インタビュー/記者会見

映画『フューリー』来日記者会見!
主演のブラッド・ピットとローガン・ラーマンが来日!!
「1週間もカプチーノを取り上げられ......!!」

fury0001.jpg俳優、そしてプロデューサーとして映画界のトップに立ち続けるブラッド・ピット。彼が類い希なストーリーとキャラクターに惚れ込み、主演と製作総指揮を熱望した最新作『フューリー』が11月28日(金)全国超拡大公開する。
舞台は第二次世界大戦末期。最後の抵抗を繰り広げるドイツ軍に、“フューリー”(=激しい怒り)と命名された戦車で立ち向かった米軍兵士5人の想像を絶する一日の出来事を映し出す。
ブラッド・ピットは、“フューリー”の指揮官ウォーダディーを熱演。元米海軍のデヴィッド・エアー監督が、ウォーダディーと部下4人の熱き絆をドラマティックに描きつつ、米軍M4中戦車シャーマンとドイツ軍が誇る最強戦車ティーガーの激突など、圧倒的な臨場感とリアリティ溢れる戦闘シーンを見事に映像化。深遠な人間模様と極限のスペクタクルを融合させ、この冬、あらゆる観客の胸に響くエポック・メイキングな超大作となっている。
その公開を記念して、主演のブラッド・ピットと若手注目俳優ローガン・ラーマンが来日し、11月15日(土)都内港区・東京ミッドタウン Hall A にて、記者会見が行なわれた。

fury0002.jpgMC:まずはご挨拶をお願いします。
ブラッド:みなさんお越しいただきありがとうございます。また日本に来ることができて嬉しく思っています。この作品は、誇りに思っている映画です。楽しんでいただけたらと思います。
ローガン:日本は世界の中で大好きな国のひとつです。心血を注いで作った映画です。みなさんに観ていただきたい作品です。

fury0003.jpgMC:ブラッド・ピットさんは、来日が10回目となりますが……
ブラッド:日本が大好きです! 日本は来るたびに驚きがあります。写真をいっぱい撮って子供たちに送っているんですけど、子供たちも日本が大好きなので、いくつかご指名で「おもちゃを買ってきて!」って頼まれています(笑)。
MC:ローガンさんは、昨日、到着されたばかりと……
ローガン:今回で3回目の来日ですが、初来日で瞬時に恋に落ちました。こんなにエネルギーに溢れる、インスピレーションを与えてくれるところは他にないと思っています。

fury0004.jpgMC:完成作品をご覧になった感想は?
ブラッド:編集の段階からずっと関わっていました。私たちが本当に作ろうと思っていた映画に仕上がったと思います。生々しくて臨場感の溢れる、まるで兵士になって戦争を体験するような映画になりました。精神的にも肉体的にも過酷な状況を表現することができた、普遍的な物語です。
ローガン:画面で自分の姿を観ることに慣れなくて、恥ずかしいところもありますが、今回は、僕にとっても特別な作品で、こんなに夢中になって作った映画はいままでにないです。4カ月に及ぶ撮影は、他のキャストとともに生活をしました。そうしないとリアルなストーリーは語れないんじゃないかと……。自分が窮地に追い込まれていくシーンを観るのは、気持ちの良いものではないですけどね。

fury0005.jpgMC:戦車の中での撮影は?
ブラッド:戦車の中は人間が住むようには作られていないんです。とにかくキツいし、音も凄い。大の男が5人も戦車に入るわけですから、空気も新鮮とは言えない、とても臭います。
トレーニングは受けましたので、慣れてくると、戦車塔の中とボルトの間に頭を置くと「ちょっと気持ちがイイぞ!」とか、コーヒーはここに置くとこぼれないとか、細かいところがわかってくる。実際に当時、戦車で戦った兵士は、あのスペースの中で、ずっと食べて寝て、そして戦って、トイレもそこでと、それを考えるとものすごい苦労があったんだなと、つくづく感じさせられました。
ローガン:初めて戦車を見た時には、圧倒されました。時として非常に臭かったこともありましたが、我が家のように思えるようになりました。とにかく狭いので、どうやって撮影するんだろうって思いました。しかし毎日、訓練を重ねて、それぞれの役割を果たせるようになったので、撮影が始まるころには、戦車を動かせるようになっていました。

fury0006.jpgその後、マスコミからの質疑応答に……

Q:この作品のストーリーとキャラクター(ブラッド・ピットが演じるウォーダディー)に魅力を感じているとうかがいましたが、どういったところにでしょうか?
ブラッド:この映画はリーダーシップに関する物語。激戦の中、兵士たちの士気を高めたり、厳しくしたり、また素早く判断をしたり、そして自分の決定に確信を持っていなければならない。部下の前では弱さを見せてはならない。でも、愛情を持って接している部分もある。そういったところが描かれていると思います。

fury0007.jpgQ:ウォーダディーのセリフで「理想は平和だが、歴史は残酷だ」というセリフがあります。アドリブだとうかがいましたが、どういった思いだったのでしょうか?
ブラッド:退役軍人の方にインタビューした時に、そのような言葉が発せられました。この映画が主張していることは、家の中でのルールは戦場では通用しないということなんです。ノーマン(ローガン・ラーマンが演じる新兵)のキャラクターは人間の慈愛や正義感を持っているんですけど、そういったものが戦場では通用しない、殺すか殺されるかの世界。冷血な人間にならなければいけない。これだけ人間が進化しているにも関わらず、世界中で戦いは絶えない。そういった戦争の愚かさや矛盾をあらわしているのが、このセリフなんです。我々が理想としているものは、戦場では忘れなければ、生き延びられない。

fury0008.jpgQ:今回は、撮影前に合宿が行われたとうかがいましたが、具体的には?
ローガン:4カ月間のトレーニングの最後の仕上げとして、ブートキャンプ(合宿)を行いました。皆が一丸となるための負荷がかけられました。睡眠時間を削り、肉体的に苦痛を強いられ、無理難題を投げつけられ、お互いのサポートなしには遂げられないようなタスクを課せられました。その結果、団結力が生まれました。
ブラッド:5人の俳優が、1週間もカプチーノを取り上げられ、携帯電話も使用禁止に。エリート軍人に(合宿の)プログラムを作ってもらいました。ハッキリ言って最悪だった。ここまで? ということをいろいろと課せられて、1週間後には、(日常の)ありがたみがわかりました。みなさんも、1年に1回は経験をしてみては? 自分の仕事がよりよくできるようになるし、人間としても……。

fury0009.jpgQ:1日で変化を遂げる難しい役だったかと思いますが、演じられていかがでしたか?
ローガン:脚本を読んでいる段階から難しい役だなと思っていました。人を殺めたくないと思っていても1日で殺人者になっていかなくてはいけない。ストーリー全体を俯瞰しながら、要所要所で(変化を遂げて行く)違いを演じなければならない難しさはありました。ノーマンは5人の中では新米なので、現場でも新米扱いで大変でした(笑)。
ブラッド:ノーマンの役がいちばん大変だったと思います。みなさん、今日は意義深い質問をありがとうございました。

fury0010.jpgfury0011.jpg【関連記事】
シネマピア/フューリー
http://www.asobist.com/entame/cinemapia/441.php

映画『三銃士』公開記念/ローガン・ラーマン
http://www.asobist.com/entame/interview/20111101.php


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監督・脚本・製作:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
配給: KADOKAWA
公開:11月28日(金)、TOHOシネマズ日劇他 全国超拡大ロードショー
公式サイト:fury-movie.jp

 

©Norman Licensing, LLC 2014




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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2014 / 11 / 26

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