【朝食リターンズ】そば朝食のすすめ――そば国際市民権向上をめざして

日本・成田空港

久しぶりに日本に帰国した。ええと、日本の朝食と言えば、それは焼き魚、味噌汁、ほかほかごはんに納豆でしょう、という意見もあるかもしれないが、今回はそういう意見はかなぐり捨てて、これを食べたかった。そば。日本に到着したら、それはもう、朝一番からそばをずるずるっといきたかったわけである。

そばの国際市民権(?)は、意外と低い。いやいや、今や世界どこでも首都ならば、日本料理店のひとつやふたつはあって、すし、天ぷら、スキヤキだけじゃなく、本格的ラーメンだって食べられる。そして、メニューにはたいていそばも含まれている。しかし、地味なわりにこれが高い。一杯のかけそばにどうして1400円も払えるというのか? 天ぷらそばなら2000円?(参照:ヘルシンキ市内の日本食レストランメニューより)高すぎる。貧乏性としては、これはちょっと受け入れがたい値段なのだ。

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これが日本でいちばん最初に食べたかった朝食。そばですよそば
それに、ちょっとこじゃれたレストランで(海外の日本食レストランは、非常にモダンなアジア風デザインであることが多い)、かけそばをずるっとすする、というのも、どうもしっくりこない。そばはやっぱり、ささっと店に入って、迷うことなくきっぱり注文、さっといただいて、ささっと立ち去るのが正統でしょう、とそば保守党は思うわけである。

と、どんどん朝食から逸脱していくが、どうしてなかなか、そばは朝食として悪くない。店で食べると、天ぷらそばとか、そば会席を注文しないかぎり、注文の品はすぐ出てくる。そして、たいていの人がさっと食べて出ていくから、客の回転が早い。忙しい通勤途中のそば朝食というのも可能だろう。

そして、なによりそばは栄養満点の食品だ。「腸胃を実たし、気力を益し、精神を続なぎ、能く五臓の滓穢を煉る」と中国の代表的な薬草の大著『本草綱目』も太鼓判の滋養強壮食品なのだ。朝からそばでエネルギーを補給できたら、これはもう文句なしの朝食だろう。

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夢見るジャパニーズソバカフェメニューはこうあってほしい
と、まるでそば国際市民権向上推進運動広告のようになってしまった。つまり、お手軽ジャパニーズフードレストランとして、ローリングスシ(くるくる寿司)とか、日式牛丼(吉野家やすき家が海外進出中)とならんで、Soba Café(そば庵)なるものが現れて、毎朝立ち寄ってそばを食べられる日を夢見ているのである。











特集 特集記事   記:  2014 / 05 / 12

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