さえたのは、常滑のお隣である半田市。半田!? 行ったこともないし通過したこともない、完全に未知の土地である。

ただ、実はボートレースとは縁のある土地なのである。ボートレースの歴史上、廃止されたボートレース場がたったひとつだけある。それが当地にあった半田競艇場なのだ。廃止された理由は伊勢湾台風。激甚な被害は競艇場にもおよび、レースコースもスタンドも壊滅。開催再開が断念され、廃止となったわけである。

ならば、ボートレース雑誌編集長としては、一度は訪れなければならなかった場所ではないか。これはむしろ千載一遇のチャンス! というわけで、勇躍駆けつけた半田市。「伊勢湾台風時最高水位」なる看板に震え上がりながら(ゆうに1mは超えてました)、グルメ探索に出かけた次第である。

飛び込んだのは、JR半田駅の目の前にある「円芯」さん。いわし料理専門店である。これは珍しい。実際は他のメニューもあるにはあるが、堂々たる主役の座にいるのがいわし。同じ青魚であるさばのセットにも心惹かれたが(さば刺し、食いたかったなあ)、やはりここはいわしを食わねばなるまい。「松セット」(いわし刺し、いわし天ぷら、つみれ汁などの定食)を注文することにした。嬉しいのは、当地の地酒である「國盛」の吟醸酒を注文すると、「おつまみにしてね〜」と先にいわし刺しのみを出してくれる心遣い。このいわし刺しも絶品で、いやはや、酒が進みました。あと、このお店のオリジナルであるいわし味噌もバツグンだったな。白飯に乗せて食べたら、卒倒しそうな味わいでありました。

愛知県半田市、なかなか侮れない町である。

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元競艇の街・半田のいわし専門店「円芯」へ。
まずは刺身で一杯。最高!

11月5日 岐阜県大垣市 大垣競輪場

常滑の翌日はボートレース徳山。朝9時前に第1Rが行なわれるモーニング開催を行なっているので、午後3時にはすべてのレースが終わってしまう。というわけで、4時過ぎには新幹線に乗り込むことになったわけだが、車中で読みふけっていたスポーツ新聞であることを発見してしまった。

明日は大垣競輪のG3周年記念の最終日ではないか! 3連休中の出張を終えて、翌日はお休み。急遽、名古屋で途中下車! そのまま岐阜へと向かってしまったのだった。半田同様、はじめての岐阜、である。ここはボートレースとはまーったく縁のない土地なので、今後も仕事で訪れることはないと思われる。実に貴重な機会となったわけだ。

岐阜の繁華街は、名鉄岐阜駅周辺らしい(かの金津園はJR岐阜駅からすぐ)。ホテルを名鉄駅前にとって、さっそく探索。岐阜の地酒が揃った「きさら」に飛び込んだ。

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大垣競輪への旅、まずは地酒にさんま刺し。
名鉄岐阜駅前「きさら」にて。こちらも最高!
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大垣競輪場では中部地区おなじみ「どて丼」を。
さてお味のほうは……
三千盛という日本酒は東京でも呑んだことがあったが、こちらでは「三千櫻」がオススメとのこと。スッキリしていて、しかし酒の味わいはしっかりしていて、美味し酒でありました。新さんま刺しにもドンピシャだったな〜。いのししコロッケとか鹿の串カツとか、惹かれるメニューもあったが、日本酒には合いそうにないので断念。いつかまたこの地を訪れ、食することにしよう。あと、「織田信長」なる燗酒が岐阜らしかったっす。

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おまけ。
こちら、岐阜の「一兆家」のゆず塩ラーメン。
酒の締めにはもってこいのさっぱり味
あと、名鉄岐阜駅から徒歩3分ほどのところに、屋台風飲み屋が連なる一角もあった。「ニューナガズミ」という店で「房島屋」という地酒を堪能した。目新しいメニューは特になかったが、まぐろ刺し、ぶり刺しなどかなりしっかりした味で、岐阜の銘酒によくマッチしていた。良さげな店は他にも多数あり、岐阜に住んでたらこのあたりに入り浸るんだろうなあ。うむ、岐阜、気に入った!

というわけで、半田に岐阜と、未知の土地を歩いた11月初旬。なんとも心地よい霜月の夜、であった。え、大垣競輪のグルメ? この近辺では必須とも言うべき「どて丼」を食べてみましたが、常滑ボートの完勝でありました。


※次回は12月6日に公開です。今回ちょろっと書いてある平和島・SG全日本選手権の模様は11月11日発売の『BOATBoy』にて。また、現場からのほぼリアルタイム更新『BOAT RACE ビッグレース現場レポート』は11月18日の前倹日から津・SGチャレンジカップをお送りします。
ご本人さま登場のインタビューもよろしく!











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