BacchusうなぎのBar-Hopping

本日の1杯 vol.9【フレッシュなグレープフルーツが爽やかなオリジナルモヒート】

2009 / 06 / 26

今日は、恵比寿で人と待ち合わせ。だいたいの時間は約束しているが、お互い仕事の都合で少々前後する可能性がある。そんな時は、ホテルのバーでゆったりと待ちたい。そこで、ウェスティンホテル東京の1階にある「ザ・バー」に入った。重厚な作りのインテリアを多用した渋いバーだ。

vol.9_02.jpg 昨年、麻生首相が「ホテルのバーは安全で安い」と答え、贅沢すぎると非難するような記事が書かれた。もし、ホテルのバーに行ったことがないのなら、高いという先入観を持ってしまうかもしれない。しかし、否定しておく。そんなことはなく、麻生首相の言うとおり、ホテルのバーは安全で安い。無知な記者が会計の金額だけ見て騒ぎ立てただけだ。

たしかに、ビールは1000円から1500円程度、ウィスキーも街中の安い店と比べれば、1.5〜2倍くらいの料金設定になっている。とはいえ、ちょっとしたオーセンティックバーも、同程度の価格帯だ。それでいて、豪勢なホテルの中にあり、調度品もしっかりしている。バーテンダーやウェイター達は一定以上のクオリティだし、騒ぐような酔っぱらいもいない。女性が付くような店と違って、ウィスキーを割る水や氷はタダだ。コストパフォーマンスは明らかに高い。ゆったりお酒を飲みたいときには、お薦めだ。

ただし、ホテルのバーは、街中にあるバーとは趣が異なる。一般的には、ホテルのバーのほうが、客との距離を取る傾向にある。街中のバーでは、「お仕事帰りですか?」「普段はこのあたりで飲んでいるのですか?」と気軽に話しかけてくるが、ホテルのバーでは基本的に話しかけてこない。とはいえ、話ができないわけではなく、こちらから声をかければきちんと対応してくれる。旅行先や出張先で寄ったなら、その街の情報を細かく教えてくれることだろう。

待ち合わせなので、酔っぱらうわけにはいかない。メニューを見ると、オリジナルモヒートのセレクションを薦めていた。モヒートとは、ラムを使ったキューバ生まれのカクテルで、ミントの爽やかさが人気を集めている。ソーダでアップする場合は、アルコールが低くなるものの、のどが渇いているときには最高の1杯となる。今回は、オリジナルのグレープフルーツモヒートを頼んだ。

vol.9_01.jpg バカルディのホワイトラムとグレープフルーツ、ミントの葉、シュガーシロップを入れて、クラッシュアイスでグラスを満たし、ソーダを注ぐ。グレープフルーツが大量に入っているので、フレッシュな味わいだ。個人的にはソーダを入れないレシピのほうが好きだが、これはジュースっぽくて、待ち合わせにはちょうどいい。

手持ちぶさたになったので、シガーリストをもらう。さすが、ホテルのバーは当たり前のようにして出てくる。がつんとした口当たりが欲しくてキューバ産のパンチパンチをチョイス。最初はマイルドだが、途中でヘビーな手応えになってくる。まずは、スパイシーなアロマを堪能する。

いつの間にか酒飲みモードに入ってしまったようで、モヒートがすぐに空いてしまう。待ち人に、どのくらいで到着できるかを確認するまでもなく、次のマンハッタンをオーダー。ここはウィスキーにカナディアン・クラブを使うようだ。おお、氷の角を取るのにベルモットを使っている。普通はコストを考えて水を使っているが、当然ベルモットを使った方がカクテルを作る際に水っぽくなりにくくなる。そのベルモットを捨てる際に、チェリーにかけている。シロップを取って、カクテルの味を損なわないようにするためだ。注ぎ方も格好いい。味は普通なのだが、高いレベルでバランスが取れているようで、染み渡る。

美味しいマンハッタンとシガーという、いつものスタイルになり、待ち人が遅れればもう1杯飲めるな、などと考える。待ち人が来たときには、本心から「全然平気。時間なんか気にしないで」と言える。「余裕があって素敵」なんて思われたら、一石二鳥だ。


【ザ・バー】
東京都目黒区三田1‐4‐1 ウェスティンホテル東京
TEL:03-5423-7285












連載 BacchusうなぎのBar-Hopping   記:

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