旅ゆけば博打メシ

【最終回】in大村 初回も最終回も"発祥の地"から。グルメ天国でさらば博打メシ

2015 / 06 / 12

5月26日 長崎県大村市・ボートレース大村

先月に予告したとおり、今月は“全国屈指のグルメ天国”ボートレース大村である。
出張するなら1日じゃ足りぬ、最低3日は必要というくらい、美味しもの満載の大村ボート。日々「今日は何食おう……」と悩むのが楽しい食の都である。

その大村ボートは、今年の3月に新スタンドをオープンした。以前のスタンド(昭和の香り強き味わいスタンド)を取り壊し、近代的で瀟洒なスタンドに生まれ変わったのだ。もちろん、グルメへの力の入れ具合は変わらない。好評だったフードコートはむしろ機能的になって、旧スタンドでも人気だった佐世保バーガーやひかりラーメンなどが引き続き存在感を誇っている。大村=グルメ天国という評価に変わりはない。

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無念なこともありましたが、大村はとにかくグルメパラダイス。
「SEA WARKERS CAFE」でまずはスペシャルトルコライスを。
ビフカツ、ハンバーグ、ナポリタンな“オトナのお子さまランチ”ですね
しかし。しかーし! し・か・しっ! あまりに残念な現実がB級グルメ(BはBOATRACEのB)愛好家を待ち受けていたのであった。

かの『神田川』の作詞家であり、いまや演歌作詞の大御所である喜多條忠先生も認めていたちゃんぽん&皿うどんの名店「くしま食堂」がなくなっていたのだ……。

いや、たしかに佐世保バーガーもひかりラーメンもある。かつてはくしま食堂の隣にあった東部苑はフードコートに入って健在である。美味しものは変わらず山ほどあるのである。しかし、くしま食堂がないことで、こんなにもテンションが下がろうとは……。大村ボートに行くと何を食うか迷い悩む、というのは、くしま食堂ありき、だったと気付かされる。ちゃんぽんか皿うどんかと迷い、しかるのちに、佐世保バーガーもいいし、ひかりラーメンも食いたいし……、と悩んでいたのだ、実は。くしま食堂がなくなったら、毎日すんなり食うものが決まった。それでも美味しもんばかりというのが大村の底力だが、しかし残念ながら実に物足りなかった。くしま食堂側から撤退の申し出があったそうだが、ハッキリ言ってこれはボート界の大事件である。大袈裟ではない。僕の周囲には無念を表明する同志が山ほどいた。あの味を知っている者にとっては、悲しすぎる現実だったのである。

新規出店の「カモメ食堂」にちゃんぽんと皿うどんは受け継がれてはいる。だが、ここで食うべきはカツカレーだ(とんかつが柔らかくて分厚い!)。残念である。くしま食堂のちゃんぽんと皿うどんにはもう出会えない……。大村から帰京し数日、なんか忘れ物をしてきた感覚が一向に抜けない。忘れ物とはくしま食堂のちゃんぽんと皿うどんだ。嗚呼、ワタシはなぜ食えなかったものをウダウダと書き連ねているのか。それほどまでに、衝撃が大きいのだ。

繰り返すが、それでも美味しもの多し、だから大村は凄い。今回は、「SEA WARKERS CAFE」の煮付けランチとスペシャルトルコライスにハマった。煮付けはアコウ、アカハタ、アラカブと3種から選べ、いずれも味がよく染みていて美味。トルコライスはビフカツ、ハンバーグ、ナポリタンが添えられたボリューム強烈な一品で、本来はチキンライスだか焼き飯だかが主食だが、ここは白飯だった。もちろん問題なしである。何しろ一から調理するので、時間がえらくかかるのを覚悟しなければならないが(煮つけは40分かかった)、舟券予想などしながら待てば、まあ許せるはずである。

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同じく「SEA WARKERS CAFE」の煮付けランチ。
これがギャンブル場で出てくるメシなんですよ、ホントに(笑)
もちろんひかりラーメンも佐世保バーガーも食って、満足の一節であった。やっぱり大村、いいなあ、を実感した次第である。くしま食堂がなくなったのは返す返すも無念だが、もうこれ以上は言うまい。大村はやはりグルメ天国である。

夜は、以前にも書いたが、「鳥勝」に尽きる。顔なじみサービスということもあるのだろうが、美味し焼き鳥、美味し刺し盛をたらふく食べて、焼酎ボトル2本入れて、1人1500円いかないんだから、冗談かと思った。最強の焼き鳥屋である。あと、今回は「勘作さん」なる居酒屋にも出会った。「あげまき貝」が絶品! 焼酎のボトルを入れたのに、たまらず日本酒に手を出した次第である。刺身や焼き鳥も美味く、締めの雑炊がたまらん! 優しくもコクのある味わいは、酒疲れの胃を癒してくれたのだった。

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こちら夜の大村「勘作さん」のあげまき貝。
なんとも悩ましい姿(?)から出る貝の旨味が日本酒を引き寄せる
いや〜、大村、相変わらず最高!

と唸ったところで、当コーナーは終了です。大変お世話になりました。もちろん、バクチ場ある限り、バクチメシ探求の旅は終わらない。いつかどこかのバクチ場で、バクチメシ喰らいつつ、お会いしましょう。

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「勘作さん」で締めの雑炊3人前......にて、『博打メシ』も締めましょう。
ギャンブル場には美味しものたくさん、どうぞ大村へ、全国のレース場へ、足を運んでみてください

※3年に渡るご愛読、ありがとうございました。これからも黒須田編集長による『BOATBoy』、現場からのほぼリアルタイム更新『BOAT RACE ビッグレース現場レポート 』をどうぞよろしくお願いいたします(6月22日からは宮島にてSGグランドチャンピオンの模様をお送りします)。

ご本人さま登場のインタビュー、「グランプリ(賞金王決定戦)展望」と「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)展望」などもご覧くださいませ。











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