ikkieの音楽総研

第133回 洋楽編 VIVIAN CAMPBELL――サプライズを起こし続ける、安住の地を見つけた渡り鳥ギタリスト

2015 / 06 / 30

先日、ショッキングなニュースを耳にした。DEF LEPPARDのギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルのガンが再発したという。ヴィヴィアンは13年にガンを発症したものの寛解し、今年行われているツアーにも参加していただけに、とてもショックを受けてしまった。ヴィヴィアンの公式Facebookによると、治療は上手くいったようで、次の土曜には(6月27日)にはツアーに戻れると書いてあったけど、無理をせずじっくりと身体を治してほしいものです……。さて、今回はそのヴィヴィアン・キャンベルをご紹介! これまでにも何度か名前は出てきたけど、ヴィヴィアン個人のことはほとんど書いてなかったもんね。

soken_vivian.jpgヴィヴィアン・キャンベルは北アイルランド出身のギタリスト。81年、SWEET SAVAGE  というヘヴィメタルバンドでデビュー。その後ロニー・ジェイムズ・ディオ率いるDIOに参加、世界的な成功を収め、ヴィヴィアンも一躍ギターヒーローとして名を馳せた。ただ、ヴィヴィアン自身は演奏技術がまだまだ未熟だったと感じていたようで、ギターヒーローとしてもてはやされることに違和感を持っていたと、のちのインタビューで語っています。たしかに当時のヴィヴィアンは勢いのあるプレイを聴かせてくれたものの、若さゆえかゴリゴリの速弾き一辺倒で、フレーズのバリエーションが少なかったかもしれない。それでも充分に良いギタリストではあったんだけどね。

DIOでは3枚のアルバムを残し脱退、紆余曲折を経て、87年にWHITESNAKEに電撃加入。この時のラインナップはヴィヴィアンの他にもエイドリアン・ヴァンデンバーグなどのHR/HMシーンのオールスターキャストが集まり、ファンは大いに驚いたものです。ただし、当時のアルバム  はすでに脱退していたジョン・サイクスがレコーディングしたもので、ヴィヴィアンはアルバムには未参加。そしてこのアルバムに伴うツアーのみで脱退したから、WHITESNAKEのレコードにはヴィヴィアンのプレイが残っていない。



DIO 『Stand Up And Shout』
84年のライヴ映像。ヴィヴィアンのプレイはまだまだ若さが目立つね



WHITESNAKEの次にヴィヴィアンが加入したのはロサンゼルスで活動していたRIVERDOGS。いやー、このバンドが素晴らしかった! 当初ヴィヴィアンはプロデューサーとして参加する予定だったらしいんだけど、彼らの音楽に惚れ込み、ギタリストとして加入することになったという。RIVERDOGS  はブルーズやトラディショナルフォークの影響を前面に出したハードロックバンドで、アコースティックギターを多用していたこともあり、アメリカの広大な大地を感じさせるようなアーシーなサウンドが魅力のひとつだった。彼らの音楽性はヴィヴィアンの経歴を考えると少しミスマッチなようにも思えたけど、もともとブルーズに影響を受けていたというヴィヴィアンは、水を得た魚のように伸び伸びとしたプレイを披露。以前のゴリゴリしたハードピッキングは身を潜め、滑らかでメロディアスなスタイルに変貌していたのには驚いた。実はヘヴィメタルが嫌いだったというヴィヴィアンは、DIO時代には少し無理をしていたのかもしれないね。


RIVER DOGS 『Toy Soldier』
当時の映像はこれぐらいしか残ってないのかなあ。ほんとに良いバンドでした。
ヴィヴィアンのギターだけでなく、ソウルフルなロブ・ラモスの歌声も聴きどころ!



RIVERDOGS時代のヴィヴィアンのプレイはブルーズとハードロックがバランスよくミックスされていて、ゲイリー・ムーアっぽさを感じさせるものだったけど、コンテンポラリーな一面もあり、90年代という時代にもよく合っていた。しかし、ヴィヴィアンはアルバム1枚のみで脱退してしまう。もっと続けてほしかった……と言いつつ、ヴィヴィアンはもっとビッグなバンドにいるべきだとも感じていたから、脱退した時にはやっぱりな、と思ったんだけどね。その後WHITESNAKEにも負けない大物、元FOREIGNER  のルー・グラムとSHADOW KINGなるバンドを結成してまた驚かされたけど、アルバム1枚であっさりとSHADOW KING  は消滅。そしてその翌年(92年)、DEF LEPPARDに加入することが発表されてまたまた驚いた。


DEF LEPPARD 『Love Bites』
 名バラード。ヴィヴィアンが参加する前からあった曲だけど、
このライヴ映像でのヴィヴィアンのプレイは、
DIO時代とは比べ物にならないほど素晴らしい!



正直なところ、メンバー間の絆が強そうなイメージのあったDEF LEPPARDに、渡り鳥のようにバンドを変えてきたヴィヴィアンが加入することへの不安はあった。それでもヴィヴィアンは音楽性も含め意外なほどバンドにフィットしていたし、そんな不安は無用だったことに安堵した。ヴィヴィアン加入後のバンドには浮き沈みもあったようだけど、いつだってDEF LEPPARDはDEF LEPPARDであり続けているし、今後もそうだろう。メンバー全員が50代になったことを思えば、さすがに活動のペースは抑えられていくのかもしれないけど、いつまでもずっと続けてほしいと思っている。そして、そこにはもちろんヴィヴィアンもいてほしい。まずは今年11月の来日公演! ヴィヴィアンが元気な姿を見せてくれますように……。Get Well Soon, Vivian !! 日本で待ってるよ!


※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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