インタビュー/記者会見

映画『魔法少年☆ワイルドバージン』
宇賀那健一監督にインタビュー!!
「僕の子供の頃のことを全部詰め込んだ作品」

mahosyonen_001.jpg 映画『黒い暴動』や『サラバ静寂』の宇賀那健一監督の最新作、「童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになる」という都市伝説から繰り広げられる、ラブコメファンタジー『魔法少年☆ワイルドバージン』出演は、前野朋哉、佐野ひなこ、芹澤興人、田中真琴、濱津隆之、斎藤工 ほか。本作の劇場公開日が新宿バルト9で、2019年12月6日(金)に決定した。今回は宇賀那健一監督に本作について話を聞いた。

■ストーリー
保険会社に勤めている星村幹夫(前野朋哉)は、何をやってもいつもうまくいかない。会社での営業成績はずっと最下位で、彼女いない歴=年齢。そして、29歳にして未だに童貞だ。「童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになる」という都市伝説から、後輩である日野(水石亜飛夢)、朝井(二見悠)、東(詩歩)にも「魔法使い」と馬鹿にされる日々を過ごしている。唯一親しくしてくれるのは、会社の同僚である月野(芹澤興人)だけだった。そしてある日、秋山(佐野ひなこ)というとても可愛い女性が入社し、いつしか星村は、真面目で優しい秋山を好きになっていった。しかも、秋山は星村が小さい頃から大好きなヒーロー、ワイルドバージニアの大ファンだったのだ。 そして、星村の誕生日の前日に行われた、秋山の歓迎会で事件が起こる。星村は、歓迎会の最中に秋山が上司の小池(濱津隆之)にセクハラを受けているところを発見してしまう。見かねた星村は、初めて小池に歯向かったものの、そのままボコボコにされてしまうのだった。
そこに突然、マントヒヒが叫びながらやってくるーー。
わけもわからず必死にマントヒヒから逃げる星村と秋山は、気づくとラブホテルの中に逃げ込んでいた。
そして、時計が0時を指した瞬間、そんな星村を金色の光が包むーー。

mahosyonen_002.jpg 尾崎:童貞のまま30歳を超えると魔法使いになるという発想は?
宇賀那:もともと都市伝説をベースにしています。なかなかそれを映像化する人はいなかったので、僕がやっちゃおうと思いました。
尾崎:30歳で童貞ということについて、どう思われますか?
宇賀那:この映画を撮影してから、周りからカミングアウトされることが多いです。本人だったり友達だったり、結構いるんだなと思いました。恋愛もそうですけど、人と付き合うことは大変だと思うんです。面倒なことをしないという人が増えているのかなと。他にたくさん娯楽があったりもしますしね。

尾崎:奇想天外なストーリーでしたが、その発想は?
宇賀那:こういった予算のない映画では無理をしないという風潮が最近強い気がしています。それをぶち破ろうと思ったんです。B級ホラー映画の、破綻しているけどそれがイイ、しょぼいからこそ愛せるとか、そういったことを前からやりたいなと。そんなことをぼんやり考えていた時に湖畔の映画祭に「黒い暴動」という作品で参加させてもらって、その飲みの席で「次は何を撮りたいの?」と聞かれたのですが、パッと浮かんだのが、この都市伝説の話だったんです。それを話したら凄く評判が良くて、その時に「次はこれだ!」と確信しました。

mahosyonen_003.jpg 尾崎:「サラバ静寂」とは、また違った感じですが?
宇賀那:それほど変えたつもりはないんです。僕の作品の基本は純愛映画なんです。「サラバ静寂」では音楽に対してですけど。ストレートな気持ちをどのようにデコレーションするのか?と。僕自身どんな作品でも観ますし、好きな映画もジャンルレスなんで毎回違う作風のように出来上がってしまうんですが。

尾崎:この全く先が読めない展開の発想はどこから?
宇賀那:実は僕、幼稚園の時に登校拒否をしていたんです。毎日母親の買い物に付き合うくらいしかすることがなくて、買い物に付き合うとご褒美にビデオを借りてもらえました。僕は「アンパンマン」、母は自身の好きなスプラッター映画を借りて、毎日観ていました。先が読めない展開というのはそのとき観てたホラーコメディの影響が大きいと思います。本作の中で血ヘドを凄く吐くのは、サム・ライミの影響からです。彼の作品の「死霊のはらわた」では、大量に血反吐吐いたりしますし、いきなり未来や過去に行ったりもします。そういった、ぶっ飛んだツッコミようがないくらいの作品を作ろうと思っていました。また、「アンパンマン」を観ていて、ずっと思っていたことは、顔をちぎってパンをあげるシーンで、なんの痛みもないですよね?だったら毎朝皆に配ればいいのにてずっと不思議に思っていました(笑)。何かを与える場合は痛みがないとダメなんじゃないかな?って子供ながら思っていたんです。なので、本作では、魔法の代償として、ちゃんと痛みを伴うようにしました。そして、登校拒否をして一人で遊んでいたその時の僕は、本作の星村幹夫そのままなんです。僕の母親は僕が21歳の時に亡くなっていて、星村のお母さんも亡くなってしまうので、そこも同じです。僕の観ていた映画や母との思い出など子供の頃のことを全部詰め込んだ作品が『魔法少年☆ワイルドバージン』なのです。

mahosyonen_004.jpg 尾崎:今回、前野朋哉さんと芹澤興人さんを選んだ理由は?
宇賀那:2人の出演作は沢山観ていましたし、「甘い匂い」という舞台や「エキストランド」という映画で共演もしていて、すごく信頼していたからです。「誰が演じるのが良いんだろう?」って考えた時に、この二人しか思いつきませんでした(笑)。
尾崎:童貞顔ということですか?
宇賀那:それもなくはないですけど、コメディって、役者が変に笑わせようと思うとつまらなくなると思うんです。どれだけ愚直に一生懸命に出来るかがポイントだな、と。2人なら真摯にそう取り組んでくれることが分かっていたんです。

mahosyonen_007.jpg 尾崎:ヒロインの佐野ひなこさんは?
宇賀那:佐野さんは誰もが恋をする「ザ・ヒロイン!」を体現出来る稀有な存在であることと同時に、愚直に一生懸命にやってくれそうだなと思いオファーしました。
尾崎:佐野さんのクライマックスのシーンは凄かったですね。
宇賀那:本当に下らないことを一生懸命やりきってくれました。

mahosyonen_005.jpg 尾崎:斎藤工さんの演技も振り切れていました。
宇賀那:最高ですよね。「サラバ静寂」のときもそうでしたが、極限まで振り切って演じてくれるし、色々提案していただけるので一緒にキャラクターを作っていきました。斎藤さんから撮影前日に連絡があって「禁欲しすぎてキン○マが二つ破裂した設定にしても良いですか?」と提案がありました。「精子が心中してどこかに浮き出て欲しいので髪の毛を白くしても良いですか?」とも。
尾崎:○○○ビームは、最初から台本にあったのですか?
宇賀那:ビームはありましたけど、どこから出るかは決まってなかったんです。目からか○○○から出るのかずっと迷っていたんですけど、斎藤さんからも、その2パターンで撮りたいんですけどと提案があり、○○○から撮影して面白かったので、目からは撮影しないでそっちを使いました(笑)。

mahosyonen_006.jpg 尾崎:マントヒヒが突然現れますが……。
宇賀那:芹澤さんのマントヒヒは、共同脚本の今田さんと話していた時に、魔法として前野さんのビームは決めていたんですけど、芹澤さんはどうしよう?と彼に相談したところ「芹澤さんはマントヒヒに似ているので、マントヒヒに変身できるのはどうですか?」と提案されて、それイイですねと(笑)。あの着ぐるみは歯型とかもとって芹澤さん用にオリジナルで作っています。その他に、今回200カット以上のCGがありますが、可愛くしたいなという思いがあったので、できるだけチープな感じでとお願いしました。

尾崎:ここは観て欲しいというシーンはありますか?
宇賀那:試写会では、斎藤さんが空を飛んでいるシーンや○○○ビーム、佐野ひなこさんが〇〇〇を吐くシーンなどで笑いがありましたが、実は前野くんと芹澤さんの会話は大体大まじめに訳わからないことを淡々と話していて、僕はそういうところがツボなんですよね。そういった部分も気にして観ていただけたら嬉しいです。

尾崎:最後にメッセージをお願いします。
宇賀那:童貞映画というと「観なくてイイや」って人が多いと思いますが、この作品は純愛映画です。前野くんはヒーロー映画だと言っています。今回は、新宿バルト9という行きやすい劇場でもありますので、幅広い方に観ていただければと思っています。


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キャスト:
前野朋哉、佐野ひなこ、芹澤興人、田中真琴、濱津隆之/斎藤工 ほか
監督:宇賀那健一
プロデューサー:司慎一郎、小野川浩幸
共同プロデューサー:小美野昌史
製作:cinepoison
制作:株式会社Vandalism
脚本:宇賀那健一、今田健太郎、今村竜士
撮影:八重樫肇春
照明:加藤大輝
録音:Keefar
助監督:平波亘
美術:岡田匡未
スタイリスト:松田稜平
ヘアメイク:中村まみ
特殊造形:土肥良成
VFX:若松みゆき
スチール:内堀義之
ラインプロデューサー:鈴木徳至
編集:小美野昌史
整音・効果:紫藤佑弥
キャス ティング協力:當間咲耶香(スカリー株式会社)
主題歌:みんなもともと精子(忘れらんねえよ)/作詞・作曲 柴田隆浩(Bandwagon/UNIVERSAL MUSIC LLC)
公式Twitter https://twitter.com/wv_movie
公開:2019年12月6日(金)より新宿バルト9 他公開

© 2019 映画『魔法少年☆ワイルドバージン』
 














エンタメ インタビュー/記者会見    2019 / 11 / 13

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