はいコチラ、酔っぱライ部

「おとなの事情」

2014 / 03 / 11

レギュラーのオリンピックが終了してパラリンピックが始まった。聞けば始まるやいなや金メダルを二つも獲得したそうで、めでたい限りだ。

僕は通常のオリンピックもほとんど見ていないし、パラリンピックもそれほど能動的に観戦するつもりがないので、ダイジェストを眼の端でちらりと見ているだけだけれど、それにしてもあの「スーパー大回転座位」ってのはものすごい迫力ですね。あの競技については門外漢の僕でもついつい目が離せなくなるスピードと緊迫感があった。

だからさぞかし人気の高視聴率だろうと思っていたらそうでないんですね。だいいちライブで放送をしていない。「生中継はない」という。

ちょっと気になったので調べてみたらNHK教育テレビが日本での放映権を独占的に持っているそうで、ならば中継を放送しても良さそうなものだけれどダイジェストだけで生中継はないらしい。なんだそれは。また出たか。理由のよくわからない、例の「おとなの事情」というヤツが。

キライなんだよねぇ、これ。誰がどうしてどうやるとこうなるのか。未だに釈然としない気持ちになります。ああやだやだ。今回はそんな「おとなの事情」についてのお話です。

d20140311_pic1.jpg
今回は「タコとセロリのマリネ」です。
大人の味? いやいや子供にも美味ですよ

 

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4月といえばテレビやラジオの番組改編期。この季節になるといつも思い出すのがその昔、虜になっていた「ひょっこりひょうたん島」という人形劇で、小学校4年生の時に始まったこの人形劇のストーリーと展開の奇抜さに僕は子供ながらに心酔していたのである。

放送は1964年〜1969年の6年間。放送開始当初の数回は見逃すこともあったものの、あとは当時通っていた(通わされていた)そろばん塾(!)から放送が始まる夕方5:45に間に合うよう急いで自転車を駆って帰宅すると、夕飯の手伝いもそこそこに鞄を投げ出してテレビにかじりついたものだった。

今となってはその物語も断片的にしか思い出せないけれど、故・井上ひさし氏が作り上げたこの番組の内容は、当時やはり夢中になっていた故・赤塚不二夫氏描く絵とギャグとともに、僕がいま書いたり描いたりしていることの、その根本的な部分に深い影響を及ぼしている。

それほど夢中になっていた番組だったから、終了が告げられたときは心の底からショックを覚えた。あまりのショックに、レポート用紙にリストを作って署名を募り、嘆願書とともにNHKに送りつけようとしたくらいである。中学2年生にもなって、そんなことをするのもどうかと思われるだろうが、そのくらいの衝撃だった。

結局、何人かの同好の士には署名してもらえたものの、いっこうに集まらない署名に苛立ちを覚えつつも「10人じゃカッコがつかないよなぁ」とあきらめて嘆願書は送らずじまい。あとから聞けば全国から同様の署名や嘆願書は送られていたようだが、それでも番組終了という事実は予定通り粛々と進行されてゆき、やがて本当に終わってしまった。

後に知ったことだけれどもこの番組中止は「郵便局員がネコババをするというストーリーが、NHKの監督官庁である郵政省の逆鱗に触れ、突然放送が打ち切られた」(井上氏の後日談)という理由からだそうで、まさしく「おとなの事情」である。

この時があの「おとなの事情」というヤツの初体験。以来何かがあるたびにその顔を出し、しかも「誰がなんと言おうとどうにもならない」この「おとなの事情」には怒りと諦念とがない交ぜになった、ため息をつくような気持ちを覚えるようになった。

そのあとに放送の始まった「空中都市008」も1年ほどしか続かず、「ひょうたん島再び」という意図を思わせるような「ネコジャラ市の11人」という人形劇も、そこそこはおもしろかったけれど、製作スタッフや声優もほぼ同じだったにもかかわらず、「ひょうたん島」に遠く及ぶことはなかった。一度消えてしまった「場の吸引力(オーラのようなものと言ってもいい)」は二度と戻ることはないのである。

 

 

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ひるがえって今回の「パラリンピック生中継なし」という事態。「ま、いろいろ事情があってさ」ってことなんだろう。最終的にはおそらく「誰がなんと言おうと中継はしない」ことになると推測する。ひょっとしたらネットやSNSでの声が大きくなったら最後の方で少しくらいは放送する可能性がゼロではないかもしれない。

しかしこの「WEB上の声」ということについても「それほど大多数のアクティブな働きかけにはならない」のではないか、と僕が思うのは「原発反対運動」や「先の都知事選」に見られたように、「ネットメディアの盛り上がり」と「その一連の盛り上がりを経た結果」の間にあまりの温度差があるからで、けっきょくは今回の「生中継なし」についても「おとなの事情」力(?)の方が勝つのではないかと思ってしまうのだ。

もちろん、僕が目にしている「メディア内の情報ソース」は僕が選択し、リンクしているポイントからしか情報が入ってきていないわけだから、すでに「僕」というバイアスがかかっていて世界に流布する情報の全体が見えているわけではない。

畢竟、これは現在「メディア、および国からすべての情報が公開・発信されているわけではない」ということと同義であって、そのことを踏まえて世間を眺めなくてはいけないと自戒する。

いつも思いがけず「忘れていたいやな思い出」のようにふと顔を見せるこの「おとなの事情」という亡霊には毎度げんなりさせられるけれど、「それでもなお」と声を発せずにいられないのはもちろんこちらが「いつまで経っても子供」と言う証拠。「50代も半ばを過ぎればもう少しは『おとな』になっているかと思ったらバカのままだった」というのは百も承知である。いつかは「おとなの事情」を負かせるくらいの「子供力」を見せつけてみたい、と思うのは僕だけだろうか。

 

 

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そんな「おとなの事情」に振り回される心をサッパリとさせる今回の「かんたんレシピ」は「タコとセロリのマリネ」。こちらは子供でもオトナでもおいしくいただけます。あ、いや子供にはムリかな。セロリだもんね。子供は香りの強い野菜は苦手です。

d20140311_pic2.jpgしかしおもしろいなぁ、大阪市長選挙。けっきょくはアレになっちゃうんでしょうけどナニが当選したりしたら最高だけどね。「どれだけ笑かせるか」がタメされていますよ>大阪市民の皆様(笑)なんちて。オトナはそんなことしませんね。はい。

てなわけでこの辺で。次回更新のころにはパラリンピックも市長選も終わっているでしょうか。とってつけたように「がんばれニッポン!」といって今回もコレギリ。次回更新は3月25日の予定です。

【Panjaめも】
ご存じない年代の方々のために(笑)

ひょっこりひょうたん島

ネコジャラ市の11人

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