ikkieの音楽総研

第339回 洋楽編 KIX ―― 稀代のライヴバンドが引退を発表

2023 / 05 / 30

ティナ・ターナー が亡くなりましたね……。また一人、少年時代のスターがいなくなって、とても寂しいです。最近はあまり名前を聞かなくなったなと思っていたんだけど、長いこと闘病していたのか……。彼女自身の楽曲はもちろん、ライヴエイドの生中継で観たミック・ジャガー とのデュエットにはしびれたし、『We Are The World 』での存在感も凄かった。ご冥福をお祈りします……。そしてもうひとつ寂しいニュースが。KIX が、メンバーの健康上の理由などで45年に及ぶ活動を終了させることを発表しました。若々しくハイパーなイメージだった彼らももう60代。しかたないか、と思いつつも、やっぱり寂しいなあ。……さて、今回の音楽総研はそのKIXをご紹介! KIX、めちゃくちゃカッコいいバンドなんですよ。

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KIXはアメリカ東海岸のメリーランドで結成されたハードロックバンド。1981年にデビューし、長くヒットには恵まれなかったものの、1985年の『Midnite Dynamite 』がスマッシュヒット、続く1988年の『Blow My Fuse 』が本国アメリカで100万枚を超えるヒットを記録、大ブレイクを果たす。俺がKIXを聴くようになったのもこのころでした。『Midnite Dynamite』のころにはもう名前は知っていたような気がするけど(レコード店でジャケットを眺めていた記憶がある)、ギターキッズだった俺はギターヒーローがいるようなバンドを好んで聴いていたから、オーソドックスなスタイルのギターだったKIXはスルーしていたんだよね。今になって聴くと、ブライアン・ダメージ・フォーサイスとロニー・10/10・ユンキンスの2人のギタリストはすごく味があって、いいギタリストだったってわかるんだけど。

『Cold Blood』
My favorite song of all time !! めちゃくちゃカッコいい。自分でもこんな曲が書きたい......

 


おそらく、ではあるけど、KIXはAC/DCAEROSMITHあたりに影響を受けてバンドをスタートさせたんじゃないだろうか。骨太なツインギターのリフに乗るハイトーンヴォーカルはどこかAC/DCっぽさを感じるし、グラマラスなルックスはAEROSMITHを彷彿とさせる。とはいえ、具体的にその2バンドに似ているわけではないんだけど。そしてもちろん、KIXならではの魅力もある。ドニー・パーネル(B)が中心になって書いている底抜けに明るい楽曲には中毒性があって、繰り返し聴かずにいられないし(ドライブにもぴったり)、その楽曲に乗るシンガーのスティーヴ・ホワイトマン のハスキーで個性的な歌声は、KIXの最大の魅力といっていいだろう。

『Don't Close Your Eyes』
大ヒットした名バラード。ソロのフレーズがエアロの『Dream on』っぽいよね

 


スティーヴは決して上手いシンガーではないんだけど、KIXのようなハードなロックンロールにはぴったり。ハイパーでちょっとコミカルなアクションも、実に華がある。KIXはとにかくライヴが凄そうなんだよね。俺の記憶だとKIXは一度だけ日本でツアーをやっているはずなんだけど、都合が付けられなくて彼らのライヴを観ることは叶わず。雑誌に載っていたライヴレポートで絶賛されているのを読んで、次は絶対に観に行くぞと意気込んでから、はや30年以上か。そして次の機会はもうなくなっちゃった......。

KIXは、音源だけだと魅力が伝わりにくいバンドかもしれない。魅力ではなく、凄味、と言い換えてもいいかな。ライヴを観ていない俺が言っても説得力がないとは思うけど、フェスなんかで、知らないバンドだったり、興味のないジャンルのバンドだったりしても、ライヴが凄くて引き込まれちゃった、ってことあるでしょ? KIXも絶対そういうバンドだと思う。そういうバンドって、ほとんどが個人の演奏技術云々ではなく、バンド全体の演奏がタイトで迫力が凄かったりするんだけど、なぜか家に帰って音源を聴くと、それほどでもなかったりする......いや、もちろんKIXは音源だって十分に魅力的なんだけど、ライヴ映像を観ると、音源以上に勢いや迫力があるし、映像でこれなんだから、生で観ると(その迫力は)こんなもんじゃないんだろうな、と想像してしまう。KIXは、絶対に音源よりもライヴのほうが凄そうなんだよな。


『Get It While It's Hot』
この曲も大好き。ライヴで聴いてみたかった......

 


KIXは一時的に解散していた時期があったんだけど、2014年に再結成を果たし、同年アルバム『Rock Your Face Off 』をリリース。アメリカでは大ヒットアルバム『Blow My Fuse』の46位に次ぐ、ビルボードチャート49位という成績を記録した(Amazon Hard Rockチャートでは1位!)。49位でも2000年代なんだから凄い記録だよ。しかも19年ぶりのアルバムだし。それ以降はスタジオアルバムのリリースはなく、ライヴが活動の中心だったようだけど、メンバーの健康状態から、そのライヴ自体を行うのが難しくなってきており、それが引退を決めた大きな要因のようだ。もう80歳になろうかというTHE ROLLING STONES だってまだやっているのに、と思ったりもするけど、自家用ジェットで移動するようなストーンズとは環境も状況も違うんだろうね。しばらく休んだら元気になって、またやるよ、ってなったりしないかなあ。ぜひともライヴが観てみたいバンドでした......。

 
 

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