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第254回 洋楽編 RANDY RHOADS―― 今なお色褪せぬその才能......伝説のギタリスト、ランディ・ローズ
2020 / 02 / 18
先月、オジー・オズボーンがパーキンソン病に罹患していることを公表しました。18年にMR.BIGのパット・トーピーがパーキンソン病で亡くなっているし、まさかオジーまで……と、ショックを受けています。近年、体調不良でのツアーのキャンセルなどがあったから心配していたんだけど、パーキンソン病の影響もあったんだろうか……。ただ、今月の21日にはニューアルバムも発売されるし、オジーは突然変異の遺伝子を持っているために、アルコールやドラッグの乱用からも生きながらえているという研究結果も出ているというから、まだまだこれからも活躍してくれるはず! また元気な姿を生で観られるよう、心から祈っています。さて、今回の音楽総研はオジーのソロキャリアスタートの立役者、ランディ・ローズをご紹介! ランディのことは何回も書いているのに、ランディだけを取り上げるのは今回が初めてでした。意外! 『Crazy Train』 『Mr. Crowley』 『I Don't Know』
ランディ・ローズはロサンゼルス出身のアメリカ人ギタリスト。78年にQUIET RIOT で日本のみでデビューし、80年に発表したオジー・オズボーンのファーストソロアルバム でその名を世界に知られることになりました。クラシックを取り入れた構築美あふれるランディのプレイスタイルは、BLACK SABBATHのシンガーだったオジーの怪奇趣味的な世界観をさらに押し進め、オジーのソロキャリアの成功に大いに貢献。しかし、セカンドアルバム のツアー中だった82年、小型飛行機の事故により、25歳の若さで亡くなってしまう……。
俺がランディのことを知ったのはランディが亡くなったあとで、リアルタイムではランディのことを知らなかったんだよね。オジーのバンドにはランディの後任としてジェイク・E・リーが加入していて、ギター雑誌なんかで前任のランディの存在を知りました。実は、最初に聴いたときの印象はそれほど良いものではなくて……。というのも、ランディ時代の曲はジェイクが弾くライヴバージョン をすでに聴いていて、そちらに馴染んでいたせいもあってか、ランディが弾くオリジナルバージョンは、時代の違いもあってちょっと古く感じちゃってね。ライヴバージョンに比べて音が軽い感じもしたし。それでも、ギターソロになるとまったく古さは感じないし、やっぱりカッコいいかも……、なんて思っていたところに発表されたランディ時代のライヴアルバム が凄かった!
ランディの死後に発表されたライヴアルバムからのクリップ。ランディが存命だったころはまだMTVもなく、PVなどは作られていなかったため、動くランディを初めて観たのはこのビデオ、という人も多かったのでは。。
先に書いたように、ランディはクラシックを取り入れたスタイルが特徴的で、オジーのバンドでツアーをしながらも、常にクラシックギターの練習を続け、時間を見つけてはレッスンを受けていたという。ギターや音楽のあれこれがわかるようになった今の俺の耳で聴いてみると、ランディのスタイルは言われているほどクラシック・クラシックしたものではないと思うけど、きちんと音楽を学んだ人ならではのプレイだと思う。"音楽的"なんだよね。ランディがその伝統を作ったのか、後任のジェイクやザック・ワイルドにしても、実はクラシックやジャズを本格的に学んでいたりするし、破天荒なオジーが縦横無尽に暴れるには、作曲パートナーとしてそういったギタリストが必要なのかもしれない。
ロック史上に残る名曲、名演! 長らく海賊盤として出回っていたテレビ出演時の映像がオジーのオフィシャルチャンネルで公開! こんなにきれいな画質で観られるなんて……YouTube凄い。
こちらも同じテレビ出演時のもの。リズム隊はこれ以降WHITESNAKEなどでもコンビを組む、トミー・アルドリッジとルディ・サーゾ。
※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/
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