甘い朝食――エジプトと砂糖の関係

エジプト・ハルガダ

20121112_bannar.jpg初めての土地では甘いものが気になる。砂糖の効果は、エネルギー補給に疲労回復。この土地で人々はどんな甘いものを食べて癒されているんだろう? ちょっと疲れてきたら、その土地らしいやり方で癒されてみたい。

と思っていたら、ここエジプトでは朝食にあまーいパンがいきなり登場した。それも甘さが半端じゃない。カステラのようなパンのハチミツ漬けだったり、ドーナツのようなパンにたっぷりシロップがかかっていたり。そして、砂糖をどっさり投げ込んだ(かのように投入された)紅茶や珈琲がお供だ。甘党でも、ちょっとひるんでしまう「甘い朝食」だ。

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紅茶も含めて朝から甘い! とにかく甘い!!
エジプトと言えば、カラフルでスパイスのきいた地中海風料理とか、豆を使った北アフリカ風料理を想像して、甘いものというと、ちょっと意外な気がする。でも、エジプトと砂糖のつながりは、実は深い。

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街角のパン屋さんにて……
紀元後インド・ベンガル地方で始まった砂糖生産は、9世紀にはエジプトに伝わってきた。聖地エルサレムの奪回を目指した十字軍の騎士たちは、シリアやエジプトで砂糖の甘みをはじめて体験。その強烈な甘味に衝撃を受けて、これをヨーロッパに持ち帰った。その後も、エジプトの王朝からヴェネチアやジェノヴァに持ち込まれる商品の中には、香辛料や穀物に加えて、エジプト産の砂糖が大量に含まれていたそうだ。砂糖は地中海を舞台にしてイスラム世界とヨーロッパとを結ぶ、交易用の重要な商品だったのだ。英語のシュガーsugarはアラビア語のスッカルsukkarに起源をもつ。

砂糖は、ダイエットとか健康の敵にされることが多いけれど、食生活を豊かにする効果は見逃せない。実際、朝食に甘いものを食べる習慣を持つ国は結構多い。フランスの甘いクロワッサンとか、イタリアではタルト、あるいはパンにこってり甘いチョコレートクリーム、アメリカのハチミツたっぷりのパンケーキなど。

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数々のあまーいパンが売っております
しかも、暑い国で砂糖の効果は絶大だ。糖分を摂取すると体温が低下して、クールダウンになる。さらに、砂糖のエネルギー補給効果は即効性がある。そういえば暑い国の果物は甘みが強い。それに、スパイスの効いたエジプト料理だから、朝は甘いもの、というのは組み合わせとしても納得だ。

十字軍の騎士たちがノックダウンされた砂糖。癒されるだけじゃなくて、もっと積極的に朝一番にエネルギーを補給するやり方、なかなか悪くない気がしてきた。











特集 特集記事   記:  2013 / 01 / 21

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