ikkieの音楽総研

第240回 洋楽編 DAMN YANKEES―― アメリカン・ロックの大物が集結! 短命に終わってしまったスーパーグループ

2019 / 08 / 20

damn yankees190820.jpg 暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。暑いのが苦手な俺は、日々なるべく外出せず、部屋で原稿を書いているかギターを弾いているかして過ごしています。夏らしいことはまったくしていませんねえ……。さて、今回取り上げるのはそんな暑い夏にぴったりなバンド、DAMN YAMNKEES ! エアコンの効いた涼しい部屋の中で聴いていても、すぐに頭の中がサニーカリフォルニアになること請け合いですよう。

DAMN YANKEESは90年にデビューしたアメリカのハードロックバンド。当時、NIGHT RANGERを脱退していたジャック・ブレイズ(B,Vo)と、同じくSTYX を脱退していたトミー・ショウ (G,Vo)に加え、70年代から活躍していた大ベテランのテッド・ニュージェント (G,Vo)という、ロックファンには信じられないほどの豪華メンバーが集まった、いわゆるスーパーグループでした(ドラムはトミーのソロバンドのドラマーだったマイケル・カーテローン)。この頃は80年代から続いていたハードロックバブルの過渡期ともいえる時期で、いろんなバンドの解散やメンバーの交代劇が頻発しており、MR.BIGBLUE MURDERBAD ENGLISH といったスーパーグループがいくつも誕生していました。

ジャックのNIGHT RANGER脱退を寂しく思っていた俺は、単純にジャックの活動再開が嬉しかったし、こんなメンツなら絶対凄いサウンドに違いない、と期待はしていたものの、まだ10代だった俺にはテッドもトミーもベテラン過ぎたというか……、とくにテッドはひと昔前の人というイメージがあったので、大丈夫かいな、という気持ちがあったことも正直に告白しておきます。しかし、おそるおそる聴いてみたDAMN YANKEESはめちゃくちゃカッコ良かった! 

DAMN YANKEESのサウンドは、彼らの友人に、「テッドとトミーにジャック? まるでDAMN YANKEES(くそったれヤンキー)って感じだな」と言われた(コテコテだな! 的なニュアンスだと思う)ことで決めたというそのバンド名の通り、潔いほど徹頭徹尾アメリカン・ロックだ。新しさはなかったものの、当時、こんなにわかりやすくて気持ちの良いサウンドは、他にVAN HALENぐらいしかいなかったんじゃないかなあ。

『Coming of Age』
ファーストアルバムのオープニング曲。
ジャック節満載ながらも、NIGHT RANGERとはまた違ったサウンドにワクワクしたものでした。
 


テッドも数曲で個性的なヴォーカル(叫び声?)を披露するものの、ジャックとトミーがリードヴォーカルを分担するのが彼らの基本的なスタイル。同じくシンガーが二人いたNIGHT RANGERよりもハーモニーが多く、こちらのほうがよりツインヴォーカルを前面に出している。しかも、トミーのハイトーンヴォーカルとジャックのヴォーカルの相性が抜群なんだよね。ジャックとトミーの相性は、NIGHT RANGERの相棒、ケリー・ケイギー (Dr,Vo)より上かもしれない……。そして、ひと昔前の人なんて失礼な印象を持っていたテッドが、こんなに激しく弾きまくる人で、しかもこんなに巧い人だとは知らず、驚いてしまった。ブルーズがベースにあるテッドのプレイは70年代的な薫りがあるし、決して最先端のスタイルではないものの、まったく古さは感じない。凄い人だったのね、と、反省したものでした。

『High Enough』
全米チャート3位を獲得した名バラード。
ジャックとトミーの相性の良さがうかがえます。
 


そのテッドやSTYXに関してはひと昔前の人なんて印象を持っていて、ヒット曲ぐらいしかちゃんと聴いたことがなかった俺は、まずはNIGHT RANGERと比べてしまっていたんだけど、メロディアスでキャッチーなジャック節は健在で、ジャックらしいな……、なんて安心しつつも、あまりのスケールのデカさにNIGHT RANGERより“格”が上がったような印象も受けた。

これ、決してNIGHT RANGERが格下だと言いたいわけではなくて……、DAMN YANKEESはジャックよりもキャリアが上のテッドやトミーの影響もあるのか、大物感というか、貫録が凄かったんだよね。もちろん、NIGHT RANGERだって大物だったわけだけど、それまではあくまでハードロック界の大物だったのに対し、ハードロックというカテゴリが不要になって、VAN HALENやBON JOVIのようなアメリカンバンドの大物になったと思った。そして、そんな彼らが成功しないはずがなく、ファーストアルバム は全米で100万枚以上の大ヒットを記録、あの当時の再編組の中でもトップクラスの成功を収めている。

『Silence is Broken』
この曲はトミーがソングライターかな? ちょっとSTYXっぽい。
 


92年に発表したセカンドアルバム も同じくヒットを記録、2度目の来日も果たし、順調に活動を続けていたように見えたDAMN YANKEESは、テッドの脱退をもって活動を中止する。それ以降は限定的な再結成が行われているものの、それぞれの活動が順調なこともあってか、本格的な再結成には至っていない。

ジャックとトミーは声だけでなく、ソングライティングの相性も最高で、AEROSMITHなどのビッグネームにも二人の曲を提供しているほど。そんな二人に野獣テッド、そしていまやLYNYRD SKYNYRD の最後のドラマーになったマイケル……、本当に奇跡のようなメンバーだった。たまにで構わないから、一緒にやってくれないかなあ。レコーディングだけでもいい! 新作が聴きたいな。


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