ikkieの音楽総研

第215回 俺らの音楽編――古今東西、作曲方法あれこれ(実はなんでもありです)

2018 / 08 / 21

アレサ・フランクリン が亡くなりましたね……。映画『ブルース・ブラザーズ 』で、その驚異的な歌声に衝撃を受けて以来、ずっとリスペクトしていました。残念です……。さて、寂しいけれども、気を取り直していきましょう! 前回に引き続き、今回も作曲についてあれこれと。

みなさんは作曲といえば、やっぱり歌のメロディを書くことだと思いますか? 歌謡曲やJ-POPに関していえばその通りなんだけど、ことロックに関していうと、必ずしもそうとは言い切れないんだよね。というのも、歌わないギタリストなんかが曲を書く場合、そのギタリストはリフやコードでバッキング(伴奏のこと)を作って、あとはシンガーが歌メロを乗せる、というパターンがすごく多いのです。

LED ZEPPELIN 『Whole Lotta Love』
もう、絶対にリフから書いただろうな、って曲の代表。
ツェッペリンはほとんどバックの演奏から書いてるんじゃないかなあ。
ジミー・ペイジは歌メロ書かなさそうだし。
 


バッキングを作るのは編曲じゃないの? というご意見もありましょうが……うーん、それも間違いではないけれども、編曲というのは作曲してあるものに対してアレンジを加えることだと思うし、ロックバンドの場合は、歌メロに負けないぐらいギターのリフが重要な曲もたくさんあるでしょ? そして、そのリフありきで歌メロを書いたりするわけだから、それはやっぱり作曲と言えるんじゃないかな。……ただまあ、だいぶ前のことだけど、ラジオでデーモン閣下 (当時はデーモン小暮)が中島みゆき ユーミン だったかも)に、曲の書き方として「吾輩の鼻歌にギタリストがコードを付けるんだ」と話したら、「それは作曲っていうのかな?」と驚いていたし、何をもって作曲だとするのかは、人によって違うのかも。

そういえば、日本在住の世界的なギタリストのマーティ・フリードマン が、テレビ番組で日本と欧米の作曲の違いを話していたんだけど、日本では歌メロを先に書くことが多くて、すごく驚いたんだそう。マーティいわく、欧米ではマライア・キャリー のような歌モノであっても、必ずバッキングから作るから、って。その違いも興味深いけど、マーティの感覚では、バッキングを作ることも完全に作曲なわけだよね。エリック・マーティン松本孝弘 B’z )のTMG に参加した際に、送られてきた曲に歌メロが付いていて驚いたとも話していたし、向こうの人の感覚では、作曲とメロディを書くことは必ずしもイコールではないみたい。どちらかいえば、歌詞を書くこととメロディを書くことがイコール……というか、セットになっているふしがあるなあ。インタビューなんかでも、「ギタリストが“音楽”を書いて、俺が歌詞を書いた」なんていう発言をよく見かけるんだけど、文脈から判断するに、それは歌メロを書いたということなんだよね。

洋楽アーティストのCDのクレジットには、「Song by ○○(メンバーの名前)
とだけ書いてあって、作詞と作曲を分けて表記されていないことがほとんどだから、著作権の上でも誰が何を書いたということはあまり重要視していないのかもしれないなあ(作曲に関わっていないメンバーが印税配分のためにクレジットされることもよくあるそう)。THE BEATLES のこの曲のこのメロディはポール・マッカートニーが書いて、ここの歌詞はジョン・レノン が書いた、なんてことを気にしているのは日本人ぐらいなのかな……? 俺はすごく興味あるんだけど。

THE BEATLES 『We Can Work it Out』
Aメロはポール、Bメロ(Life is Very Shortから)はジョンが書いて、Bメロ終わりの2拍3連はジョージのアイディアだそう。
こういう話、大好き。
 


さて、歌メロが先と伴奏が先とで何が違うかというと、やっぱり歌メロが先のほうが印象的なメロディが多いように思うし、伴奏が先のほうが印象的なリフやアレンジが多い……、はず。俺の場合はやっぱりそうなる傾向があるなあ。歌メロが先だとコード進行が複雑になることも多いし、リフを乗せるのが難しかったりするんだよね。でも、そこはギタリストとして挑戦しがいのある作業だし、歌メロから書いた曲を、リフから書いたんでしょ? なんて言われると、してやったり! って、ほくそ笑んじゃうよね(笑)。

マーティの言う、欧米では必ずバッキングから書くという説には疑問が残るけど(個人的には曲によると思います)、マーティの感覚ではそうだったんだろうし、たしかに欧米の楽曲はどんなにポップな歌モノでもリフやアレンジが印象に残る曲が多い。日本の楽曲はアレンジより歌メロが印象に残る曲が多いよね。どちらが良い悪いってことではないし、聴く人からしたらどうでもいいことかもしれないけど(こんなに長々と書いたのに)、この曲はギターから書いたのかなあ、なんて想像をしながら聴いてみるのもまた一興。よく知っている曲の新たな魅力に気付くかもしれませんよ。

BON JOVI 『Livin’ on a Prayer - Demo』
未発表曲集に収録のデモ。このレコーディングより更に前のバージョンっぽいのもYouTubeに上がっているんだけど、
それは不正に流出したやつみたいなのでこちらをご紹介。
この曲は歌メロから書いたんじゃないかなあ。あの有名なリフは後付けっぽいし。
それにしても、高いところはリッチーが歌っているのね……。
 




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