あきることなく買い物三昧

一箱古本市の旅――読書の技を磨く

北海道・札幌市

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突如現わる大通9日書店
本を楽しむ方法は、いろいろだ。
音読、黙読、速読、熟読、積読、乱読……。札幌で開催されたブックフェスで、本の楽しみ方についてさらに開眼する。「読む、見る、買う、売る、聞く、触る」、こんな方法もあるのだ。このブックフェス、本を使って街を面白くしようという試み。
「2010 大通9日書店―突如大通に現れた、9日限りの書店が晩秋のまちを彩ります」
一箱古本市を訪ねてみた。

『はれた日は学校をやすんで』(西原理恵子・双葉社)を手に取りつつ考える。
さて、どうやって本を楽しもうか。

『旅暮らし』(森まゆみ・集英社文庫)
なんて素敵な響きだ。
沖縄、カリマンタン島、ニューヨーク、富士山に、東京の銭湯。どれも同じ姿勢で向かい合う著者の柔軟さに脱帽。それじゃあ、私の場合は……。ゴーヤーチャンプルー、ナシゴレン、ニューヨークチーズケーキ、富士山カレーに風呂上がりのアイスクリームとビール。なんだか違う気もするが。

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戦利品の数々
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ディープな世界に立ち寄る
ここで、ちょっとディープな世界へ寄り道。直球そのものの題名と真摯な探究心が楽しい。どんな些細なことも見逃さずに追求する姿勢は、ほとんど「職人技」の世界。『性的なことば』(井上章一、斎藤光、渋谷知美、三橋順子編・講談社現代新書)の世界に「職人」がいるのかどうかわからないが。

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道草もまたよし
鼻歌混じりで『暮しの手帖 300号記念特別号』(暮しの手帖社)を開いて、花森安治氏の言葉にギクっとする。
「本や雑誌の読み方で大体の人柄がわかるといわれています。開いてグイと二つに折り曲げたり、読みさしをそのまま伏せたり、汚い手で頁をくったり、二つに折り曲げてポケットにねじこんだりする人は、あまり感心したお人柄ではありません。」
ま、まずい。先ほどのアイスクリームの汚れが手に……。

さらに、『リテレール 夏号1992 特集 書評の快楽』(メタローグ)で安原顕氏の一喝に震え上がる。 「政治や経済同様、本をめぐるもろもろの環境も、五流の後進国、日本を象徴している。」
ま、まずい、本を読む「日本人」としての姿勢が問われている……。


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旅するのもよし
どうやら、「日本人」としての修行が足りないようだ。ここは、伊丹十三氏のアドバイスに従って、「日本人とはなんたるか、ハラキリとはなんたるか」を学んでおこう。
「外国人が誰でも驚き……(略)……きまって話題になるのがハラキリである。わたくしは(略)、ハラキリの話が出た時には、うんざりした顔でいうのだ。あのねえ、ハラキリっていうけどねえ、腹を切って即死するわけじゃないんだぜ。すなわち、切腹した人間が自分で喉を突いて死ぬ、ということだね。この場合、特に注意してもらいたいことは、あまり腹を深く斬ってはならぬ、ということだ。腹を深く斬り過ぎると、ショックと出血が大きすぎて、喉を突く力が消え失せてしまう。そのままの姿勢で長く苦しむ、ということになって、これは見苦しいことであるとされている。だから、自決の際には、くれぐれも、軽く皮だけを切る、という心構えを忘れないでいただきたい。と、まあ、こういうことになるね。君らが一口にハラキリというけど、ハラキリとはこういうものなんだ。」(『ヨーロッパ退屈日記』伊丹十三・新潮文庫)

これで「日本人ハラキリ対策」は万全だ。











特集 あきることなく買い物三昧   記:  2011 / 01 / 17

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